岡崎慎司、日本代表快進撃の要因明かす「意見をぶつけ合い、それを監督が許してくれた」
日本代表FWの岡崎慎司は、代表での活動を続行する可能性を示唆した。
2日に行われたワールドカップの決勝トーナメント1回戦で日本代表はベルギー代表と対戦。グループリーグでは全試合に出場した岡崎だが、この試合は出番がなく、ベンチから2-3の逆転負けを見守った。そして試合翌日の3日、同選手はインタビューに応じた。
今大会で下馬評を覆して快進撃を続けた日本代表チームについて「別に1人1人が監督になるわけじゃないですけど、1人1人が自分の意見を言った方が代表はもっと世界でやれると思って、その意見をぶつけ合い、それを監督が許してくれ、監督がまとめてこうやっていこうっていうふうなチームになっていった」と振り返った。
「失敗できないという覚悟は持ってました。そのために呼ばれているっていうのを自覚してた選手もいたと思う。そうやって最初に呼ばれた時にも、そこでトップ(リーグ)でやっているやつらが最終的に必要になると話もしてもらえた。そういう集団が集まった時にそれの経験がまず必要っていうことも話していたので、そこに対しての意見のぶつけ合いとかそういうものがすごく大事だった。スイス戦、ガーナ戦を経て、パラグアイ戦に至るまでの流れもそうだし、そこからコロンビアでの勝ちを引き寄せたのもそうだし、すごい短期間の中でチームがぎゅっと凝縮されたのかなと思います」
さらに、岡崎はチームについての話を続けた。「偏ったチームじゃないかった。いわゆるレスターとかが優勝した時もバランスが良くて、ハードワークするやつがいて、仕掛けるやつがいた。今の日本代表はその核となる選手が4年前よりもさらに自分の色があって、それがチームの中で重なった時に相手の強力な能力の差があったとしても、それに負けない能力で対抗できた。それを組織でカバーするためにもバランスがまた必要だった」
「見ていて自分が例えば右サイドやった時よりも(原口)元気が右サイドやってる時の方がよりウインガーで、ハードワークもできるし、ドリブルもできる。乾(貴士)なんかは仕掛けれるし、ゲームも作れる。サコ(大迫勇也)はより強靭な相手に対してもボールを収めてくれるし、(香川)真司は真司でトップ下はワールドカップでは初めてだったと思うんですけど、ロシア大会はすごくその3人でバランスを取ってプレーできることをやった。それに(柴崎)岳とかハセさん(長谷部誠)とかもそうだし、まあ(吉田)麻也しかり、(酒井)宏樹とか守備で絶対負けないとか、(長友)佑都もより大人っていうか」
「今大会のために作られたってよりはこの4年のために海外に行って、Jリーグでもそうだし、その培ってきたものが結局ワールドカップに出ていると思う。それをまとめてくれたのが西野(朗監督)さんだと思う。まあハリル(ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督)さんでは選ばれていない可能性のある選手もいっぱいいたと思うし、そういう意味ではそういうのを認めてくれたっていうことはすごく大きかったのかな」
そして、今後の代表での活動について「(引退を)あんまり考えていないです。ただ頑張って、代表が必要って言ってくれたら行くだけ。まあそのスタンスは今後も変わらないかな」と続行を示唆。「僕は1選手としてただ単に上を目指せるうちは目指して、それを見てどう思われるか、それを見て必要なのかとか、それを感じてもらいながら自分はそれをモチベーションに変えながらやることはこれからも変わらないのかなと思います」