大相撲名古屋場所(8日初日・ドルフィンズアリーナ)への動向が注目される横綱稀勢の里が2日、名古屋市東区の九重部屋で、同じく出稽古に来た横綱白鵬と昨年の春場所前以来、約1年4カ月ぶりとなる熱のこもった稽古を披露した。7場所連続休場中の稀勢の里は2勝8敗だった。
3日に32歳になる稀勢の里は体をぶつけるような押し合いや、右上手を引くとがむしゃらに寄るなど必死さが前面に出た。腰高や相手の突き、押しに膝から崩れるように倒れるなど不安も多い内容だったが、久々に生き生きとした表情を見せた。出場可否は不透明で、復活への見通しが厳しい状況に変わりはない。