格安SIMオタクが教える!nuroモバイルの契約前に知っておくべき8つの良し悪し
インターネット回線で有名な「NURO光」ですが、NURO光を運営している会社が格安SIMを展開していることをご存知でしょうか?
それが「nuroモバイル」という格安SIMです。
nuroモバイルは2016年10月1日に、So-netでそれぞれ個別に売り出されていた下記のサービスが統合されてできた比較的新しい格安SIMです。
こんな感じです。
今でも、0円から使える「0SIM」や、データ容量を「前借り・繰り越し・パケットシェア」できる等、とてもユニークなサービスが盛りだくさんの格安SIMといえます。
他にも、nuroモバイルには数多くのメリットがあります。
nuroモバイル・4つのメリット
- ドコモ回線とソフトバンク回線の2種類から選べる
- 料金プランは1GBずつ分けられていて自分に合った使い方ができる
- 時間限定の高速通信が可能な「時間プラン」がある
- データ容量の「前借り・繰り越し・パケットシェア」ができる
このようにとても面白いサービスを展開しているnuroモバイルですが、申し込む前に注意しておくべきポイントが4つあります。
これは、nuroモバイルのデメリットともいえるポイントなのでしっかり吟味してから申し込むようにしましょう。
nuroモバイル・4つのデメリット
- 0 円で使える「0SIM」の通信速度が悪い
- 高速通信・低速通信の速度切り替えができない
- 3日間の速度制限が厳しい
- データ容量の追加チャージ料金が他キャリアと比較して割高
これらのメリット・デメリット8つをしっかりと見比べて、あなたのスマートフォンの使い方にnuroモバイルが合っているかを確認してから申し込みをしましょう。
この記事では、あなたにnuroモバイルが合っているかどうかの参考となるように、メリット・デメリット8つを比較した上でnuroモバイルについて徹底解説していきます。
nuroモバイルへの申し込み手順や乗り換え方法についてもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、早速まいりましょう。
一目で分かる!nuroモバイルの総合評価
「nuroモバイルが自分に合っているかを早く知りたい!」
という人に向けて、nuroモバイルのメリット・デメリットから、どういう使い方をする人に合っているかを簡潔にまとめました。
このメリット・デメリットを見比べて、筆者が考える「nuroモバイルに向いている人」はこんな感じの使い方をする人です。
筆者が考えるnuroモバイルに向いている人
- 普段のスマートフォン使いで1か月あたりの自分のデータ通信量を把握している人
- スマートフォンで動画やアプリ、画像のアップロードをする時間が合計で5時間の人
- 基本的にWi-Fiを使ってデータ通信をする人
nuroモバイルは料金プランが1GBずつ分かれています。
そのため、自分自身が普段使っているスマートフォンの「1か月あたりのデータ容量」を把握していると月額料金面を節約することができます。
もし万が一、データ容量が足りなくなってしまったとしても「データ容量の前借り・繰り越し・パケットシェア」ができるので安心です。
nuroモバイルには「時間帯プラン」という『時間限定で高速通信が無制限』となる料金プランがあるので、1日の間で数時間高速通信が使えれば良いという人に向いています。
基本的にWi-Fi下でデータ通信をするという人であれば、毎月の携帯電話料金を大幅に抑えることができるのでオススメです。
この点については「専門家が教える!nuroモバイルのメリット4つ」で解説いたします。
nuroモバイルの概要
ここでは、nuroモバイルをご存知ないという人に向けて概要を説明していきます。
nuroモバイルは2016年1月からサービスが開始された比較的新しい格安SIMで、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営しています。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、Xperiaシリーズを製造・販売しているソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社の完全子会社です。
サービス開始当初はドコモ回線のみでしたが、2017年12月よりソフトバンク回線でのサービスも開始しました。
冒頭で説明した通り、So-netでそれぞれ個別に売り出されていた下記のサービスが統合されてできた比較的新しい格安SIMです。
2018年6月現在、この中で現在も新規申し込みができるサービスは「0SIM」のみとなっています。
nuroモバイルの特徴というと、料金プランが1GBずつ分けられているので自分に最適な料金プランを選ぶことができるという点です。
次項で、nuroモバイルの料金プランについて解説していきますね。
nuroモバイルの料金プラン
