Facebook、開発者向けAPIをさらに制限 プライバシー保護目的で

» 2018年07月03日 10時26分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは7月2日(現地時間)、サービスと連携するサードパーティ製アプリが収集するユーザーデータを再検討する取り組みの一環として、APIの制限などの新たな追加について発表した。

 これらの変更は、開発者がユーザー情報を保護しつつ良質なソーシャル体験を構築できるようにするのが目的とFacebookは説明する。

 同社はCambridge Analyticaスキャンダル後、数々のプライバシー保護のための対策を発表している。

  • Graph API Explorer Appの廃止:Graph APIはFacebook上のデータにアクセスするためのAPI。これまでGraph API Explorer Appを使ってテストクエリーを実施できたが、これが2日付でできなくなる。今後はオリジナルアクセストークンを使う必要がある
  • Profile Expression Kitの廃止:Profile Expression Kitは、ユーザーがアプリ内で作った画像や動画をFacebookのプロフィール画像として使うためのツール。10月1日に終了する
  • Media Solutionsでの制限:Media Solutionsはメディアパートナー向け各種API群。公開コンテンツ発見のためのAPIでアクセスできるコンテンツを、ページのコンテンツと承認済みプロフィールの公開投稿に制限する
  • Pages APIの復活:開発者がPages APIでFacebookページを検索できる機能を復活させる
  • Marketing API利用前のアプリレビュー:開発者がMarketing APIを利用する前にアプリレビューを行う
  • Lead Ads RetrievalとLive video APIの利用にアプリレビューを行う
 api

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Special

- PR -

最新のVR機器やハイスペックPCなどを無償で提供。夢のオープンイノベーション拠点が生まれたワケは?

名刺管理のITベンチャーSansanが「社内メール・固定電話廃止」を実現できた理由

さらなる小型化に取り組んだカシオG-SHOCKの「MTG-B1000」。小型、薄型化する上で必要になった新しい耐衝撃構造とは? 詳細を企画、デザイン担当者に聞く。

NASって何? 何が便利なの? 高品質NAS「QNAP」の情報を集約した 「QNAP×ITmedia」

統計家・西内啓氏に「信用スコア」の可能性について聞いてみた

育休中にマネジメント学ぶ女性が急増中? 「育休プチMBA勉強会」の主催者に、狙いとユニークな運営方法について聞きました。