【現地発】「MBAPPE」の正しい読み方。エムバぺ? ムバッペ? ンバぺ?
カテゴリ:ワールド
2017年09月19日
フランス語では「エム・バ・ペ」で3つの音符に。
プロデビューから1年半のたった18歳にして市場価格がグングン伸び、今夏にモナコからパリSGに1億8000万ユーロ(約230億円/支払いは来夏)で驚愕の移籍を果たしたキリアン・エムバペ。「MBAPPE」の表記を巡って日本では「エムバぺ」、「ムバッペ」、「ムバペ」、「エンバぺ」、「ンバペ」、「ンバッペ」、「バぺ」と様々な呼び方が飛び交っている。
はたしてどれが本当なのか? その真相を突き止めてみることにした。
まず、フランス紙『レキップ』の看板ジャーナリスト、ヴァンサン・デュリュック氏に質問してみると、こんな答えが返ってきた。
「フランス語では『エムバペ』だよ。エムビア、エムビラなどと同じさ。M(エム)の発音をそのまま出すんだ」
ただし、こう言うときのフランス語は、日本語で「エ・ム・バ・ペ」と4つの音節を区切って発音できるのとは異なり、「エム・バ・ペ」と3つの音節になる。
例えば、日本語で「進む」と言うときの「む」は、子音Mの後ろに母音Uを伴う音だが、ここで言うフランス語の「ム」はMの子音だけ。したがって「エムバペ」と「エンバペ」の中間のような発音になる。
ただデュリュック氏は、「確かに面白い質問だ。というのも、かつてリヨンに『エヌゴッティ(N'Gotty)』という選手がいたが、サポーターは『ンゴッティ』と呼んでいたんだ。アフリカ独特の呼び方があるのかもしれない。そのあたりはアフリカの専門家に聞いた方がいいだろう」とも助言してくれた。
そこで、パリのお洒落な観光地サンジェルマン・デ・プレで働くセネガル人料理人に声を掛けて質問してみた。すると「アフリカでは、苗字の最初につくMやNは、みんなンになるんだ。つまり、ンバペだ」との回答。しかも「カメルーンでは、ンバペは鳥を捕る人たちのことだと思うが、そこは断言しきれないな」とも言っていた。
これを聞いた私は、「え~っ、鳥を捕る人?」と思わず叫んでしまった。まるで『銀河鉄道の夜』みたいな話である。結果、「鳥」はともかく、もう少し調査することにした。最適任者はあの人しかいない!
はたしてどれが本当なのか? その真相を突き止めてみることにした。
まず、フランス紙『レキップ』の看板ジャーナリスト、ヴァンサン・デュリュック氏に質問してみると、こんな答えが返ってきた。
「フランス語では『エムバペ』だよ。エムビア、エムビラなどと同じさ。M(エム)の発音をそのまま出すんだ」
ただし、こう言うときのフランス語は、日本語で「エ・ム・バ・ペ」と4つの音節を区切って発音できるのとは異なり、「エム・バ・ペ」と3つの音節になる。
例えば、日本語で「進む」と言うときの「む」は、子音Mの後ろに母音Uを伴う音だが、ここで言うフランス語の「ム」はMの子音だけ。したがって「エムバペ」と「エンバペ」の中間のような発音になる。
ただデュリュック氏は、「確かに面白い質問だ。というのも、かつてリヨンに『エヌゴッティ(N'Gotty)』という選手がいたが、サポーターは『ンゴッティ』と呼んでいたんだ。アフリカ独特の呼び方があるのかもしれない。そのあたりはアフリカの専門家に聞いた方がいいだろう」とも助言してくれた。
そこで、パリのお洒落な観光地サンジェルマン・デ・プレで働くセネガル人料理人に声を掛けて質問してみた。すると「アフリカでは、苗字の最初につくMやNは、みんなンになるんだ。つまり、ンバペだ」との回答。しかも「カメルーンでは、ンバペは鳥を捕る人たちのことだと思うが、そこは断言しきれないな」とも言っていた。
これを聞いた私は、「え~っ、鳥を捕る人?」と思わず叫んでしまった。まるで『銀河鉄道の夜』みたいな話である。結果、「鳥」はともかく、もう少し調査することにした。最適任者はあの人しかいない!