ここでは、nuroモバイルの料金プランを確認していきましょう。
nuroモバイルは、2018年6月現在では「ドコモ回線」と「ソフトバンク回線」の2種類に分けられます。
その内、ドコモ回線のみ「時間プラン」が選択できます。
ドコモ回線の料金プラン
まずはドコモ回線の料金プランから見ていきます。
データ通信容量 | データ専用SIM | データ+SMS SIM | 音声通話付きSIM |
---|---|---|---|
2GB | 700円 | 850円 | 1,400円 |
3GB | 900円 | 1,050円 | 1,600円 |
4GB | 1,100円 | 1,250円 | 1,800円 |
5GB | 1,300円 | 1,450円 | 2,000円 |
6GB | 1,500円 | 1,650円 | 2,200円 |
7GB | 1,700円 | 1,850円 | 2,400円 |
8GB | 1,900円 | 2,050円 | 2,600円 |
9GB | 2,100円 | 2,250円 | 2,800円 |
10GB | 2,300円 | 2,450円 | 3,000円 |
ご覧の通り、ひと月のデータ通信容量を1GB単位で選ぶことができます。
他キャリアと比較すると、同じ容量の月額料金は同じか若干安めといった感じです。
格安SIMキャリア | 音声通話+データ容量5GBの場合 |
---|---|
DMMモバイル | 1,910円 |
DTI SIM | 1,920円 |
nuroモバイル | 2,000円 |
楽天モバイル | 2,150円 |
LINEモバイル | 2,220円 |
月額料金だけ見ると「ドコモ回線、且つ音声通話+データ容量5GB」で最安値のDMMモバイル、DTI SIMに続く料金設定となっています。
その中でもnuroモバイルは細かくデータ容量を選ぶことができるので、データ容量が余る=月額料金の無駄を省くことができます。
もしデータ容量が余ってしまったとしても、翌月に繰り越すことができるのであなたの使い方にぴったりな料金プランを選択することができます。
そして、なんといっても他キャリアにはない「時間プラン」という料金プランが選択できます。
5時間/日プラン | 深夜割プラン | |
---|---|---|
データ専用SIM | 2,500円 | 1,500円 |
データ+SMS SIM | 2,650円 | 1,650円 |
音声通話付きSIM | 3,200円 | 2,200円 |
5時間/日プラン
引用画像:nuroモバイル|時間プラン
5時間/日プラン | |
---|---|
データ専用SIM | 2,500円 |
データ+SMS SIM | 2,650円 |
音声通話付きSIM | 3,200円 |
nuroモバイルの「5時間/日プラン」は、1日5時間だけ高速通信が使えてそれ以外の時間帯は200Kbpsとなる料金プランです。
高速通信が使える時間が5時間だけと限定される代わりに、その5時間の間であれば「データ通信量が無制限」となります。
1日のうちに数時間集中して、大容量のデータ通信を行うという人にはうってつけの料金プランです。
nuroモバイルのシステムで、高速通信に切り替えるべき通信量を自動検知した際、高速通信ができる時間を【5分】ユーザへ付与するという仕組みだそうです。
少しわかりづらかったので、nuroモバイル公式ホームページのチャット機能を用いて問い合わせを行いました。
引用画像:nuroモバイル公式ページ(お申し込みチャットサポート欄)
ご覧の通り、5分毎で高速通信の時間をカウントしており、それが合計5時間分使えるという認識になります。
つまり、高速通信をこまめに分けた場合は1回5分の高速通信=60回分の高速通信ができるということですね。
逆に、高速通信を3分使ったとしても余分の2分は切り捨てられてしまうので使い方によっては5時間分の高速通信を使うことはできません。
「高速通信が5分毎のカウントで合計5時間使える料金プラン」という風に覚えておきましょう。
なお、この料金プランはドコモ回線のみの提供で、ソフトバンク回線を選ぶことはできません。
深夜割プラン
引用画像:nuroモバイル|時間プラン
深夜割プラン | |
---|---|
データ専用SIM | 1,500円 |
データ+SMS SIM | 1,650円 |
音声通話付きSIM | 2,200円 |
続いて、深夜割プランです。
こちらは、深夜1時~朝6時までの深夜5時間だけが高速通信無制限で使えるという料金プランです。
それ以外の時間帯は200Kbpsの低速通信ではありますが、仕事の都合や昼夜逆転した生活を送っている人にとってはうってつけといえる料金プランです。
なお、この料金プランはドコモ回線のみの提供で、ソフトバンク回線を選ぶことはできません。
ソフトバンク回線の料金プラン
続いて、ソフトバンク回線の料金プランを見ていきましょう。
ドコモ回線と比較して、若干割高な料金設定で、数も4つしかありません。
データ通信容量 | 2GB | 5GB |
