Wi-Fi検査やリアルタイム監視もできる多機能セキュリティ対策ソフト
Windows 10は、セキュリティ対策ソフトの「Windows Defender」を標準搭載している。以前はその性能を不安視する声もあったが、現在はかなり強化されてきたという印象だ。
ただし必要な機能が全てそろっているわけではなく、セキュリティ専業のメーカーが開発する対策ソフトへの信頼はまだまだ高い。Windows 10のセキュリティ対策については、専門家の間でも、Windows Defenderで十分という意見とやはりセキュリティ専業企業のソフトが必要であるという意見が分かれているようだ。筆者の意見は、どちらかというと後者に近い。
もちろん、有料のセキュリティ対策ソフトを導入できればそれに越したことはないが、PCの台数が多く全てに有料ソフトをインストールできない場合は、無料のセキュリティ対策ソフトをインストールしておくと安心だ。
アバスト ソフトウェアは、無料のセキュリティ対策ソフトを提供してきた企業としては歴史が長く知名度も高い。基本的に、無料版は有料版の機能を制限したものだが、それでもWindows Defenderには用意されていないいくつかの機能を利用できる。1つはWi-Fiの検査だ。現在のWi-Fi環境を自動的にスキャンし、安全性を確認できるようにする。ファイル、アプリケーション、Webへの攻撃、メールの添付ファイルなどを対象にしたリアルタイムの保護機能も提供されている。
また、「スマートスキャン」と呼ぶ機能は、パソコン全体をスキャンしてセキュリティ、プライバシー、パフォーマンスの問題を総合的に検査できる。なお、有料版に切り替えると、ランサムウェア対策やサンドボックス機能が加わる。
筆者の場合、ネットショッピングなど金銭や個人情報などの機密情報を扱うパソコンは有料のセキュリティ対策ソフトで保護し、それ以外のパソコンは無料のセキュリティ対策ソフトで対応するようにしている。