県内最小島の廃校をアートの場に 倉敷市方針、キャンプ場も整備
倉敷市は2日、同市下津井沖にある岡山県内最小の有人島・松島の廃校跡を改修し、アート作品の展示施設やキャンプ場に再生する方針を明らかにした。
松島は周囲約1・2キロ、現在の住民は3人。戦後間もないころは100人を超えていたが、高度経済成長とともに減った。1902(明治35)年に分教場として創設された歴史を持つ「下津井西小・下津井中学校松島分校」も子どもが不在となり、11年間休校の後、2000年4月に廃校となり、未活用のままだった。
松島北側の陸地部の同市児島地区ではこのところ、住民グループが芸術家に移住を呼び掛ける活動を展開。市は瀬戸内海に浮かぶ松島の景観がアート展示にマッチし、滞在しながらの制作も可能として再整備を決めた。
計画では、鉄骨2階の旧校舎(延べ170平方メートル)を改装して展示スペースを設置。約1400平方メートルの校庭跡に有料キャンプ場をつくる。市はこの日発表した17年度一般会計補正予算案に事業費4300万円を計上。うち1500万円は国の地方創生拠点整備交付金を充てる。
島で暮らす男性(84)は「廃校後は建物が再び使われることはないと思っていた。島を知ってくれる人が増えたらうれしい」と話している。
松島は周囲約1・2キロ、現在の住民は3人。戦後間もないころは100人を超えていたが、高度経済成長とともに減った。1902(明治35)年に分教場として創設された歴史を持つ「下津井西小・下津井中学校松島分校」も子どもが不在となり、11年間休校の後、2000年4月に廃校となり、未活用のままだった。
松島北側の陸地部の同市児島地区ではこのところ、住民グループが芸術家に移住を呼び掛ける活動を展開。市は瀬戸内海に浮かぶ松島の景観がアート展示にマッチし、滞在しながらの制作も可能として再整備を決めた。
計画では、鉄骨2階の旧校舎(延べ170平方メートル)を改装して展示スペースを設置。約1400平方メートルの校庭跡に有料キャンプ場をつくる。市はこの日発表した17年度一般会計補正予算案に事業費4300万円を計上。うち1500万円は国の地方創生拠点整備交付金を充てる。
島で暮らす男性(84)は「廃校後は建物が再び使われることはないと思っていた。島を知ってくれる人が増えたらうれしい」と話している。