変形するクルマだとッ!?大河原邦男氏デザインの東京ロボット『EXMC-EARTH I』出動せよ
「トランスフォーマー」や「マクロス」など、変形するロボットやマシンは男のロマン。もしそれを現実世界で操縦できるとしたら、胸のワクワクが止まらないこと間違いなしだろう。そんな夢が叶うの未来がやってくる日は、もうすぐそこまで近づいてきている。
未来のライフスタイルに備えたモビリティを開発している研究開発チーム「東京ロボット」が生み出したマシン『EXMC-EARTH Ⅰ』は、まさに搭乗型変形ロボットという夢を具現化したような一台。キャノピー状のコックピットや特異な形状の白い外装など、外観はまるで「モビルスーツ」のよう。それもそのはず、あのガンダムのデザイナーとして知られる大河原邦男氏によるデザインなのだ。
そんな『EXMC-EARTH Ⅰ』の正体は、超小型モビリティ規格の二人乗りEV。規格の制約上、最高時速は30kmと控えめなのだが、4つのホイールインモーターを搭載しており、加速はかなり良さそうだ。8.832kWhのバッテリーは、フル充電状態から60kmの走行を可能にしている。
なんといっても特筆すべきは、このマシンが「変形」機構を持っていることだ。上の写真の状態では全長2800mm×全幅1475mm×全高1575mmと、超小型モビリティとしては大柄な部類。しかし、シャーシを折り畳んでコックピットが立ち上がると、全長は2680mmまで短縮される。
全長が短縮された形態でも、時速6kmでの移動が可能。しかもホイールが4輪それぞれ独立して可動するから、その場で360度回転することだってできる高い機動性を有する。これなら狭小スペースへの駐停車や方向転換もラクラクだ。
コックピット・ブロックが起立した形態での乗降シーン。キャノピーが前から上方へと開き、運転席へは前方から乗り込むスタイルだ。搭乗の仕方からしてガンダムっぽい。変形機構を制御するガングリップや小型ディスプレイに映し出される計器表示を見ていると、アムロ気分でセリフをつぶやいてしまいそうだ。
操縦に用いるのは、アニメの変形シーンを思わせるガングリップ。気分はエースパイロットだ。小型ディスプレイのメーター表示では、変形状態やホイールの傾きも確認できる。
個人向け販売および、レジャー施設や官公庁への導入も目指しているとのことで、価格は800万円とされている。2018年7月には受注生産が開始されるとのことなので、いち早く手に入れたい人は要チェック。変形ロボットを操縦する夢が叶うときが来たのだ!
関連サイト
メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人 (光文社新書)
- 著者大河原 邦男
- 価格¥ 799(2018/07/01 17:00時点)
- 出版日2015/08/18
- 商品ランキング25,572位
- 新書209ページ
- ISBN-104334038743
- ISBN-139784334038748
- 出版社光文社