スレ一覧
┗3.擬似的戦争:Leal Pait+ Complexion ー 狂戦術師が求める第一世界 ー
▼|
前|次|
1-|新|
検|
書
1:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/06 18:13:56
全て
私 の計画だから
ね・
・・。
キャプター最初から始める >>2- 一章 >>25-45 二章 >>46- エルヴのルール説明
>>25 >>51 ↓この作品に関して何かあればハムスターランド内リンク一応ただ自分が適当に呟いているだけの場です
この作品に関する補足・裏話的な何かも呟いてます↓創作物投稿コミュニティで書いていた当時のURLハムスターランド内リンク
(iPhone/Safari)
[
返信][
削除][
編集][
管理]
41:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/23 17:57:21
去羽の声は本人に届かず、
閉まる自動ドアに跳ね当たった。
「…」
独りでの行動は、死を招きやすい。
それはきっと、その一人が焦り、悩み、
前が見えていないからだ。
どんなゲーム… フィクションでも、
それはお決まりとなっている。
「一人いないんじゃ、
会議の意味を成さないね…
僕も失礼させてもらうよ」
「ふわぁ… 眠…」
「…ごめんね~。何かあったら、協力…
すると思うよ?」
蕾渡、朧、心は、エントランスから
伸びる左右の道に歩いて行った。
「僕は… 外に行って彼を追おうかな。
誰か一緒に来る?」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
42:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/23 18:04:48
「私も付いて行きます」
骸と去羽はこの空間を一度出、
砂厳を追う事を決めた。
「朱巣さん、皆さん…」
去り際、この場に残る五人に寄り、
真剣な眼差しで言った。
「今から、どんなに
『非常な事』が起きようとも、
後悔はしない様にしましょう」
眼鏡越しに、去羽の瞳が揺れる。
「うん… 分かった」
「当然だよ…
後悔せずにどんな事も必死で!
それがモットーだもん!」
元気よく返答した乃亜に微笑み、
二人も砂厳を追って自動ドアを越えた。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
43:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/23 18:21:14
「…さて、どうするの?」
残された五人は、桜、歩、乃亜、涼…
そして自分だけ。
「そうだな… 『柱』でも決めておくか」
涼が言い、大智と視線を合わせる。
大智は『何か言われるんだろう』と悟り、
何かしらの覚悟をした。
「大智、進行を任す事って可能か?」
「ふぇ、俺が?」
案外軽く言われた頼みに、
不意に口が溶けてしまう。
「えぇっ、わたしがやるよー!
大智くんまだ目覚ましたばっかだし…」
「その気合いはいいんだけど…
乃亜に任せると
前が見えなくなる気がするんだ」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
44:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/23 18:52:33
「そんな事ないよー ね、大智くん?」
「えっ…」
(俺に振られても困るんだけど…
リーダーを変われって事か?)
内心そう思う他ないが、
それを口に出す事は出来ない。
彼女の行動原が『何事も必死』なので、
あれやこれやと抱える事は容易に見える。
それを想像すると、涼の意見の方が
肩を持てる大智なのだ。
「…いや。俺、やります リーダー」
「大丈夫っすか大智さん?
十六人中一番の決定権を持つんすよ?
それはそれはプレッシャーの…」
「おい歩… 緊張を煽る様な事を言うな。
俺もサポートする。
だからそこまで重く考えなくてもいい」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
45:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/27 20:46:05
「で、リーダーさん?
私達は何をしろと言う訳?」
リーダーの流れを聞き、
桜は四人に口を入れた。
「そうだなぁ…」
『ピッ…』
コトノバツーワにダウンロードされている
マップアイコンをタップすれば、
現在地含めた地図が表示される。
「俺達は、ここを見回ろう。
ここから上… 三階まで行って、
また降りれば一周できるから」
「うんっ オッケー!」
先程の雰囲気はどこへやら、
パチッと片目ウィンクし、
上へ続くエスカレーターに駆けて行った。
「探索開始っすね!」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
46:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/28 18:03:48
…
『ドン ドンッ!』
向こうから、大きな音が聞こえる。
「ちょっと!
速く物置部屋から出て来なさいッ!」
大きな声が聞こえる。
分かりやすい怒鳴り声と、
八つ当たりする様なノック。
「おかしいのよ!
あなたがここに移動してから、
おかしい事が起きてるッ!」
僕は、声に背を向けて
ノコギリを手にした右腕を真っ直ぐ上げ、
『ダンッ!』
一気に降り下ろす。
刃はボロボロで、波打ってしまっているが
切れ味が鈍る事はない。
「ほらまた…!
