映画鑑賞の覚え書き

映画鑑賞の覚え書き

映画の予告編の名作を教えてください!

どっかの増田で、予告編は時間の無駄だからいらなくネ?みたいなのを読んだのだけど、私の記憶だと、「本編より予告編のほうが出来がいいこともあるよ。」って、ブコメしたと思います。

 私の中では、予告編も一つの作品として存在しているので、今回は私がパッと思い出せる予告編をまとめてみました。もしよかったら、あなたの好きな予告編作品も教えてください!

 

本編も予告編もすごい映画の予告編

◆サンタ・サングレ

 アレハンドロ・ホドロフスキーの映画は予告編もほぼ完璧なことが多いですね。エル・トポの予告編も探したのですが見つかりませんでした。わりと全体からまんべんなくカットを集めてきて編集しているのに、全くネタバレしそうにない編集、予告編だけで一つのショートムービーの様は流れと映像なのがすごいですね。

 

ワイルド・アット・ハート

ワイルド・アット・ハートの予告編も、一つの作品として完成されてるなと思ってます。魅力的なカットを結構なスピード感でリズムよく編集している上に、音楽も映像にぴったりなのを選んで乗せてあるから、この予告編もショートムービーとしても成立するくらいクオリティが高いと思っています。

 

タンデム

タンデムはフランスの映画なのですが、こちらも予告編だけで一つのドラマが出来上がっていて、でもネタバレはしていないという編集のセンスの良さが好きです。私は、この予告編で流れている歌が好きで、本編でも出てくるのかと思ったら、確か、本編では流れなかったような気がしますー。えーあの曲好きなのにぃいいい!ケチーー!って思ったのを覚えています。

 

◆ザクロの色

パラジャーノフの映画は映像美がすごいので、予告編も映像がすごいのは当たり前なのですが、予告編は色んな構図の映像をバランスよく配置していて、やはり予告編単体で一つの映像作品として見られるくらいのクオリティです。

 

◆汚れた血

汚れた血の予告編は、この疾走感が良いですね。あんまり本編をうまく紹介できているとは思えませんが、これも、ショートムービー的に見ると一つの作品として成立しそうだし、本編を見てみたいなーって思わせる良作だと思います。ただ、日本での予告編がこれだったかは覚えてないです。もっと、日本版の予告編はもっと静かで落ち着いた感じだったような気もしないでもないけど、完全に忘れてしまいました。ジュリエット・ビノシュが走ってたのは覚えてるんですけど、どうだったかな?

 

◆バグダッド・カフェ

これは、公開当初の予告編ではないのですが、私が見たのもこんな感じの予告編だったと思います。映画の中でも映像の美しいシーンや人間味のにじみ出たシーンを多様していて、そのシーンの選び方が好きです。きちんとあらすじの各シーンを見せているにもかかわらず、ネタバレ感がないのも良いですね。

 

◆田園に死す

この予告編もシーンの切り取り方が好きです。あまり出来の良いシーンばかりをつなげて予告編を作ると、本編を見た時にいいシーンは全部予告編で見ちゃってるじゃん…ていうがっかり感があったりするのですが、田園に死すの予告編は、面白い映画だよということを伝えつつ、面白いシーンを出し惜しみしてる感じがすごくいいです。

 

 ◆書をすてよ街へ出よう

書を捨てよ街へ出ようの予告編も見たことあって、すごく印象に残ってるんですけど、見つけることが出来ませんでした。

 

◆恋する惑星

もー恋する惑星の予告編はめちゃくちゃポップでかわいいし、ミュージックビデオみたいなテンポと見やすさがすごく好きだったのよね。てか、金城武もトニー・レオンも若いねー。今のほうが好きだけど。

 

◆ピアノレッスン

 

 

本編より予告編が勝ってしまったと思う映画

邦題:柔らかい殻(The Reflecting Skin)

柔らかい殻は予告編が面白すぎて、本編で何だよーって思ってしまいました。いや、本編もいいんですよ。だけど、予告編でイメージが膨らみすぎて、本編がその期待以上のものでなかったのでがっかりしただけ。予告編を上手く作りすぎると、本編への期待値が高くなりすぎる典型例だと思いました。

 

本編がすごすぎて自動的に予告編もすごくなった例

 予告編の作り自体は、大したことないんだけど本編が素晴らしすぎるため、本編を切り貼りしただけで「見たい!」と思わせる予告編になってしまった例です。

◆洗浄のメリークリスマス

戦メリは私の中では好きな日本映画ベスト10に入るくらい好きな映画ですが、もう、戦メリは全てが面白すぎて、どこを切り取っても面白いからそれをつなげたら、面白い予告編になっちゃった、っていう印象です。

 

◆ブラック・レイン

ブラックレインも、戦メリと同様にどこを切り取っても面白い映画だから、どうやってもいい予告編になっちゃう印象。ただ松田優作の狂気に満ちた顔つき、ガッツ石松がイキっているシーン、若山富三郎の貫禄のあるシーン、それだけで、予告編がすごく締まって見えますね。それが大好きなんです!

 

予告編は国によって編集が違う

 映画の予告編て、国によって編集が違って、全く違うものだったりするんですよね。予告編好きの人は色んな国の映画を見比べて見ると楽しいかも。

 あと、ポスターやチラシも国によって、あるいは同じ国内でも(最公開など)上映した時期でデザインが全く違ったりします。そういうのも見るのが楽しいですね。

 

最近はネットで古い映画の予告版まで見られるので、ホントに幸せ。ただ、日本語で検索してもほとんど出てこなかったので、

「好きな作品名+Trailer」と英語で入力して探すことをおすすめします。

 

もしよければ、あなたが好きな予告編を教えていただけませんか?