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cstaketokiさん

加害者の中学卒業文が週刊文春によってリークされた・・

その内容は、残酷な事件を起こした犯人のモノとは思えないほど切ない内容だった。

「僕が人生で本当のことを言えるのは、これから何度あるだろうか。」

何が善で何が悪かは、大多数の意見で決まる。絶対というものはない。そしてその善悪を決めるのはこの『僕』だ。

「僕が人生で本当のことを言えるのは、これから何度あるだろうか。
人生で、涙ぐむほど美しいものを見ることは、悲しみに声を枯らすことは、
お別れのあいさつを書くことは、好きな人と手をつなぐことは?
数えたら、きっと拍子抜けするだろう。
いま人生を始めたばかりの薄い肩に、どこまでも水平線が広がっている。
あまりにも短い航海の間、僕は何度心から生を叫べるか、正の字をつけて数えておこう。
この人生の幕引きに笑ってお辞儀ができたなら、僕はきっと幸せです」

今回の事件の概要(週刊文春)

7月26日夜、長崎県佐世保市で女子生徒が同級生を惨殺する事件が起こった。殺された松尾愛和(あいわ)さん、殺人容疑で逮捕されたA子ともに15歳(事件当時)。

 『週刊新潮』(8/14・21号、以下『新潮』)によれば、A子のマンションで行なわれた凶行は陰惨を極めた。

 「ハンマーで後頭部を殴打され、犬のリード(首ひも)で首を絞められて人生を突然断ち切られた愛和さん。(中略)ベッドに横たえられた彼女の遺体は、首と左手首が切断され、腹部が大きく切り裂かれていた」

 逮捕後、少女A子から血の凍るような言葉が飛び出した。

 「猫を解剖したが、満足できなかった。人を殺して解剖してみたかった。相手は誰でもよかった」

 A子の父親は地元では著名な弁護士。母親も東大を出て地元放送局に勤めていた才媛で、その後市の教育委員を務めたり女性と育児に関するNPOを立ち上げたりしていた。

A子は両親の才能を受け継いだのか成績はトップクラスで、小学校時代に公言していた夢は「検事」になることだった。その理由を『週刊文春』(8/7号、以下『文春』)は「刑事事件の法廷で父と対峙することを想像していたのだろうか」と書いている。

 ピアノや絵もうまく、父親に勧められて始めたスケートで父親と一緒に全国大会に出場したこともある。

 愛和さんの父親は佐世保の第13護衛隊に属する護衛艦「さわぎり」の乗務員。小さい子の面倒見がよく、書道は最高位の十段だったという。生活環境は違うが二人は仲がよかった。それがなぜこのような事件が起こってしまったのか。

 A子は小6の時、虐められた腹いせに、相手の給食に漂白剤と洗剤を混ぜ合わせた液体を入れて大きな問題になったことがある。だが、このことはそれ以上、広がらずまもなく沈静化したという。両親が地元の有力者だったため、もみ消したのではないかと見る向きもあるようだ。

 また『新潮』(8/7号)で全国紙社会部デスクが、

 「Aには、小学生の頃から、猫を殺して解剖したり、家出したりといった問題行動があった。Aの母親はそのことに胸を痛めていた」

 と話している。転機はA子の母親が昨年膵臓がんを発症してあっという間に亡くなってしまったことにあるようだ。

『文春』でA子の父親をよく知る男性がこう語っている。

 「父親はA子の母親の死後すぐに婚活パーティに参加するなどしていた。そうして知り合ったのが、現在の再婚相手。継母は三十過ぎで、亡くなった奥さんと比べるとかなり派手目な女性。慶応大出身で、東京で見つけてきたそうです。
 喪も開けないうちから次の女を見つけてきた父親のことを、A子はどうしても許せなかったのでしょう。再婚が決まった時に、A子は金属バットで父親に殴りかかり、重傷を負わせたこともあったそうです」

 父親のことをA子は英語の弁論大会で「マイ・ファーザー・イズ・エイリアン」と言って会場中を驚かせたこともあった。事件の数日前も継母に「自分の中に人を殺したい欲求がある」と話していたという報道もある。

 今春、父親が再婚する直前にA子は家を出て一人暮らしを始めるが、これについてA子の父親の代理人は、金属バット事件を機に二つの精神科に娘を通院させ、「精神科医の勧め」で一人暮らしをさせたと話している。

 しかしその後の報道で、6月10日の時点で医師が「このままでは人を殺しかねない」と児童相談所に通報していたことが明らかになっている。

 さらに『文春』(8/14・21号)は「前妻の没後、父親は戸籍を改変し、現在A子は祖母の養子になっている」という衝撃的な事実を報じている。父親は相続税対策で娘も納得していると話しているようだが、母親に亡くなられ失意の底にある思春期の娘が受けたショックは想像するにあまりある。

 心を閉ざし精神を病んでいく娘を放置し、若い再婚相手との新婚生活に耽溺していた父親の“保護監督責任”は、どう言い訳しても免れようがない。

 A子は中学卒業の文集にこう書いている。

 「僕が人生で本当のことを言えるのは、これから何度あるだろうか」

 自分のことをよく僕と言っていた。母親を失い、本当のことを言える相手がいなくなったことで、暗い衝動を抑える歯止めがきかなくなったのであろうか。

 佐世保市では10年前にも小六の女子児童が同級生を殺害する事件が起こり、世を震撼させた。

 この事件以降、市全体で「命を大切にする教育」を徹底してきたという。しかし少年犯罪は密室で裁かれることが多く、全容が伝わることはなかなかない。

 同じような事件が起こってしまったいま、やるべきは、この事件がどうして起きたのかを徹底的に検証し、その情報を公開することである。

 それを全国の子を持つ親たちが共有し、自分の子どもを見つめ直すことでしか、こうした犯罪の抑止にはつながらないはずだ。

参考リンク

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