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富山新聞

官民連携で無電柱化工事が行われる市道=金沢市柿木畠

無電柱化で初の官民連携 金沢市第2本庁舎南側 来年度着工

2018/07/05 02:01

 2020年春に供用開始する金沢市役所第2本庁舎(同市柿木畠)の南側の市道約70メートル区間で、官民連携による無電柱化工事が行われる見通しとなった。北陸電力などが計画する工事に、国と市が支援する。市内で官民連携の枠組みで無電柱化が進められるのは初めて。年度内に設計を終え、来年度に着手、第2本庁舎の供用開始までの完成を目指す。

 

 第2本庁舎は地下1階地上3階建てで、敷地面積は7756平方メートル、延べ床面積は1万2179平方メートル。「木虫籠(きむすこ)」をモチーフにした意匠を採用する、建物の周囲は、芝生が敷かれる。市は第2本庁舎の建設とともに、南側の市道の拡幅工事も計画する。

 

 国は今年度、自治体の実施する道路工事と一体的に電線管理者が行う電柱・電線類の地中化に対し、国と市で費用の3分の1ずつを補助する事業を開始。これを受け、市道の拡幅工事を計画する市は、景観改善や防災の観点から、北陸電力などに同事業の活用を打診したところ、了承を得た。国によると、金沢を含め全国11カ所で同様に無電柱化工事が行われる。

 

 第2本庁舎の東、西、北側の道路は既に無電柱化されている。今回の工事で南側の道路にある4本の電柱と電線類がなくなれば、農林水産局や環境局、市教委などが入る第2本庁舎は、より開放的な空間になるとみられる。

 

 市は今秋から、道路工事の実施設計と、無電柱化工事の概略設計に取り掛かり、市の概略設計の完了を受けて北陸電力などが詳細な設計を行う。市の担当者は「無電柱化を後押しし、より快適な歩行環境を整えたい」と話した。