三菱モルガン外し、東レやKDDIが社債主幹事で-相場操縦受け

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  • 顧客の判断を真摯に受け止め信頼回復に努める-三菱モルガン
  • 影響収束は発行体からの信頼回復次第-アナリスト

長期国債先物で相場操縦したことが明らかになった三菱UFJモルガン・スタンレー証券を社債主幹事から外す動きが出ている。

  東レ、KDDI、東京ガスがすでに決定していた主幹事から三菱モルガンを除外した。関係者が明らかにした。三菱モルガンは6月29日、日本国債先物取引で不正に価格操作したとして、2億1837万円の課徴金を命じるよう証券取引等監視委員会が金融庁に勧告した。

  主幹事から三菱モルガンを外したことについて東京ガス広報担当の角谷充彦氏は3日、「社内規定に照らして判断した」と電話取材に答えた。KDDI広報担当は、総合的に判断して見直したとコメントした。東レ広報担当者の別所達也氏は、理由について言及を控えた。

  三菱モルガンの池崎陽大デット・キャピタル・マーケット部長は主幹事を外されていることについて、顧客が決めることとして言及を控えたが「顧客の判断を真摯(しんし)に受け止め信頼回復に努力する」と述べた。

  大和証券の大橋俊安チーフクレジットアナリストは不正行為の影響について、一般論と断った上で「改善の報告などで発行体に納得してもらえれば喪は明ける」としたが、時間が掛かるかどうかは「ケースバイケース」と述べた。

  三菱モルガンを社債主幹事から除外する動きについては3日付の日本経済新聞朝刊が先に報じていた。

(第5段落にアナリストコメントを追加しました.)
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