こんにちは、人生詰みぞうです。皆さんはタイトルに書かれたような発言を聞いたらどう思われますか。私はときどきネットの質問サイトを訪れることがあるのですが、たまーに、上記のような話題が出ております。親に「どうせ結婚して子供産むんだから大学なんて行かんでいい」と言われた、とか高校生本人が、「私は結婚して専業主婦になるつもりなので無理に大学に行かなくてもいいかな」って思っている、などです。どこから突っ込んでいいのか分かりませんが、あまりに古すぎる考え方ですね。
「勉強嫌いだから大学行かない」 → わかる
「やりたいことが決まっていてそれは大学と関係ないから行かない」 → わかる
「経済的に厳しいから大学行けない」 → 気の毒だけどわかる
「女だから大学行かなくていい」 → ???
と思ってしまうわけですよ。いや専業主婦はぜんぜん悪くありません。それに別に大学行かなくってもぜんぜんかまいません。ただ将来の選択を「専業主婦1点買い」に決め打ちして「だから大学行く必要ない」と結論づけることに驚きを禁じ得ないのです。
目次
理由1:そもそも結婚できるかわからない
生涯未婚率は現在、男性23%、女性14%になっているそうです。この数字は将来的にさらに上昇していくかもしれません。また、晩婚化も進んでいます。「お嫁さんになるから」と考えていても、相手が見つからないとか目星つけていた相手と別れたりとか、結婚するにしても35とか40とかになったなど、予定が狂うことは十分可能性があることです。
理由2:相手に十分な収入があるとは限らない
まあ無事に結婚したとしましょう。それでも今の時代、男だけの収入で家計を支えていくことは非常に難しくなっています。政権も折に触れ「女性もバリバリ働いてね」というメッセージをほのめかしているような気がしてならないのですが、女性が働きに出ないでもゆとりのある生活を送れる収入を得る男性と結婚するのはいっそう難易度が上がります。それを目指している方もたくさんおられると思いますけど、確実に競争は激しいでしょうね。
理由3:不慮の事態を想定していない
実際、結婚しても3組に1組は離婚しているそうです。そうなったらどうするのでしょう。シングルマザーの貧困は巷間伝え聞くところですが、自力で稼がなければならなくなったときに、仕事を続けているとか資格を持っているとか特技があるとかいうのと、何も準備しないでそんなことになってしまいましたというのでは苦労の度合いが違ってくると思います。あれ、K室Kさんのところは確かお母さんケーキ屋にパートで勤めながら息子を留学させたり大学院に行かせたり…。ごほんごほん!それは置いておくとして。また離婚ではなくても、死別、事故、病気、リストラなど不慮の事態が起こるリスクはあります。
理由4:逃げ道が少ない
結婚生活がうまくいけば問題ないですが、仮に浮気だのDVだのが続いてどうしても離婚したくなったら?誰も頼る人がいないとなったときに、どうしても我慢する方を選択してしまうのではないでしょうか。個人的にはそうした逃げ道の少ない状況に他人にゲタを預けてどっぷり入っていくのが一番恐ろしいです。何かあったときには逃げられるようにしておく。それも大事だと思います。
理由5:消極性
「どうせ結婚するから」という発言の裏には、「ならテキトーに手を抜いて生きていこう」みたいなニュアンスがすごく感じられる。これが「専業主婦として生きていきたいから、十分な収入のある男性と結婚するための方法を研究し手段は選ばない」というならすごく筋が通っているし、可能性は高いと思います。しかし「どうせ」みたいな発想でハイスペックな男性をひきつけることができるんでしょうかね。よく分かんないです。
理由6:男尊女卑のバカらしさ
高校生本人が言うのはまだ仕方ないと思います。「お嫁さんが夢」みたいな考えだって年齢的にそれはあり得る話。ただ今の時代、親が「女だから大学行かんでいい」はないでしょ。そんな理由で選択肢を狭めるのはバカらしいと思います。「専門学校に行ってこれこれの資格を取る方がいいと思うよ」「奨学金は全部将来の借金になるし、うちの経済力では大学行かせられんから働いて」ならまだしも、子供が何人かいて「男は大学行かせる。女は行かせる必要ない」という考えの親がいたのには驚愕しました。
おわりに
いかがだったでしょうか。これ誤解を生みそうなので強調しときます。専業主婦批判、大学行かない人批判はいっさいしてません!男尊女卑思考批判ですから!まあ公の場で発言したわけじゃないし、各家庭にはそれぞれの方針があると思いますけど。ここまで読んでいただきありがとうございました。