---|---|---|
データ専用SIM | 980円 | 1,780円 |
音声通話付きSIM | 1,680円 | 2,480円 |
ソフトバンク回線は、2017年12月から提供が開始されました。
また、2018年4月25日からは申し込み手続き不要でiPhone、iPadでテザリングが使えるようになりました。
格安SIMではテザリングが使えないケースがありますが、nuroモバイルではその点が解消されています。
Androidについても順次対応していくとのことです。
サービスが開始されてから半年程度しか経っていないので、今後のサービスの拡充に期待したいですね。
nuroモバイルの料金プラン概要
上記でnuroモバイルの料金プランを一覧表にしてまとめました。
nuroモバイルには大きく分けて2つの料金プランがあり、珍しい「時間プラン」が選べることがわかりましたね。
- ドコモ回線
- ソフトバンク回線
- 時間プラン(ドコモ回線のみ)
ここでは、nuroモバイルの料金プランの概要を解説していきます。
月額料金を抑えたい人に筆者がオススメする料金プランは「データ専用SIM 2GBプラン」
毎月の携帯電話料金をとにかく安くしたい!とお考えの人にオススメなのは「データ専用SIM 2GBプラン」です。
データ通信容量 | 2GB |
---|---|
データ専用SIM | 2,650円 |
データ+SMS SIM | 1,650円 |
音声通話付きSIM | 1,400円 |
データ専用SIMであれば、2GBのデータ容量がたったの700円で使えます。
あの「LINEモバイル」の最安プラン、LINEフリープランのデータ専用SIMは1GBで500円です。
基本的にWi-Fiにつないで使うという人は、こちらの料金プランがオススメです。
後ほど、月額料金が0円で使える「0SIM」についても解説していきますが、思わぬデータ通信で月額料金が高くなってしまう可能性があるので除外しました。
データ通信が多い人に筆者がオススメする料金プランは「5時間/日プラン」
データ通信が多いという人は、「5時間/日プラン」がオススメです。
5時間/日プラン | |
---|---|
データ専用SIM | 2,500円 |
データ+SMS SIM | 2,650円 |
音声通話付きSIM | 3,200円 |
1日5時間という限定付きの料金プランですが、その時間内であれば「データ通信無制限」になる料金プランです。
通常の料金プランで最も容量が大きい「データ専用SIM 10GBプラン」が月額2,300円で、たったのプラス200円でデータ通信量が無制限になるのは大きな魅力でしょう。
仮に1日5時間を使い切ってしまったとしても翌日にはまた復活します。
しかも、通常の料金プランだと3日間の速度制限がありますが、「5時間/日プラン」にはそれがありません(深夜割プランもありません)。
「毎日5時間データ通信が無制限で使える」と考えれば、非常にメリットのある料金プランであるといえます。
音声通話料とSMS送信料
nuroモバイルの音声通話料とSMS送信料についてまとめました。
料金 | |
---|---|
国内通話料 | 20円/30秒 |
国内通話料(nuroモバイルでんわアプリ) | 10円/30秒 |
SMS送信料 | 国内送信 3円~/通 ※文字量によって変化 国際SMS 50円~/通 |
nuroモバイルには「nuroモバイルでんわアプリ」という専用の通話アプリがあります。
アプリは無料で使えて、アプリ経由で電話をすれば国内通話料が半額になります。
nuroモバイルを使って電話をする場合は、この「nuroモバイルでんわアプリ」を使うようにすると毎月の携帯電話料金を安く抑えることができます。
nuroモバイルのオプション機能
nuroモバイルには様々なオプションがあります。
内容 | 月額料金 | |
---|---|---|
nuroモバイルでんわアプリ | ・申込不要で使える通話専用アプリ ・通話料が10円/30秒と半額になる | 0円 |
10分かけ放題オプション | ・「nuroモバイルでんわ」アプリでの通話が10分以内の電話がかけ放題 ・超過分は10円/30秒 | 800円 |
端末保証 | ・水漏れ、画面割れ、自然故障時に最低限の負担で端末の交換、修理が可能 ・nuroモバイルで購入した端末、自分が元から持っていた端末のどちらでも加入できる | 500円 |
訪問サポート | ・電話1本で専門スタッフがトラブルを解決しに来てくれる ・初期設定やアプリのインストールなど45分以内なら何回でも同一料金 | 1回あたり8,000円 |
遠隔サポート | 電話でインターネット接続や電話帳操作等の操作について学べる | 基本レッスン(30分)3,000円 |
i-フィルター for マルチデバイス | 有害サイトフィルタリングサービスを優待価格にて利用可能 | 330円~ |
他にも留守番電話屋割り込み通話オプション等があります。
