【ドラニュース】福田、初のサヨナラ打!! 竜連敗止めた2018年6月30日 紙面から
土壇場の大逆襲で竜が鮮やかに連敗を止めた。中日は29日の巨人戦(ナゴヤドーム)で、2点を追う9回に一挙3点を奪い逆転サヨナラ勝ち。1死後に飛び出した平田良介外野手(30)の本塁打で打線が目覚め、追いついた後の1死一、三塁から代打の福田永将内野手(29)が中前へサヨナラ打を放った。8イニング2失点と好投した吉見一起投手(33)の力投に打線が応えて連敗脱出。はずみをつけたチームが、巻き返しへ向け再スタートを切った。 怒濤(どとう)の5連打で試合をひっくり返した。後のない展開で面白いように打線がつながる。ドラマチックな今季3度目のサヨナラ勝ち。ナゴヤドームが沸きに沸いた。 敗戦ムードから一転、平田の一発で流れが変わった。2点を追う9回1死。「当てにいかずにしっかり振ることを考えていた」。カミネロのカットボールを左翼席に突き刺す。今季ナゴヤドーム初本塁打で1点差。続く高橋は、右中間フェンスを直撃する二塁打でカミネロを引きずり下ろした。流れは完全に竜に傾く。代わった沢村から代打の藤井が左前打。なおも一、三塁で松井雅が一、二塁間を破った。同点。球場のボルテージは最高潮に達した。 劇的なストーリーのクライマックスは福田だ。9回の攻撃前に「投手のところでいくぞ」と告げられていた。1死一、三塁で思惑通り、又吉の代打で登場。追い込まれながら、4球目の外角へ落ちる球に食らいついた。「抜けてくれ」。思いを乗せた打球は高くバウンドして二遊間を抜けた。「人生初かな?」というサヨナラ打。一塁ベース付近で手荒い祝福を受けた選手会長は「初めてなんで、どうしていいか分からなかった」と苦笑いだった。
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