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三重

太陽光発電、縮小案も理解得られず 志摩で住民説明会

 住民や漁業者の反対を受けている志摩市磯部町の太陽光発電所の建設計画で、事業者のジー・スリーホールディングス(東京)による住民説明会が三日、同市の磯部生涯学習センターであった。ジー社は計画の縮小案を示したが、建設に対する出席者の理解は得られなかった。

 住民側から要請があった説明会で、ジー社は奥田泰司社長らが出席し、発電所の概要を説明した。五月には一二・五ヘクタールに太陽光パネル八万枚を設置する計画だったが、この日は敷地を九・四ヘクタールに、パネルを四万五千枚に減らす縮小案が出された。計画地が的矢湾に面しており、濁り水や土砂が流出して養殖漁業などに影響すると指摘されていた。

 質疑では「まだ納得できない」といった住民の反対意見が多かったが、ジー社は今後、説明会を開かない考えを示した。地元の的矢区の橋本征郎区長(74)は「今日の住民の意見を受けて、もう一度説明してほしい」と求めた。

 この発電所は五月から予定されていた造成工事が、反対の動きがあるため延期されている。

 (山村俊輔)

 

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