nuroモバイルユーザーであれば、グローバルWi-Fi(海外で使えるモバイルルーター)が特別価格で使えるオプションもあります。
詳しくは、nuroモバイルオプションサービスをご確認ください。
申し込み・変更時の事務手数料
nuroモバイルにはじめて申し込む場合やSIMカードの変更が伴う場合、手数料が発生します。
初期費用 | |
---|---|
登録事務手数料 | 3,000円 |
SIMカード準備料 | ドコモ回線:394円 ソフトバンク回線:384円 |
SIM切り替え手数料 | 3,000円 |
SIM有償交換手数料 | 3,000円 |
SIM損害金 | 3,000円 |
違約金 | 12,000円~0円 (サービス開始月~12か月後まで、毎月1000円ずつ減額) |
MNP転出手数料 | 3,000円 |
nuroモバイルで解約をする場合、SIMカードを返却する必要があります。
SIMカードを返却しないと「SIM損害金」として3,000円の手数料が発生するので注意してください。
nuroモバイルのおすすめキャンペーン
2018年6月1日~6月30日までの間にnuroモバイルに申し込むと、申し込んだ料金プランに応じてキャッシュバックがあります。
また、nuroモバイルで「Xperia XZ Premium」を購入すると加入できる特別な料金プランがあります。
キャッシュバックキャンペーン
nuroモバイルの音声通話付きSIMを申し込むと、料金プランに応じてキャッシュバックを受け取ることができます。
キャッシュバックキャンペーン | ||
---|---|---|
対象期間 | 2018年6月1日~6月30日まで | |
適用条件 | 1.新規契約、MNP乗り換えにて以下の料金プランを申し込むこと 2.利用開始月+11か月目の15日まで使い続けること 3.申し込んだプランを使い続けること | |
キャッシュバック金額 | 10,000円 | ・ドコモ回線:2GBl ・ソフトバンク回線:2GB、5GB |
15,000円 | ドコモ回線:7GB、10GB |
ドコモ回線、ソフトバンク回線のどちらに申し込んでもキャッシュバックを受け取ることができますが、データ容量が決められている点には注意が必要です。
キャッシュバックは、利用開始月+11か月後の15日に「ご利用者向けページ」に受け取り専用URLが送られてきます。
申し込んですぐにキャッシュバックを受け取れる訳ではないので注意してください。
また、後述する「nuroモバイル×Xperia」で申し込んだ場合はキャッシュバック金額が7,500円で固定となるので覚えておきましょう。
nuroモバイル×Xperia
こちらはキャンペーンというよりは継続して提供されている料金プランの一種なのですが、特定の機種限定だったのでこちらで紹介します。
nuroモバイルでXperia XZ Premiumを申し込むと以下の特典を受けることができます。
- Xperia XZ Premium限定の「プレミアム帯域」でストレスフリー通信が可能
- 画像や動画がデータ容量消費なしでアップロードできる「アゲ放題」
- キャッシュバック金額が7,500円固定になるが約4か月後に受け取れる(2018年6月30日までの申込者限定)
- ソニーストアお買物券1,000円分プレゼント(2018年6月30日までの申込者限定)
特に、Xperia XZ Premium限定の「プレミアム帯域」と、画像や動画がデータ容量消費なしでアップロードできる「アゲ放題」は画期的なサービスといえます。
ただし、このキャンペーンを適用させるためにはnuroモバイルでXperia XZ Premiumを購入する必要がありますが、ドコモで購入するよりも高くなっています。
端末代金(一括支払いの場合) | |
---|---|
nuroモバイル | 99,800円 |
ドコモ | 93,960円 |
端末代金(一括支払いの場合) nuroモバイル 99,800円 ドコモ 93,960円
分割払いで購入することもできますが、nuroモバイルの場合は36回分割しか選べません。
以上でnuroモバイルのキャンペーンについては終わります。
現状はこの2種類のキャンペーンのみですが、nuroモバイルはほぼ同様のキャンペーンを展開しているので期日が過ぎてしまった場合はキャンペーンページをしっかりと確認しましょう。
専門家が教える!nuroモバイルのメリット4つ
それでは、ここからはnuroモバイルのメリット4つをご紹介していきます。
筆者の考えるnuroモバイルのメリットは以下の4つです。
nuroモバイルのメリット4つ
- ドコモ回線とソフトバンク回線の2種類から選べる
- 料金プランは1GBずつ分けられていて自分に合った使い方ができる
- 時間限定の高速通信が可能な「時間プラン」がある
- データ容量の「前借り・繰り越し・パケットシェア」ができる
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ドコモ回線とソフトバンク回線の2種類から選べる
