“ダッシュボタン”作れるデバイス、ソラコムが発売 省電力「LTE-M」を利用

» 2018年07月04日 14時46分 公開
[ITmedia]

 ソラコムは7月4日、「Amazon Dash Button」のように、通知を送れるAmazon Web Service(AWS)のサービス 「AWS IoT 1-Click」に対応するボタン型デバイス「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」を2018度下期から提供すると発表した。電話回線網を利用した通信規格「LTE-M」を利用する。AWS IoT 1-Click対応のデバイスは日本国内初。通常価格は約8000円の予定だが、期間限定で3980円(税別、送料別)で販売する。

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 ボタンを購入し、AWSのユーザーコンソールかモバイルアプリから、AWS IoT 1-Click経由でデバイス登録すると、すぐに使える。ボタンは、サーバレスでコードを実行できる「AWS lambda」と連携し、事前に作成したLambda 関数に基づき、ボタンをクリック時に電子メールやSMSの送信するなどのアクションを実行できる。その他、JavaScript、Java、Python、C#などの言語で記述した処理も実行可能という。

 例えば、Dash Buttonのような商品の発注に加え、スマートキーの操作、機器の部品などの交換タイミングの通知、ごみ箱のごみ回収時の通知――などの用途を想定する。

 これまでAWSは、プログラミング可能なボタン型デバイス「AWS IoT エンタープライズボタン」を提供。Wi-Fi経由でAWS IoT 1-Clickのサービスにつながる仕組みだった。一方、ソラコムが発売するボタンは、LTE-Mを活用する通信サービス「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」(9月から提供予定)を使う。LTE-Mは、IoT機器向け通信技術「LPWA」(Low Power Wide Area)の一種で、省電力で広域なエリアをカバーできるのが特徴だ。

 ボタン自体は、単四形乾電池2本で駆動する。電池交換も可能だ。

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 同日から、ソラコムのWebサイトで利用の事前登録を受け付ける。デバイス費用には、1年間のSORACOM Air for セルラー plan-KM1の基本料金(月額100円)と1500回分のクリック時のデータ通信料金(1KB当たり0.5円)を含む。延長手続きをすれば、1年以上の利用も可能。

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