【ニューデリー＝森浩】インドの首都ニューデリーの住宅で、家族１１人の遺体が見つかった。

　１０人が天井からつるされており、不可解な事件として謎を呼んでいる。警察は事件と一家心中の両面から捜査を開始したが、何らかの宗教的な儀式を行っていた可能性も浮上している。

　遺体が見つかったのは、デリー北部ブラリの住宅。１日に近所の住民が遺体を発見し、警察に通報した。死亡していたのは１５～７７歳の男女１１人で、先月末に婚約したばかりだという女性も含まれていた。床に７７歳の女性が横たわっており、天井からつるされた１０人は目隠しをされていた。

　現場からは手書きの紙が見つかり、宗教的な文言が記されていたという。警察は家族の信仰について捜査を進める方針だが、家族の縁者は印ＰＴＩ通信に対して、「きちんとした教育を受けている一家で、怪しげな宗教を信じる人たちではない」とコメントしており、真相はいまだ謎に包まれている。