■レート配信状況と約定状況を公開したSBI FXトレード
続いて、SBI FXトレードについて見ていきましょう。SBI FXトレードは、スイスショックの震源地となったユーロ/スイスフランの取り扱いはなく、スイスフラン絡みで取り扱っている通貨ペアは、スイスフラン/円のみです。
以前、当コーナーでスイスショックに関連する各FX会社からのお知らせ情報をまとめた記事を公開した際に、SBI FXトレードは、スイスフランに関連した特別レポートやスイスフラン/円のレート配信、約定状況を公開しているとお伝えしました。他のFX会社に比べると、これまで積極的にスイスショック時の状況を公開してきたFX会社と言えます。
【参考記事】
●最大損失、約126億円!? 約定状況公開!スイスショック絡みのFX会社情報総まとめ
では、改めてレート配信状況や約定状況を確認していきましょう。SBI FXトレードのウェブサイトで公開されているスイスフラン/円の1分足と約定状況は以下のとおりです。
スイスフラン/円の配信レートの推移もグラフで公開されていますよ。
いずれも2015年1月15日(木)18時30分~19時30分と、もっともマーケットが大きく動いたと思われる時間帯のデータです。上の図を見る限り、約定率については、100%を達成した時間も見られます。おおむね60%前後で推移したようですね。
レートについても、途切れることなく配信が継続されていたことがわかります。
■これはすごい。約定率100%を達成した時間帯も!
先ほど紹介した記事、「最大損失、約126億円!? 約定状況公開!スイスショック絡みのFX会社情報総まとめ」でもお伝えしましたが、SBI FXトレードでは、トレードに際し、許容スリッページの範囲を設定することができる機能がついています。
【参考記事】
●最大損失、約126億円!? 約定状況公開!スイスショック絡みのFX会社情報総まとめ
許容スリッページは、トレーダーがそれぞれ設定することができ、設定した範囲を超えると注文は約定しないしくみになっているのです。
トレーダーが設定した許容スリッページ幅は、それぞれだったと思いますが、スイスショック時にはそれらを大きく超える値動きがあったことは容易に想像できます。
SBI FXトレードでは、ユーロ/スイスフランの扱いはなかったとはいえ、そんな厳しいマーケット状況の中にあって、スイスフラン/円の約定率で「100%を達成した時間帯もある」というのは、かなり立派な実績と言えそうです。
残念ながら、SBI FXトレードでは、2015年2月2日(火)18時から、スイスフラン/円の新規注文が一時的に停止されています。再開日は未定とのこと。スイスショック時の約定率や配信状況に実績があるだけに残念ですが…。取引が再開されるのを待ちたいですね。
■あまり考えたくないけれど、この機会に再確認を!
歴史的なマーケット変動を記録したスイスショック…。今回は、そんな大混乱のなか、スイスフラン絡みの通貨ペアでレート配信を継続していたセントラル短資FX[FXダイレクトプラス]とSBI FXトレードに注目してみました。
つい先日は、正式見解ではありませんが、SNBが対ユーロのレート目標を1.05~1.10フランにしたとの情報が流れたり、財政に不安を抱えまくっているギリシャ問題も燻っていたりと、まだまだマーケット急変につながりかねない材料が山積しています…。
スイスショックのように、あまりにも大きなマーケット変動が起きた際には(あまり考えたくはないですが…)、現実問題として、FX会社のレート配信が止まり、一時的に取引ができなくなったり、ストップ注文が大きくスリッページしてしまうこともあるということは、頭に入れておきたいところ。
スイスショックを経た今、個人トレーダーができるリスク管理として、たとえば、ポジションが大きくなり過ぎないようにコントロールすることなどをこの機会に改めて確認しておきたいですね。
>>>セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
>>>SBI FXトレードの最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(ザイFX!編集部・向井友代)