皆さまどうも、おはこんばんちわ!さとる(@satorism0321)であります!
「死んだら驚いた!」と言えば故・丹波哲郎氏であるが、もし事故や病気で自分が死んでしまったときに、記憶が継起したまま過去に戻って人生を「やり直せる」としたらどうだろう。
1度ならば喜ぶ人もいるかもしれないが、もしそれが何度も何度も続くとしたら・・・
今回はそんな映画のお話。
さーて来週は・・・生きる・死ぬ・繰り返すの3本です!
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原題:"Edge of Tomorrow"):2014年アメリカ
オススメ度:★★★★★
『ボーン』シリーズのダグ・リーマン監督作品。
「ギタイ」と呼ばれる、謎の異星人の侵略を受けている近未来の地球。
敵との交戦において命を落とすものの、偶然にも敵が持っていた「過去へ戻る能力」を手にした主人公が、何度も何度も死と蘇生を繰り返すことによって少しずつ強くなっていく、というお話。
難解な設定と言われることもある本作だが、覚えるべき設定はとてもシンプル。
「死んだら(記憶を保ったまま)時間が戻る」という点だけ理解していれば、あとは深く考えなくても楽しめるSFエンタテイメント大作となっているぞっ!
原作は日本のライトノベル
原作となったのは、日本の作家・桜坂洋による同名のライトノベル。
「デスノート」等で有名な漫画家・小畑健作画によるコミック版も発売されている。
海外でのタイトルは"Edge of Tomorrow"だったが、ソフト化される際に"Live Die Repeat"に変更されたそうな。
英語圏においてはタイトルウケがよくなかったらしい。そんなことあるんか。
ぼくはコミックのみ読んだんだけど、原作は映画とかなり異なる展開になっている。
なので、原作といっても設定だけを拝借している別の物語として捉えるほうが良いかも。
映画は映画で面白いんだけど、個人的には原作のほうが好みかなぁ。
コミック版のリタ可愛いから好き(*^ω^*)
ちなみにぼくは「帯は捨てる派」。実のところ買ってからずっと積んだままになっていて、今回この記事を書くに当たって初めて読みました(笑)
登場人物&クリーチャー紹介
ウィリアム・ケイジ / トム・クルーズ
元々は広報担当だったが、将軍の怒りを買ってしまったために最前線へ送られてしまう。
最初の戦闘で特殊なギタイ「アルファ」と相打ちになった際、偶然にも「アルファ」が持つタイムループ能力を得たことにより、死ぬと出撃前日まで遡って蘇生するようになってしまう。
以降、同じ日を何度も繰り返すことになるが、記憶が継起しているのは彼のみ。
リタ・ヴラタスキ / エミリー・ブラント
ギタイとの戦いで、人類を初めて勝利へと導いた天才女兵士。
その時の活躍から「ヴェルダンの女神」と呼ばれるようになり、英雄視されている。
「戦場の牝犬(ビッチ)」という渾名もあるが、本人の前でうっかり言ってしまうとボコられる模様(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵
ギタイ
奥にいる2匹、口の中がオレンジ色なのが通常のギタイ。こいつらはワラワラ出てくる。
口の中が青いのが「アルファ」と呼ばれるレアな個体。
通常のギタイ68万匹中に1匹の割合で存在し、「殺されると時間を巻き戻させる能力」を持っている。
ケイジは最初の戦闘で相打ちになった際、コイツの体液を浴びたために同じ能力を宿すことになる。
オメガ
どこかに潜んでいる、ギタイのボス。
「アルファ」の死を感知すると、時間を巻き戻す。
「何度もループする」世界を映像化する
まるでゲームのような「世界観」
ゲームの世界にはしばしば「死に覚えゲー」と呼ばれる、難易度の高いゲームが発売される。
つまり、敵の出現やトラップが発動するタイミングを「何度も死んで覚える」ことで、クリアしていくようなゲームのことだ。
「スーパーマリオブラザース」はプレイしたことのある方も多いと思うが、あのゲームの開幕ステージ、1-1に出てくる最初のクリボーのことを思い出してほしい。
初めてプレイしたとき、突然出てきたアイツにやられたというプレーヤーも多いと思んじゃなかろうか。
(こないだうちの長男にやらせてみたら、案の定やられていた)
しかし、2回目ともなればどうだろう?
「出てくる」のがわかっているから、対策を講じる。待つのか、ジャンプして避けるのか、果敢に倒しにいくのか。
その対応策はプレーヤー自身に委ねられてはいるが、共通して言える事はただひとつ。
「一度死んだから覚えた」ということである。そう、人間は学習するのだ・・・ッ!
本作はまさにそんなゲームの世界を思わせるような作りになっていて、敵の出現位置やルート、タイミングなどを「何度も死んで覚えていく」ケイジに、思わずニヤリとさせられる。
ヘタレなトム・クルーズは死に方もさまざま
主人公なのに、とにかく死にまくるのが本作の特徴だ。
その「死に方」のパターンもさまざまで、戦闘においてギタイに殺されるのはもちろん、トラックに跳ねられたり、リタに銃殺されたり。
ループ能力を得たばかりの序盤はテンポよく死→蘇生を繰り返すので、見ていて思わず笑ってしまうシーンもたくさんある。
また、トム・クルーズと言えば、その超絶二枚目な顔をとことん活かした「俺カッコいい」的な映画が多い。
彼の代表作「ミッション・インポッシブル」シリーズを思い出してほしい。
120分まるまるイケメンなトムを堪能できるようになっている。
だがしかし、本作の序盤における彼はとてもカッコ悪い!!
戦闘は拒否するわ、武器もまともに使えないわ、すぐやられるわ・・・と、他の映画ではなかなか見られないヘタレなトムを拝めるぞ!!
けれども、何度も死亡・蘇生を繰り返しながら、少しずつ強くなっていく様子を演じ分けているのは流石といったところか。
中盤以降はいつものカッコいいトムになるから安心・だ・よ★
※ぼくもカッコいいトムがいいです。
安心してください
「やーだー!ヘルメットが邪魔でトムの顔がみ・れ・な・い~!!」とお嘆きの奥さま方に朗報である。
安心してください。トムのヘルメット、すぐ取れますよ。
あご紐きっちりしてた割には不自然に(笑)
さすがトム!俺たちにできない事を平然とやってのけるッ。
そこにシビれる!あこがれるゥ!!
最後に
結末がややご都合主義的にも思えるので評価としては星4としたけれど、迫力のある戦闘シーンを始め、タイムループという設定の面白さ、死と再生を繰り返す演出のうまさ、それを活かした物語の展開など、文句なしに楽しめる娯楽大作に仕上がっている。
そして、なんといってもトムがカッコいい(笑)
序盤こそヘタレだけど、30分もすればカッコよくなってくるよ★
SFやアクションが好きな方には、ぜひぜひ楽しんでもらいたい1本。
続編の製作も決定しているそうなので、そちらも楽しみにしていきたいですね!
最後に予告編をどうぞっ!
今回はこの辺でおしまいっ!参考になれば幸いですーーー!!
映画版はこちらから。
原作はこちら。
左から小説版・コミック版1巻・2巻(いずれもKindle版)。
(C) 2014 Village Roadshow Films (BVI) Limited. All rights reserved.