メールなどから偽のウェブページに誘い込んで個人情報を盗む「フィッシング」の手口を使い、仮想通貨を盗み取ろうとするサイバー攻撃が国内で本格化していることが判明した。実在する仮想通貨交換業者からの警告をかたるメール以外にも、アンケートへの協力要請や情報提供サイトを装ったものなど、さまざまな手口が登場。また、闇サイト上ではフィッシングサイト(偽サイト)に張り付ける偽ページといった“犯罪の道具”が安価で販売され、犯行の増加、拡大に拍車をかけている。(福田涼太郎)
匿名化ソフトを使うことでアクセスできる闇サイトには、コンピューターウイルスなど、サイバー攻撃に使うツールがうたい文句とともに多数並ぶ。サイトでの説明は基本的に英語だが、“商品”自体は英語以外の複数言語の話者を攻撃対象としたものも多い。
利用者をだまして個人情報を入力させるための偽ページも「相手の情報やパスワードを取得するためのフィッシングページです」として堂々と販売され、価格は1ページ当たりたったの7ドル(1日現在約775円)。さらに、偽メールの文面や偽ページの作り方のほか、偽メールを不特定多数の人にばらまく作業を代行するサービスまであり、簡単に素人でも犯行に手を染められる品ぞろいだ。
トレンドマイクロの担当者は「闇サイトとそこに集まる攻撃者が、仮想通貨に狙いを定めていることを示している」と指摘する。
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