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高田小の関本創君「物干し補助具」で特許

 会津美里町の高田小四年の関本創(あらた)君(9つ)は物干し竿(ざお)に干し物を掛けやすくする道具を開発し、特許を取得した。干し物の大きさによって道具の大きさを変えることができ、乾きが良くなるよう通気性に配慮した。小学生の特許取得は極めてまれだという。
 特許として登録された関本君の発明の名称は「物干し補助具」で、イメージは【図】の通り。母親が高い位置にある物干し竿に洗濯したシーツやタオルケットを苦労しながら掛ける姿を見て、道具作りに乗り出した。
 干し物を持ち上げて竿の上に滑らせながら掛けるため、最初はペットボトルの上下を切り取って物干し竿に通した。切り取る手間を省くため、竿を真ん中にしてプラスチック板を丸め、面ファスナーで閉じて円筒状にするよう工夫した。さらに、干し物が乾きやすいよう、板に穴を開けた。大きい干し物の際には、板を複数枚つないで大きい円筒状にして使用する。
 昨年十一月に出願し、一度は特許庁から「特許として認められない」とする通知を受けた。その後、工夫した点などを自ら審査官に説明し、六月十五日付で特許として登録された。
 関本君は「お母さんが物干し補助具を使ってくれているのでうれしい」と話している。

■本紙連載「知財ノート」きっかけ

 関本君の特許申請は、創成国際特許事務所(東京都)が代理人となった。
 会津美里町職員の父達(とおる)さん(44)は、同事務所の佐藤辰彦会長(71)=福島市出身=が福島民報に連載している「知財ノート」を読んでおり、佐藤会長に特許申請を相談。県知財総合支援窓口が支援して実現した。

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「物干し補助具」のイメージ
「物干し補助具」のイメージ

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