nuroモバイルは、サービス開始当初はドコモ回線のみを提供していましたが、2017年12月からソフトバンク回線も選べるようになりました。
もともとソフトバンク回線を使ったMVNOは少なく、2018年6月現在においても以下のMVNOでしか取り扱われていません。
- nuroモバイル
- U-mobile S
- b mobile S
- QTmobile
- H.I.S.モバイル
※Y!mobileは独自ブランドとしての傾向が強い為、除外しております
「ソフトバンク回線は良いけど月額料金が気になる」というユーザーは、nuroモバイルを選択することで月額料金を大幅に下げることが可能となります。
料金プランは1GBずつ分けられていて自分に合った使い方ができる
nuroモバイルの料金プランは、ドコモ回線であれば1GBずつ分けられているので自分に合った使い方が可能です。
1GBずつ分けられているメリットは、「自分は普段4GB使うけど、3GBプランだと足りないし5GBだと1GB分がもったいない」という人に無駄な支払いが発生しない点です。
今ではデータの繰越ができるキャリアが大半ですが、繰り越せるのは翌月までというケースが多いです。
上記の例で「5GBプランを契約しているけど毎月4GBずつしか使わない」という場合、1GB繰り越すと翌月は合計6GB使えることになります。
ですが、4GBしか使わないのであれば残りの2GBは余分ですし、その内の繰り越した分の1GBは消滅してしまい、その分の月額料金がもったいないです。
nuroモバイルであれば、そういった無駄な支払いをなくせるので毎月の携帯電話料金の節約にもなります。
料金プランについては、この記事の中の「ドコモ回線の料金プラン」をご参照ください。
時間限定の高速通信が可能な「時間プラン」がある
nuroモバイルには、独自の料金プランとして「時間プラン」があります。
1日5時間限定ではありますが、データ通信が無制限になるというのは魅力的です。
しかも、「時間プラン」に限っては3日間の速度制限も関係ないので、毎日5時間限定でデータ通信がし放題になります。
「時間プラン」の料金プラン内容については上述の「5時間/日プラン」をご参照ください。
データ容量の「前借り・繰り越し・パケットシェア」ができる
nuroモバイルでは、データ容量の「前借り・繰り越し・パケットシェア」ができます。
繰り越しやパケットシェアは他キャリアでも行われていますが、データ容量の「前借り」はnuroモバイルだけの独自サービスです。
それぞれについて一覧表にしてまとめましたのでご確認ください。
サービス名称 | 内容 |
---|---|
データ前借り | ・翌月のデータ容量から前借りができる ・10MB以上から1MB単位で前借りが可能 ・最大で2GBまで ・時間プランの人は使えない ・翌月のデータ容量を超える前借りは不可 |
データ繰り越し | ・当月に使いきれなかったデータ容量が翌月に繰り越される ・自動繰り越しなので手続き不要 ・繰り越し分は翌月末まで利用可能 |
パケットギフト(パケットシェア) | ・nuroモバイルユーザー(同回線内)であれば家族や友人、知らない人とでもデータ容量のやり取りができる ・10MB以上から1MB単位でやり取りが可能 ・一度に遅れる上限は契約している料金プランによって変化する |
毎月のデータ容量が余ってしまったら自動で繰り越し、足りなくなれば前借りができ、家族や知人と余ったデータ容量のやり取りができる等々、データ通信容量に関して融通が利く内容となっています。
しかも、これらの機能の利用に月額料金はかからないので、非常に素晴らしいサービスだといえます。
ここまで、nuroモバイルのメリットについて解説してきましたが、知っておくべき注意点もあります。
次は、nuroモバイルのデメリットについてです。
専門家が教える!nuroモバイルのデメリット4つ
ここでは、nuroモバイルのデメリットについて解説していきます。
nuroモバイルのデメリット4つ
- 0円で使える「0SIM」の通信速度が遅い
- 高速通信・低速通信の速度切り替えができない
- 3日間の速度制限が厳しい
- データ容量の追加チャージ料金が他キャリアと比較して割高
0円で使える「0SIM」の通信速度が遅い
nuroモバイルのサービスの中に「0SIM」と呼ばれるサービスがあります。
これは、月間通信量が500MB未満であれば月額料金が無料、超過分については100MBごとに100円となるサービスです。
料金体系を表にすると、以下のような感じになります。
データ専用SIM | データ+SMS SIM | 音声通話付きSIM | ||
---|---|---|---|---|
月額料金 | データ容量500MB未満 | 0円 | 150円 | 700円 |
2GB~5GB(上限) | 1,600円 | 1,750円 | 2,300円 |
0SIMは使わなければ月額料金0円(データSIM)となりますが、100MBごとに100円が加算されていき上限1,600円で止まります。
