今回はおとなしく観た(笑)。

文字通り神回だった。
インターネット、特にSNSに対する二人の捉え方が真っ二つに割れた。
「社会からあぶれたダメ人間に存在価値を見出す場、居場所を与えた!」としてあくまで肯定的な川上さんと、「そうやってネット論壇は腐敗したんだ!」と糾弾する宇野さん。
立場の違いが明確なので、どちらにも納得が行った。
まぁ僕は圧倒的に宇野さん側なのだが。

最後の十分で「もう終わりに近づいたから言いますけど、」と宇野さん。
「川上さんもうニコニコどうでもいいんでしょ!?」

そうも言いたくなるわな。

でもこの溝は埋まらないと思う。
思想の根本が違うから。
「性善説」と「性悪説」の対立だから。

僕らはニコニコから離れて、独自の「ネット論壇」、独自の「SNS」を創り上げるしかないと思う。
そうやって「まっとう」な議論を吸い上げ、集約する。
僕は実際「フィルアニマチオン」でやっている。

宮台さんのインタビューにもあったけど、「開かれたインターネット」はどんどん忌避され、閉じられたコミュニティが既に乱立し始めている。
それでいいのだ。
ひとりの人間が全人類と付き合えると思うのが大間違いだ。


インターネットが「マスメディア(の疑似化)」から距離を置くには、まず「マス」であることの否定から始めるべきなのではないだろうか?
いささか逆説的かも知れないが、インターネットの20数年は、「マス」でありたいと絶えず願う人間の欲求の上書きに過ぎなかったのだ。

「マス」であることを今こそ諦めよう。