あなたは何をしているの!?」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
47:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/28 22:17:30
外部からの声は止まない…
「…」
…止めなきゃ。
あの声を止めなきゃ。
あの暴言を、あの嘲笑を、あの言動を…
僕が止めなきゃ…。
「…止めて あげる…」
ノコギリ片手に、
ふらりと扉に腕を伸ばす。
視界に映る自分の指は、ひどく赤い。
『ガチャッ…』
「久し振り… 母さん」
やつれ疲れた顔で出迎える少年。
その笑顔に、明るさはなかった。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
48:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/29 07:39:16
「久し振りじゃないわよ…!」
開かれた扉の先から漂う異臭。
足元、壁、至る所が赤くなっており、
彼もまた、血液で汚れた頬を、
比較的汚れていない二の腕辺りで拭う。
「やっぱりおかしいわ、
今すぐ私と…」
「嫌だよ」
きっぱり拒絶し、
「母さん… 僕の為に、なりたいの?」
寂しそうな顔でそう呟く。
「当たり前じゃない!」
「そっか… なら、うれしいな…」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
49:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/29 07:49:35
『ピリリリリリ…!』
無造作に置かれた真っ赤なスマホに
電話がかかる。
「…」
あの電話番号…。
「…もしもし…?」
『あっ、繋がった~!
ねぇ… 乃亜知らない?』
明るい声、憎たらしい声。
「乃亜…?」
『実は、二日位前から連絡つかなくて…
乃亜の恋人の君なら…』
「恋人じゃないよ…」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
50:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/29 08:09:51
あの子達にとって僕は、
乃亜の恋人だって思われている。
「…わかった。
いそうな所、探してみるよ…」
『ツー ツー…』
通話が終わり、僕は、
開かれたままの扉に目をやった。
「…さて、と…」
廊下には血溜まりが生まれ、
人に似た塊が無惨に転がっている。
あれのせいで、
かなりの返り血を浴びてしまった。
生臭い香り。狂喜に震える笑い声…
「風呂、入って来ようかなっ…」
気が狂う。頭がおかしくなる。
思い出す度に恐怖が、憎悪が煽られる。
憎い、彼女達が憎い…
(いいや 風呂入って来よう…)
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
51:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/29 16:27:36
一日目 少年達が楽しめる新世界巡り
ショッピング 君達がいる世界について
君達の生活スペースは、
『キワク』と呼ばれる世界にある
『キワク第三廃校舎』内だ。
校舎から出ると、『キワク街』がある。
比較的賑やかで、穏やかな場所さ。
もっと遠くに行くと、森とか
この世で一番科学が発達した都市・
ニーハがあったりするけど…
それはまた後でね? キワク第三廃校舎
で、いざ『キワク第三廃校舎』と
言われても、どんな所か分からないだろう?
だから、教えてあげる。
この世界では訳ありな事情があってね、
(詳しくは『キワクの世界観』参照)
大半数の人間がいなくなってしまった。
つまり、この場所は子供達が通っていた
三つ目の魔法学校だったって事だ。
でも、この場所は君達の学校とは全く違う。
大型ショッピングセンターの様だよね。
大半数の人がいなくなってしまったキワクに
残された人々の一部が、
『一生そこから出なくてもいい場所』を
造り出そうとした。
彼ら力を持たぬ平民は、枠から出る事を諦めた。
だから、校舎の改造をひっそりと始めたんだ。
…さて。ここまで見て、思っただろ?
『キワクの住人が暮らす為に造ったのに
プレイヤー以外の人がいないじゃないか』…って。
まぁ、色々あったからね…
ここでは教えられないけど。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
52:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/30 19:22:28
『ウィーン』
自動ドアを越え、校舎から出た骸と去羽。
二人の視界に飛び込んだのは、
二つの世界を分ける様に見える
低木に並まれた庭と、黒い門だった。
「福舎さん!」
門を越えた先に見えた背に、
去羽の声が飛ぶ。
耳に入ったらしく、砂厳は、二人のいる
後ろに振り返った。
「…何だ、去羽か」
「何だ じゃありません。
冷静さを欠けた行動をしてしまっては、
最悪を招きかねません」
「いいだろ別に… この世界、
そこまで住民いねェんだろ?」
「僕達の害は人間だけかな?」
二人の会話に首を突っ込んだ骸が、
砂厳にくすっと笑い、
「モンスターとかもいるらしいさ…
元々、そんな住民よりも
害となる者が隣にいるじゃない」
冗談の様なトーンでそう言った。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
53:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/30 19:37:13
…
「だとしたら、
先にこっちを見ておくべきじゃない?」
上るエスカレーターと、
下りるエスカレーターに挟まれた、
きっとこの場所に踏み込み
すぐ見える店。
「…『マジカイテロ』…」
入口で、黒いのれんがたゆたう。
側の看板には赤い文字で、
店名が書かれていた。
「…何か… すごく…
入りづらい外見してるよね…」
「マジカイテロの隣は…
パンフレットっすかね?旅の店?」
いかにも怪しい雰囲気を持つ店・
マジカイテロを中心とし、
右は旅行会社の店、
左は需要が怪しいポスターの店に見える。
左右に伸びる通路の隣にある、
大きくて豪華な二つの扉。
考えられるのは、劇場や映画館だろうか。
「ど… どうする?
