IPv6の解説書「プロフェッショナルIPv6」(小川晃通著、ラムダノート刊)の電子書籍版の無償配布が7月4日、「BOOTH」で始まった。紙書籍(税込5000円、電子版付き)の予約受け付けも同日にスタート。5000円以上する書籍の電子版を無償配布するという異例の取り組みは、クラウドファンディングで制作資金を確保することで実現した。
プロフェッショナルIPv6は、IPv6プロトコルの基本的な仕組みや、IPv4とのデュアルスタックを支える技術、IPv4との共存になどについて解説しており、全456ページのボリューム。
著者の小川さんと版元のラムダノートが、クラウドファンディングで支援を募って制作。クラウドファンディングで制作資金を確保することで、専門書のタイムリーな出版と電子版の無償公開を可能にし、IPv6の技術情報を必要としている人なら誰でも閲覧できるようにしようという試みだ。クラウドファンディングでは、256万円の目標に対して443万円の支援が集まり、NTTコミュニケーションズなど企業からも支援を得たことで、電子版の無償公開が実現した。
同書の電子版のPDFファイルは、クリエイティブ・コモンズライセンスの「BY-SA-NC」(表示-非営利-継承)で公開。BOOTHで無料ダウンロードできるが、著者を応援したい人は、任意の金額(100円以上)で購入することも可能だ。ファイルは必ずしもBOOTHからダウンロードする必要はなく、知人にコピーしてもらったり、組織内でコピーして共有してもいいという。
小川さんはブログで「無償ダウンロードと有償での購入など、さまざまな選択肢が共存する状況になりますが、どれをどのように利用するのかに関しては、読者の方々の選択に委ねます。有償版をご購入いただけると、私とラムダノート社の事業継続のプラスになり喜びます。無償版をダウンロードしていただいても喜びます」とコメントしている。
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