ポノックの新作、特報が出た。
うーん・・・。
まぁこんな気分に陥る時、宇野さんの言った「表現の課題」という言葉がいつも浮かぶ。
宇野さん、そこまで意味を考えてない気がするんだけどね・・・。
「表現の課題」とは、もちろん変わったことをすることではない。
むしろ様式は変えなくていい。
オーケストラ音楽に例えると解りやすいか。
楽器編成はそのままで、違った表現を目指すのだ。
これを、ヴァイオリンをギターにして、ティンパニをドラムスにして、とかやってしまったら、そりゃただのバンド音楽だ。
別物だ。
まぁヴァイオリンの代わりに胡弓を持ってきた高畑さんのような例はありますけどね・・・。
「表現の課題」とは、非常に言葉にしにくいのだが、やはり「現代を刺激する何か」ということなのだと思う。
必ずしも社会的テーマではなく、「今、何が必要か?」と考えることだ。
ジブリは、いや、宮﨑さんと高畑さんは、常にそれを考えてきた、だからジブリの時代が来たのだ、と鈴木さんは語っている。
今、何が必要か?
頭カラッポにして観られる萌えアニメかハーレム異世界物じゃないの?とか思ってしまう。
あるいは20年も30年も聖杯巡って喧嘩してればいい。
・・・とかやさぐれてしまうのだが、なんとなく、いくつか浮かんでいる。
多分アニメが今後必要なのは、アレとアレだ。
それはもちろん企業秘密。何はともあれ、それは「採算度外視」でやらないと、思い切ったことはできないだろう。
『薄暮』はそこまでではないけれど、思い切ったことはできそうだ。
「こうでなきゃいけない」という強迫観念で、完全に置きに行っている作品ばかりになったね。
内容云々より、絵を見たら解る。