【プロ野球】珍事!筒香2打席連続リプレー検証 2発が幻に…2018年7月5日 紙面から
◇DeNA8-4巨人DeNAは2回に失策で1点を先制し、3回にソトの2点打と嶺井の2点二塁打で4点を加え、5-4の9回に戸柱の3点二塁打で加点した。ウィーランドが7回途中4失点で3勝目。巨人は田口が5失点と崩れ、連勝が3で止まった。 珍事が起きても勝った。DeNAの筒香は「初めてです」と苦笑い。2打席連続でホームラン性の大飛球を放つも、いずれも審判団の判断によるリプレー検証を初体験。「どっちやろと思いながら、ネクストバッターにいるような感覚で待っていた」。1度は本塁打の判定が二塁打に覆る悲哀も味わったが、チームを勝利に導いた。 まずは3回1死一、三塁、田口の外角速球を強振すると、打球は左翼ポール付近のスタンドに勢いよく飛び込んだ。「距離はギリギリ足りそうだったけど、最後は見えなかった」。検証の末、当初の判定通りファウル。最終的に四球で歩き、大量4得点につなげた。 5回1死では内角のスライダーを振り抜き、右中間へ。「あんまり感触が良くなくて微妙だと思ったけど、審判が手を回したので」ベースを一周した。こちらは検証の結果、フェンス上部の金網に跳ね返ったとして二塁打に覆った。「ダー」という叫び声にほんのり悔しさをにじませ、元気にベンチを飛び出した。 コースなりに打ち返す広角打法に、飛距離を伴うのが筒香の持ち味だ。「両方とも自然に打ちにいって飛んでいった」。7回には右前打を放ち、今季6度目の猛打賞で打率3割に復帰。5年連続20本塁打こそ持ち越しとなったが、ラミレス監督は「本当に良い状態。われわれの期待する筒香が帰ってきた」と主砲の爆発を喜んだ。 (小林孝一郎)
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