ネトウヨ特権と特定日本に関する考察の経緯 第十五章 在日認定 その5. | 天才伊藤浩士先生の末の世の憂鬱ブログ

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 神のような在日透視能力を持ったネトウヨの在日認定でも外れることもあります。その場合の言い訳も今では完全にパターン化して、ネトウヨでありさえすれば誰でも用いることができて、それでいて議論となれば不敗のものとなってきています。

 神戸市長田区で殺人事件が起きた時に、ネトウヨは、長田区は在日が多いから逮捕された容疑者は間違いなく在日だといっていました。長田区に在日が多いとする統計的なものは示されず、全国平均よりも多かったにしても、人数的には圧倒的に日本人が多いという事実も無視されます。

 ところが逮捕後すぐに鹿児島県出身で、若い頃に短期間ながらも自衛隊に在籍していたという容疑者の経歴が紹介されました。マスコミは、容疑者が公務員や自衛隊員などを過去に経験していると、重要な経歴として報道します。

 在日外国人では自衛隊に入れないので、ネトウヨが誤りを認めて在日認定を取り消すかと思っていたら、帰化人ならば自衛隊に入ることができると言い出したのです。帰化人であるという証拠は示されませんが、ネトウヨであればゼロでない可能性を言うだけで良いとされるネトウヨ特権で、この言い訳は正当性のあるもとされてしまいます。

 新幹線で放火して自殺した人があると、ネトウヨは死亡した容疑者は在日工作員だと認定しました。自殺した人は、岩手県遠野市の出身で集団就職で東京に出て来てといった経歴が明らかになり、郷里の親族も語り出すと、在日、帰化人の可能性は消えることになります。今度こそ、ネトウヨも誤りを認めて在日認定を取り消すかと思っていたら、背乗りした工作員だと言い出します。もちろん背乗りされている証拠は示されず、その可能性もあると言っているだけですが、ネットの中ではそれが支持されるようになり、いつの間にかあの事件の犯人は背乗りした工作員だったと確定して、今度は背乗りしている工作員が日本には大勢いるという証拠として用いられるようになって行きます。
 
 名古屋の歩道で車を暴走させた人がいました、名と写真の公表が遅くなったので、ネトウヨは一斉に容疑者在日だ、在日の日本人皆殺し作戦が始まったと騒ぎ立てましたが、父親が県警の幹部であることが分かりました。日本人であることは確実ですし、名や写真の公表に時間がかかったことも説明できます。こんどこそネトウヨは在日認定が間違っていたことを認めるかと思っていましたが、警視くらいならば在日でもなれると言い出したのです。その根拠はいつものように示されません、在日韓国朝鮮人で県警の幹部になった人がいる具体例も示されませんが、そんな言い訳がネットの中では通ってしまいます。

 その結果、ネトウヨは具体的に証拠をなにも示さなくても犯罪容疑者を在日韓国朝鮮人と認定することが出来て、在日韓国朝鮮人が犯罪をやって日本人に危害を加えているのだから、日本人がヘイトスピーチや差別でやり返しても当然のことである、在日韓国朝鮮人さえ追い出せば、日本は犯罪のない国になる、と主張する根拠を手にすることに成功したのです。

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