恐竜から見る『半なり』の問題点

炎上恐竜から学べること

今回ののぶひで(仮にTとする)の炎上により、彼らのような「Twitterにおけるなりきりアカウント」の問題点が浮き彫りになってきた。

そもそも「半なり」とは何なのか

一般的な「なりきり垢」というものは、「ある人がSNS上でさも架空のキャラクターが利用しているかのようにになりすまし、投稿や交流を行うアカウント」と定義することができる。(混同されがちであるが、同じキャラクターアカウントでも、決められたセリフを機械がランダムに呟く『bot』とは別物である。)
その中の「半なり」という種については、文字通り利用者本人とキャラクターの性質が半々になっているものである、と考えれば理解しやすい。
キャラクターに扮した投稿をしたと思えば、急にアカウント作成者のプライベートについて話しだしたりする。
この時点でかなり不穏さが漂っているが、驚くなかれ、この「半なり垢」とその支持者は、Twitter含めたネット上にはかなりの数があるのだ。



Tの炎上により、これまで以上になりきりアカウントの是非に目が向けられている。
夜に蔓延るなりきりの問題点は、いくつかに分けることができる。

キャラクター、世界観の崩壊

なりきり、とりわけ「半なり」は所謂「中の人」の心情に大変左右されやすい。
故に、「キャラ崩壊」が起こりうる確率が大変高いのだ。
Tはけものフレンズを題材としたオリジナルキャラクターを自らの外装としていたが、彼が呟いていた内容を列挙してみると、どうにも世界観と合致しない。

  • 携帯を隠され怒りのあまりカッターを取り出した
  • 自傷した(しかしこれも、紙で手を切ったかのような小さな小さな傷である。世のリストカッターが激怒するレベル)
  • Twitterを辞めるか否かの投票(これはなりきりアカウントのみならず、人としてどうなのだろう。恐らく「辞めないで」が大多数を占めた上でフォロワーに励まされるのが文豪の筋書きであったのだろうが、非情かつ大変滑稽な結果となった)

「優しい世界観」を売りにするけものフレンズというコンテンツで、このような発言はいかがなものだろうか。原作への冒涜ともとれる。
キャラとして会話がしたいのか、本人として会話がしたいのか。(Tはなりきり時の「」を付けてツイートするという工夫をしていたようだが、焼け石に水である)
折り合いをつけられないがために暴走し、ファンの怒りを買うアカウントは数知れない。

痛々しいやりとり


これもなりきりアカウントによく見られるものである。
なりきり同士のやりとりではセリフだけで状況把握がしにくいので、文末に()を付け、その中に行動を文章化し入れる、という手法がよく使われている。
これが傍目から見ると大変痛々しく、不愉快なのである。
詳しくは写真を参考にしていただきたい。
《ピッタリな画像を募集しています。》

これがタイムライン上に流れてくるなど、テロに他ならない。

徒党を組む低年齢層

こうしたアカウントを運営するのは殆どが小、中学生である。(大人の運営するアカウントもあるにはあるが、礼節をわきまえているため、さほど話には上がらない)
ただでさえネット上でのけものにされている若年層が、なりきりを通じてコミュニティを作り上げていくのだ。心底恐ろしい。
ネット上のルール、マナーを知らない糞ガk子供たちが集まると、彼らは仲間以外何も見なくなる。
無論、判断基準は「自分の意見に賛同するものは味方、反論するものは敵」である。
こうして薄汚く脆い城を作り上げた子供たちは、注意しようと侵入した大人を袋叩きにする。
すなわち、スパブロによる凍結である。
実際Tは仲間(笑)に頼んでアンチを凍結へと追い込んでいるのだ。







余談であるが、Tの年齢は自分語りにより16-7歳(巳年だから自分を抑えきれないとのこと)と判明している。
恐ろしいことに、あの恐竜は高校生。
部活や勉学に打ち込み、恋愛に想い悩み、友との一生モノの友情を作り上げるのが、進学以外での高校生活の意義と考えている人は多い。
Tは高校生にして、幼稚な小説に打ち込んでは途中でやめ、恋愛とは縁もゆかりもなく、1年ももたないであろう友情をネットの人間と育んでいるのだ。
どこで道を踏み外したのか。つくづく不運な男である。