ただし、インターネットで検索をしてみるとあまり良い評判の口コミが出てきません。
- 回線速度が遅すぎて使い物にならない
- 3か月間使わないと自動解約になる
- 自動解約されるうえ、SIMカードの返却が自己負担
中には「使いたくても電波がつながらず自動解約になってしまった」という口コミもありました。
また、500MBを超えた際の月額料金についても割高に設定されています。
特に顕著なのが0SIMで2GBまで使った場合です。
nuroモバイルのドコモ回線で、データSIM 2GBプランを利用する場合の月額料金は700円です。
0SIMを利用して同じく2GBまでデータ通信を行うと2倍以上の1,600円となります。
サービスとしては面白いと思いますが、通信速度が遅い・料金が割高という観点から見て0SIMはオススメできないと言わざるを得ません。
高速通信・低速通信の速度切り替えができない
同じドコモ回線を提供している楽天モバイルやmineoでは高速通信と低速通信の切り替えができます。
その機能を使うと毎月のデータ通信量を調節することができ、結果として月額料金を抑えられるのですが、nuroモバイルでは その機能がありません。
その代わりともいえる「時間プラン」がありますが、月額料金だけで見ると割高な価格設定となっています。
幸いなことにnuroモバイルでは1GBごとに料金プランが分けられているので、毎月のデータ通信量ギリギリの料金プランを選んで「前借り・繰り越し・パケットシェア」を駆使していくと月額料金を抑えることができます。
3日間の速度制限が厳しい
nuroモバイルでは、他キャリアと同様に3日間の速度制限があります。
ただし、他キャリアと異なりその数値が公表されていません。
そのため、直近3日間でどれくらいのデータ通信をすると速度制限にかかるのかが判断できず、高速通信を使いたいときに200Kbpsの低速通信を使わざるを得なくなるということが起こります。
この点についてはチャット機能で問い合わせを行った際も「数値については公表されておりません」と教えてもらうことができませんでした。
インターネットで検索をしてみると、3日間で350~400MBのデータ通信を行うと一時的な速度制限にかかる様でした。
この数値が正しいとすれば、1日のうちに400MB程度はあっという間に超えてしまうので、相当に厳しい速度制限が設けられているといえるでしょう。
ただし、時間プランに関しては3日間の速度制限がありません。
どうしてもその点が気になるという人は、nuroモバイル独自の料金プランである「時間プラン」を選びましょう。
データ容量の追加チャージ料金が他キャリアと比較して割高
nuroモバイルは、万が一ひと月の間にデータ通信量を使い切ってしまった場合にデータ容量を追加購入することができます。
料金表は以下の通りです。
データ容量 | 購入金額 |
---|---|
100MB | 400円 |
500MB | 600円 |
1GB | 1,000円 |
上記の料金表をご覧いただくとわかる通り、100MBと500MBに関してはかなり割高です。
大手携帯キャリアでの追加購入は「500MB:550円」です。
それと比較すると、わずかな差ではありますが料金が高く設定されているので追加購入はしない方が良いといえます。
どうしても足りない場合は、データ容量の「前借り」か「パケットシェア」を使うようにしましょう。
nuroモバイルのメリット・デメリット
ここまでメリットとデメリットを解説してきましたが、再度メリットとデメリットをおさらいしていきましょう!
nuroモバイルのメリット4つ
- ドコモ回線とソフトバンク回線の2種類から選べる
- 料金プランは1GBずつ分けられていて自分に合った使い方ができる
- 時間限定の高速通信が可能な「時間プラン」がある
- データ容量の「前借り・繰り越し・パケットシェア」ができる
nuroモバイルのデメリット4つ
- 0円で使える「0SIM」の通信速度が悪い
- 高速通信・低速通信の速度切り替えができない
- 3日間の速度制限が厳しい
- データ容量の追加チャージ料金が他キャリアと比較して割高
1GBずつ料金プランが分けられているので、自分のひと月当たりのデータ容量を把握している人なら月額料金を最大限に抑えることができます。
このメリット・デメリットを見比べて、筆者が考えるnuroモバイルに向いている人はこんな感じの使い方をする人です
筆者が考えるnuroモバイルに向いている人
- 普段のスマートフォン使いで1か月あたりの自分のデータ通信量を把握している人
- スマートフォンで動画やアプリ、画像のアップロードをする時間が合計で5時間の人
- 基本的にWi-Fiを使ってデータ通信をする人
あとからプラン変更もできるので、「とりあえずnuroモバイルを使ってみたい」という人は、データ専用SIMの2GBプランを選びましょう。
さて、ここまで読んでいただいた人は、nuroモバイルが自分自身に合っているかどうかの判断ができたのではないでしょうか?
