“化粧品で白斑” 訴訟和解成立

カネボウ化粧品を使ったあと、肌がまだらに白くなる白斑と呼ばれる症状が出たとして、道内に住む女性18人が会社に損害賠償を求めていた裁判で2日、和解が成立しました。

札幌市など道内に住む30代から60代の女性18人は、カネボウ化粧品の「美白効果」をうたった化粧水や乳液を使ったことで皮膚に白斑の症状が出たとして、3年前、会社に5億円あまりの損害賠償を求める裁判を起こしました。
2日、札幌地方裁判所で開かれた裁判で、女性18人全員と会社側との間で和解が成立しました。
原告の弁護団によりますと、被害の程度に応じて解決金を支払うことや、会社が責任を重く受け止めて謝罪し再発防止に努めることなどが和解条項に盛り込まれたということです。
弁護団の八十島保弁護士は、「会社が責任を認め謝罪したという点で意義がある。こういった被害が2度と起こらないように再発防止に努めてほしい」と話していました。
一方、カネボウ化粧品は、「多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。引き続き回復支援と補償対応を誠心誠意行ってまいります」とコメントしています。