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Wi-Fi Alliance、セキュリティを高めた「WPA3」発表

IoTデバイスのWi-Fi接続を簡素化する「Wi-Fi Easy Connect」も

 Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi接続の新しいセキュリティ規格「Wi-Fi CERTIFIED WPA3」(以下、WPA3)を発表した。

 WPA3は、現在多くのWi-Fiデバイスが対応するWPA2方式の後継となるセキュリティ規格で、「WPA3-Personal」と「WPA3-Enterprise」の二つのモードが定義されている。

 WPA3-Personalは、ユーザーが指定したパスワードが一般的に推奨されるパスワードの強度に達していない(弱いパスワードが設定された)場合でも、デバイス間の安全なキーを確立する「Simultaneous Authentication of Equals(同等性同時認証/SAE)」を活用し、第三者がパスワードを推測してネットワークに不正接続する攻撃を防ぐという。

 WPA3-Enterpriseは、192ビット暗号化と同等の暗号化強度を備え、政府や金融機関などの機密データを転送するネットワークに対して、追加の保護を提供するという。

 WPA3は、今後発売されるWi-Fiデバイスより順次対応が進むと見込まれ、WPA2との移行モードにより既存のWPA2対応デバイスとの相互接続性を維持する。

 また、今後増加することが予想される、IoTデバイスなどディスプレイや入出力インターフェイスが限定されたデバイスをWi-Fiネットワークに追加するプロセスを簡素化する「Wi-Fi Easy Connect」が提供される。

 「Wi-Fi Easy Connect」ではスマートフォンやタブレットで、アクセスポイントのQRコードとネットワーク接続するデバイスのQRコードをそれぞれスキャンすることで、ディスプレイなどを搭載しないデバイスをWi-Fiネットワークに追加することができる。

「Wi-Fi Easy Connect」イメージ

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