最後に、実際にnuroモバイルへの申し込み方を画像入りで解説していきますね。
nuroモバイルの利用開始ステップ
それでは、nuroモバイルの申し込み方法について解説していきます。
申し込み手順を画像入りで解説しているので、こちらをご覧いただきながら申し込みをしてみてください。
nuroモバイルへの申し込みは以下のリンクから直接申し込むことができますよ。
実際にnuroモバイルに申し込んでから利用できるようになるまでの手順は以下の通りです。
ご覧の通り、たったの3ステップでnuroモバイルの申し込みができます。
申し込みさえ終わってしまえば、あとは簡単な初期設定をするだけでnuroモバイルが使えるようになるので頑張りましょう!
MNP予約番号の取得方法について
大手キャリアからMNP予約番号を取得する方法をまとめていきます。
MNPではなく新規で申し込む人は、「nuroモバイルに申し込む手順を解説」の章まで読み飛ばして大丈夫です。
ドコモでのMNP予約番号取得方法
ドコモでのMNP予約番号の取得方法は、「電話で取得」と「Webサイトで取得」の2通りがあります。
電話で取得する方法
- 151:ドコモ携帯から
- 0120-800-000:それ以外の電話から
Webサイトで取得する方法
画像引用:My docomo公式サイト
ドコモの場合は、My docomoからMNP予約番号を取得することができます。
手順は下記の通りです。
My docomoからMNP予約番号を取得する手順
- ログイン後、「ドコモオンライン手続き」を押す
- 「携帯電話ポータビリティ予約」を押す
- スクロールして「解約の手続き」を押す
- 利用規約に同意して「次へ」を3回押す
- 受付確認メールの設定(不要であれば「送信しない」にチェック!)で「次へ」を押す 6.「手続きを完了する」でMNP予約番号が表示されるのでメモする
ドコモでMNP予約番号を取得して、使用する際にはMNP転出手数料が2,000円かかりますので覚えておきましょう。
ソフトバンクでのMNP予約番号取得方法
ソフトバンクでMNP予約番号を取得する場合は、電話で取得する方法のみです。
- *5533:SoftBank携帯から
- 0800-100-5533:それ以外の電話から
上記の電話番号に電話をして、ガイダンスの指示に従って操作をしましょう。
なお、ソフトバンクでMNP予約番号を取得して、使用する際にはMNP転出手数料が3,000円かかります。
auでのMNP予約番号取得方法
auでMNP予約番号を取得する方法は、電話で取得する方法のみです。
- 0077-75470:ケータイ・一般電話から
ソフトバンクと同様、上記の電話番号に電話をかけてガイダンスの指示に従ってMNP予約番号を取得しましょう。
auでMNP予約番号を取得して、使用する際にはMNP転出手数料が3,000円かかります。
Y!mobileでのMNP予約番号取得方法
Y!mobileでのMNP予約番号取得方法は「電話で取得」と「Webで取得」の2通りがあります。
電話で取得する方法
- 116:Y!mobile携帯から
- 0120-921-156:それ以外の電話から
上記の電話番号に電話してガイダンスの指示に従って操作をすると、オペレーターにつながります。
オペレーターからいくつか本人確認の質問がされるので、聞かれた内容に回答してMNP予約番号を取得しましょう。
Webで取得する方法
「My Y!mobile」からMNP予約番号を取得することができます。
画像引用:My Y!mobile 公式ページ
手順は下記の通りです。
「My Y!mobile」からMNP予約番号を取得する手順
- ログイン後、「契約内容の確認・変更」を押す
- 「次へ」を押す
- 「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き」を押す
- 画面の指示に従って手続きをする
Y!mobileは、契約してから1年以内だとWebからMNP予約番号を取得することはできません。
その場合は、電話で取得してください。
また、Y!mobileでMNP予約番号を取得して、使用する際はMNP転出手数料が3,000円かかります。
MNP予約番号を取得する際の4つの注意点【各キャリア共通】
MNP予約番号を取得する上で知っておくべき注意点が4つあります。
注意点を知らないと乗り換える際にMNP予約番号を取り直すことになり手間がかかってしまうので、しっかりと覚えておきましょう。
MNP予約番号を取得する上で知っておくべき4つの注意点
- MNP予約番号は取得した日を含めて15日間有効
- MNP予約番号を取得しただけで、いまの携帯電話が使えなくなることはない
- 取得しただけならMNP転出手数料は発生しない
- 有効期限が切れてからでないと再取得できない
