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京田、ドツボから脱出 32打席ぶり安打

2018年7月4日 紙面から

阪神-中日 6回表2死満塁、右前に2点打を放つ京田=甲子園球場で(伊藤遼撮影)

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 トンネルを抜けた。中日は3日、阪神戦(甲子園)で京田陽太内野手(24)が32打席ぶりの安打となる2点適時打を放つなど、攻撃陣が大量10得点。連敗を2で止めた。最下位に沈んではいるが、2年目のキーマンに明るい兆しが表れ、打線はつながりをみせた。

 長かった。暗かった。息苦しかった。やっとトンネルを抜け出した。32打席ぶりにHランプを点灯させてベンチに戻って来た京田は、涙をこぼさないようにぐっと唇をかみしめ、大きく一つ深呼吸した。「やっと出た。ホッとしました。涙? それは気のせいでしょ。でも、込み上げてくるものはありました」。迎えてくれた森監督や仲間たちの笑顔が、うれしくも恥ずかしく、素直に笑うことができなかった。

 珍しく乱調のメッセンジャーに、貧打で2連敗していた竜打線が襲い掛かった。好調の平田を3番、不振のアルモンテを5番に打順を入れ替え、福田をスタメン7番に据えた。そのオーダーはピタリとはまり、初回得点も、2桁得点も交流戦明け初めてだった。

 スタメンを外れることもあった京田は、6試合ぶりに2番に座っていた。周囲がにぎやかに快音を鳴らす中、京田だけは二ゴロ、二飛、空振り三振と、第3打席まで乗り遅れた。そこで回ってきた第4打席は6回2死満塁の好機。高めに浮いた初球フォークを振り抜くと、バットを伝わってきたのは久しぶりの感触だった。打球が右前で跳ねて、走者が2人ホームにかえる。交流戦最後の17日西武戦(メットライフドーム)第3打席以来の安打は、リードを5点に広げる貴重な2点適時打になった。

 自分が「2年目のジンクス」に陥るとは考えてもいなかった。開幕直後に23打席無安打が続いた時も、笑う余裕はあった。今回は違った。「ドツボにはまっています」。ここ数日は報道陣の質問を拒む空気すらまとっていた。「体に問題はないし、練習では悪くない。なのに打席に入ると、やろうとしていることができなくなる。本当につらい」

 

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