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社会

名古屋・中区のごみ屋敷で撤去始まる 地裁強制執行

 敷地にため込んだ物品が歩道まであふれ出た名古屋市中区松原2の「ごみ屋敷」問題で、名古屋地裁の強制執行による撤去作業が3日始まった。

 午前8時40分ごろ、地裁職員や警察官が見守る中、地裁の委託を受けた業者が作業を始めた。段ボールやアルミサッシなどを次々に運び出すと、時折、「カラカラ」と積み上げた空き缶が崩れる音も聞かれた。住人の男性(62)も必要な物品を探して仕分けした。

 中区役所などによると、10年ほど前から「歩道上にごみがあふれ出している」と苦情が入るようになった。市側は繰り返し、撤去するよう指導したが、男性は「ごみではなく有価物」と主張し、解決しなかった。

 男性の親族で、建物の所有者の女性が昨年11月、男性に建物の明け渡しなどを求めて提訴。今年1月下旬、地裁が原告の訴えを認める判決を言い渡し、強制執行の手続きに移った。

(中日新聞)

名古屋地裁による強制執行で、ごみを運び出す人たち=3日午前、名古屋市中区松原2で

名古屋地裁による強制執行で、ごみを運び出す人たち=3日午前、名古屋市中区松原2で

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