CV/銀河万丈
概要
第6期『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する謎の怪人。
不気味な黒いオーラを漂わせ、全身黒ずくめの衣装を纏った死神のような出で立ち。その素顔は不気味な面を被っている為に伺うことはできず、得体のしれない不気味な雰囲気を醸し出している。
オープニングの描写から、背丈が人間とくらべ異様に高いことがわかる。また、第12話で覗かせた腕は干からびた老人のような感じとなっていた。
のびあがりを始め見上げ入道等々、かつて人間たちに対して悪行三昧をした為に封印された邪悪な妖怪たちの活動に大なり小なり関わっている節がある。さらに、その様な妖怪たちの中でもたんたん坊率いる妖怪城の一派や刑部狸を頂点とする八百八狸たちと、特に強力な妖怪たちを怪しげな術(陰陽道?)を用いて自ら直接封印を解くなど、物語の裏で暗躍する。
その目的及び正体は未だ謎に包まれており、一切が不明。
佇まいや行動・能力からして、正体が人間である可能性は薄いように思えるが、かと言って妖怪ともつかない。いかにも邪悪な雰囲気をまとっていることから、悪魔・悪霊・怨念などの化身のようにも見える。
少なくとも、戦いが終わって気が緩んでいた鬼太郎を“逆五芒星”が刻まれた矢で射殺そうとした事から、悪意ある存在であることには間違いがないようだ。
また、蛟龍が倒されるのと同時に、人間たちから発せられる邪気(と思われる)を大量に集め、更に蛟龍の亡骸をも邪気に還元した上でまなの右腕に『木』と刻んで何かの呪いをかけていたようだが、それが何を意味するのかは全く分かっていない。
なお、まなと何か繋がりがある事(12話の最後に一瞬彼女そっくりな少女が、鎌や刀を振りかざした侍風の男に切り殺される場面が挿入される)が示唆されている。さらに彼女を傍観している最中に「うつろなうつわ、うつろなうつわ…」と不気味に呟いていたが、それが何を意味するのかも今の所不明。
余談
- 初登場は第1話の終盤だが、その名(あるいは仮称)が判明したのは第11話と結構遅かったりする。
- オープニングでは駅のホームに佇むまなの背後に現れるという、不吉な登場をした。
- 鬼太郎に対して使われた逆五芒星は「地獄」や「悪魔」との繋がりがあるとされるが、シリーズを通してみれば鬼太郎一行は閻魔大王をはじめとする日本の地獄とは信頼関係を築いているし、有力な魔神と仲間でもある(とはいえ、地獄関係者ではアニメ3期では奪衣婆と戦っており、悪魔に関しては原作やアニメにてブエルやベリアル、果てには『妖怪千物語』でデビル・プルートーとも戦っている)。陰陽五行とも関連ありそうな術ながら、詳細は一切謎なままである。
- 6期恒例のアイキャッチでは何故かLINEスタンプになっていた。12話では名無しのスタンプが3つ並ぶという、不気味ながらもどこかシュールな光景になっていた。
関連項目
6期鬼太郎
一刻堂…アニメ4期に登場した陰陽師(京極堂とも関連が示唆されるが、その点の詳細は不明)。五芳星を鬼太郎側に対して使ったという共通点がある。
Vフォー・ヴェンデッタ・アノニマス…見た目が似ているが正義の味方。後者は、文字通り「名無し」でもある。
天狗塚の悪霊…4期の『大海獣』の同時上映作品『地獄先生ぬ~べ~』に登場した仮面の黒マントで大岩の封印にも関係があるなど、似ているような部分がある (参照)。
刈り取る者…ペルソナシリーズで登場するシャドウで、ロングコートに似たものを纏って顔を隠した不気味な要素が似ている。