わたしはー… あのお店だけは
入りたくないなぁ…」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
54:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/30 19:54:54
自然と足が向こう側を向く乃亜を見、
「大丈夫っすよ~ 乃亜ちゃ~ん?
こちらへ来ちゃえばぁ、
恐ろしい何て、ないっすよ~?」
恐怖心を煽るが如く、のれんの前へ行き、
両手で少女を引き寄せようとする。
「歩…」
先程言った事がすっかりなくしている歩に
涼は半分呆れていた。
(別に後回しでもいいんだけど…
一周回って来れるし…)
桜の一言で、最初に終わらせるモードに
なった以上、口を出す事ができない。
「行きましょっか、大智君?」
「えっ?」
脳内で計画を立て、口数がめっきり減った
大智に振られたのは、その一言だった。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
55:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/30 20:13:04
「えっ? って何すか?
そりゃあ偉大なるリーダー様っすし、
可愛い女の子に格好いい姿を見せるのは
当然っすよね!」
「可愛い女の子?」
(乃亜 なのかな…?)
ちらりと視線が乃亜の方を向く。
毛先まで整えられた二つの毛束、
ぱっちりとした橙色の瞳。
(…)
瞬間、智恵にテレビで見せてもらった
歌手・ゾティの姿が少女に重なる。
可愛いとは思うけど、好みでは
。
「ちょっと大智くん?
わたしが『可愛くない』って
思ったでしょー!」
「えっ、誰もそんな…」
目を滑らせた大智に、
乃亜が頬を膨らませる。
「まぁ…少々子供っぽいものね、彼女」
「本人横にいますー!
好みは仕方ないけど…っ」
分かりやすく肩を落とす乃亜に、涼から
「乃亜は可愛いと思うよ。
明るいし、そう言う姿…
何か、見てると元気になる」
完璧なフォローをもらうのであった。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
56:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/30 21:03:39
「僕達『プレイヤー』がさ」
「…」
砂厳が黒い門へ戻って来る。
唇を一に結び、
その顔に微妙な迷いを感じた。
(あの唇…)
「君さ、月白君と知り合いなの?」
「知るかよあんなヤツ」
機嫌悪く吐き捨て、
二人の元まで歩いて来た。
「知らない? 嘘だよね?」
「あんなヤツと関わった事ねェわ」
それでも、口元はすぐ結ばれ、
また一に戻る。
「…何もないんだったら、
唇を隠す必要はないよ」
「言う必要もねェだろ… 戻るわ」
首に腕を回し、少し肩を動かす。
キワク第三廃校舎に戻って行った
大きな背を見詰め、去羽が口を開けた。
「あれは… 絶対何かを隠しています。
それは、あの福舎さんが隠す程に
重要な事なのでしょう…」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
57:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
07/01 10:12:27
大智はごくり、と唾を飲み込む。
僅かな違和感が喉を通ると、
奥底から強い力が湧くのを感じる。
「…」
「ちょっと大智さぁん?怖いんすか?」
あれから、五人で色々話し合った。
マジカイテロ来店を恐れる乃亜、
逆に興奮を隠せずにいる歩。
しかし、なぜか『リーダーだから』と言う
あやふやな理由で
大智が先陣を切る事となった。
(…ここは俺が格好よく先陣を…)
一騎で何万もの兵士に向かう姿。
不意によぎったのはRPGで見る様な、
勇ましい勇者の姿である。
さて。男は度胸、女は愛嬌。
『ダッ…!』
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
58:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
07/02 17:04:44
「あ、ちょっと大智…」
『バサッ!』
大智が勢いよくマジカイテロの帳に
突っ込んで行く。
「ちょっと大智くん、一人で…」
続いて乃亜が、大智を追いかけて
マジカイテロに入店する。
(あんなに騒いでたのは誰なのかしら…)
一応、乃亜言っていた
「リーダーが先陣を切れば追いかける」
は間違っていない。
『ウィーン』
「!」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
59:瀝血ノハ◆z.Nk3L7mjZ7D
07/03 20:03:25
残り三人が続こうとした時、
骸達が追いかけていた砂厳が戻って来た。
「テメェら… まだここにいたのか」
「あらあら、砂厳君。
ご機嫌麗しゅう?」
「…」
桜は、砂厳に向かって
品のいい微笑を見せた。
しかし、その笑みを、
砂厳は苦そうな顔で見返す。
「砂厳さぁん、せっかくなんで
あのお店入りません?」
重苦しい雰囲気にも関わらず
そう言いながら、
歩はマジカイテロを指差す。
「店… アレが…何の?」
「さぁ?だから言ってみません?」
「…パシられるッつー事か?」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
▲|
前|次|
1-|新|
検|
書
- Hamster Land -