[1985年]2日連続雨天中止で…虎党、怒りのグラウンド乱入
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怒りのファン、グラウンドに乱入、占領-。30日、甲子園球場で行われる予定だった巨人(14)戦は、この日も台風6号などの影響で、2日続きの中止となったが、この決定前にスタンドに陣取っていた約1万人(外野席だけ)のうち約1000人が「試合はできる」と騒ぎ、金網を越えてグラウンドに乱入した。ガードマンや球場職員の制止を振り切りマウンド付近で騒ぐなど最近では前例のない暴挙を繰り返す異常事態となった。最近過激的なファンが審判に鉄製のチェーンを直撃したり、28日にも灰皿が投げられ、女子大生が一週間のケガをしたばかり。エスカレートする一方の悪質なファンの行為。このため球場側では有刺鉄線復活を検討するなど対策に苦慮している。同球団ではこの3連戦前、一部ファンの悪質な行動が目立つことから電鉄本社と「悪質行為撲滅対策」を検討したばかりだった。