■18時30分以降も15分程度は踏み留まったスプレッド
スイスショック時のマーケットの値動きの激しさを物語っているのが、セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]のスプレッドです。
ザイFX!では、ダウンロードした3通貨ペアのヒストリカルデータから、4本値のスプレッドをそれぞれ算出してみました。
BidでもAskでも始値と終値は完全に同じ時刻につけているはずですが、高値と安値はBidとAskで厳密には異なる時刻につけている可能性もありそうです。
ですので、以下の表は100%正しいデータとは言い切れない点をご了承ください。あくまで、値動きの激しさを知る参考値としてご覧いただければ…と思います。
表からは、セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]は、SNBから発表があった18時30分以降、15分間くらいは、そこまで大きなスプレッドにはならずに踏み留まっていたということがまず、わかります。
たとえば、セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]のユーロ/スイスフランのスプレッドは通常時、1.8pips。スイスショックが起こってしばらくしてから、それは拡がって15pipsになり、18時44分の段階ぐらいまでそれが維持されていました。
15pipsというスプレッドは通常の感覚で言えば広いですが、為替市場の歴史に残るような今回の大変動の中にあっては、かなり狭いと表現していいぐらいだと思います。
お伝えしたとおり、18時30分過ぎ頃からは、レート配信が止まり、取引停止になるFX会社もあったなか、よくぞ…という感じです。
セントラル短資FXのウェブサイトのお知らせを見ると、[FXダイレクトプラス]は、スイスショック当日、19時20分頃に新規注文の受付を停止、21時30分頃にこれを再開しています。なので、もっともスプレッドが拡大し、値動きが激しくなった時間帯の一部は、決済注文のみの受付けとなっていたことになります。
一時的に新規注文が停止されていたとはいえ、セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]は、よくこの状況でレート配信を継続していたなぁと、改めて実感する結果となりました。
セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]のユーロ/スイスフランの通常スプレッドは先ほど書いたとおり、1.8pips。そして、スイスフラン/円は4.0銭、米ドル/スイスフランは1.6pipsです。
上の表でもっとも広がったスプレッドを見ると、3通貨ペアとも199.8pips、およそ200pipsでした…。スイスショック勃発時から、しばらくは踏ん張っていたセントラル短資FX[FXダイレクトプラス]のスプレッドも最終的にはここまで拡がりました。
20pipsではなく、200pips…。本当にとんでもない非常事態であったことがうかがえる数値ですね…。
続いて、SBI FXトレードについて…