本場生産の本場の味が日本の消費者に支持された

本場で生産した本場の味は日本の消費者にも高く評価されている。
2010年、日経MJが実施した「夏に食べたいこだわりカレー」ランキングでは「グリーンカレー」がトップにランクイン。
2016年の「エスニックカレーで暑さ吹き飛ばせ」ランキングでも1位の座をキープし、ヤマモリのクオリティを世に知らしめた。
サイアムヤマモリで生産しているタイフードのラインアップは、レトルトカレーの他、調味料やココナツミルク、カレーペースト、カレーキット、タイラーメンなど約40種。売上げはずっと2桁成長を続けている。
タイのファミマとコラボしてレトルトカレーを開発
品揃えには強弱があるが、日本全国、今やヤマモリ製品の扱いがない店を探す方が難しい。コンビニはレトルトカレーの扱いが少なく改廃も多いため、通年での扱いはないが、女性客が多く高単価製品が売れやすいナチュラルローソンは例外的に常時レトルトカレー4種類を導入している。
逆に、タイのコンビニではヤマモリ製品を見ることができる。タイで現在約1100店を展開しているファミリーマートとコラボした3種類のレトルトカレーだ。価格は49バーツ(約170円)。容量を100グラムに抑え、買いやすい価格帯を実現した。
中国観光客や日本人向けの土産需要を狙っている
このコラボ製品のターゲットはインバウンドの観光客。タイを旅行する外国人観光客は順調に増加を続け、2017年には人口の約半分にあたる約3500万人が海外からタイを訪れている。コラボ製品は中でも多い中国人観光客や日本人向けの土産需要を狙った製品だ。
ASEAN各国でも日本料理のブームが続いていることから、YTCでは代理店経由でタイの周辺国にリテール製品を販売しており、今後輸出を強化する計画だ。既にサイアムヤマモリもヤマモリタイランドもタイ国ハラール認証を取得済み。人口2億6000万人を抱えるインドネシアやマレーシアを含むASEAN諸国の開拓準備は着々と進んでいる。
「タイにかける情熱ならどこにも負けません。これからもタイと日本の食の架け橋であり続けます」と長縄氏。ヤマモリは食品業界では「タイばか」と言われ続けてきたそうだ。「タイばか」一筋、約20年。タイで日本食ブームに貢献し、日本でタイ料理ブームを牽引してきた同社にとって「タイばか」は最大の褒め言葉である。