マレーシアは薬物密輸で死刑なんだそうな。
ビックリするかも知れないが、事実だ。
その先のシンガポールはもっと凄い。
ゴミを捨てたら罰金、なのは有名だが、なんとチューインガムを持ち込んだだけで、1万ドルの罰金だそうな。
あり得へん!と思うかも知れないが、これこそ「法」の正体だ。
文化人類学や社会学を学んでいたらすぐに解ることだが、法や罪はあくまで「そのそれぞれのコミュニティが要請するもの」なので、実に恣意的、いい加減だ。
それをア・プリオリなものと勘違いすると、どこまでも勘違いしてしまう。
先の宮台真司の記事ではその辺をズバリ言っていて、
正しさの観念は、犠牲を払っても守るべき仲間が存在する時にだけリアルになる。正しさとは「仲間への愛のために法を破る=正しさのために法を破る」ことです。
とまで言い切ってしまっている。
これはなかなか言えないことだ。
同じことを僕も繰り返し言っている。
「筋と道理」は法を簡単に超える。
その証明のためならば、僕は平気で法を犯す。
法がどったらこったらとやたら人を追い詰めるバカは、このことに気付かない。
もちろん、根底には「法を破っても護りたい、愛する仲間」がいないのだろう。
そんな可哀想な人間達だけが、今日もネットで法だ法だとうるせぇ。
ただただ可哀想。