特に注意:MNP予約番号の有効期限は15日間
特に覚えておくべき注意点は、MNP予約番号の有効期限が取得日を含め15日間であるという点です。
有効期限が切れてしまうと回線の切り替えができなくなってしまうので取得してから15日以内に手続きを済ませましょう。
有効期限が切れても再取得できますが、手間がかかるので期限内にMNP乗り換えを完了させてしまいましょう。
MNP予約番号を取得したら、nuroモバイルへの申し込み手順を解説していきます。
nuroモバイルに申し込む手順を解説
ここからは実際にnuroモバイルの申し込み手順を画像入りで解説していきます。
nuroモバイルの申し込み手順
- ステップ1:公式サイトから申し込む
- ステップ2:SIMカードが届く
- ステップ3:初期設定をする
このように3ステップで申し込めるので、サクサクと進んでいきましょう。
ステップ1:公式サイトから申し込む
画像引用:nuroモバイル公式ページ
それでは、早速nuroモバイルの公式ホームページから申し込んでみましょう。
右上にある赤いボタンを押しましょう。
申し込みは以下のリンクから申し込むことができます。
まずは申し込むために必要な物を準備しましょう。
nuroモバイルに申込む為に必要なもの
- クレジットカード
- 本人確認書類
- MNP予約番号(MNP乗り換えをする場合)
MNP予約番号については、「MNP予約番号の取得方法について」をご確認ください。
準備ができたら、申込画面へ進みましょう。
まず初めに回線を選択します。
今回はドコモ回線を選んでみます。
ここからはプラン選択になります。
今回はSIMカードのみを選択します。
SIMカードのサイズを選びます。
nuroモバイルの動作確認済み端末で、いま使っている端末に合ったサイズのSIMカードを確認しておきましょう。
続いてデータ容量を選びます。
自分の使い方に適したデータ容量を選択しましょう。
続いて契約タイプです。
ここでは音声通話付きSIMを選択してみましょう。
音声通話付きSIMを選ぶと、かけ放題オプションを突けるかどうか、そしてMNP乗り換えの場合は「電話番号の引継ぎ」という項目が出てきます。
MNP予約番号はこの画面で入力します。
入力し終えたら次の画面に進みましょう。
次の画面は「オプション申し込み」の画面になります。
申し込みたいオプションにチェックを入れて、次の画面に進みましょう。
次の画面では、申込をするあなた自身の情報入力画面になります。
表示されている項目すべてを入力していきましょう。
入力を終えたら、支払情報入力の画面へ移動します。
最後に支払情報を入力します。
利用するあなたのクレジットカード情報を入力して、確認画面に進んで終了となります。
当日の15時までに本人確認が完了すると、最短で当日発送となります。
1~2日後には手元にSIMカードが届くので、すぐに使い始めることができます。
ステップ2:SIMカードが届く
nuroモバイルからSIMカードが送られてきたら、自分のスマートフォンの差し込みましょう。
新規申し込みの場合は「ステップ3:初期設定をする」へ進んでOKです。
MNPの場合は、回線の切り替え手続きを行う必要があります。
MNPの回線切り替え手続きは「nuroモバイルご利用者向けページ」にログインをして行います。
SIMカードが送られてきた時に付属の取扱説明書の指示に従って操作していきましょう。
ステップ3:初期設定をする
SIMカードを差し込んだあとは初期設定を行います。
初期設定方法についても、SIMカードに同封されている取扱説明書をご参照ください。
なお、nuroモバイル公式ホームページで「スマートフォンのSIMカード挿入・接続設定方法」について動画入りで丁寧に説明がなされています。
こちらもあわせてご参照ください。
ここまでですべての手続きが完了です。お疲れ様でした!
まとめ
以上、nuroモバイルについての解説でございました!
最後に、この記事でお伝えしたいnuroモバイルのメリット・デメリットを改めてご紹介しますね。
このメリット・デメリットを見比べて、筆者が考えるnuroモバイルに向いている人はこんな感じの使い方をする人です。
筆者が考えるnuroモバイルに向いている人
- 普段のスマートフォン使いで1か月あたりの自分のデータ通信量を把握している人
- スマートフォンで動画やアプリ、画像のアップロードをする時間が合計で5時間の人
- 基本的にWi-Fiを使ってデータ通信をする人
nuroモバイルはデータ容量が1GBずつ分けられているので、自分自身が使うデータ容量を把握している人であれば、毎月の携帯電話料金の無駄を省くことができます。
仮にデータ容量が余ってしまったり、足りなくなってしまってもデータ容量の「前借り・繰り越し・パケットシェア」ができて融通が利きます。
nuroモバイルは、毎月の携帯電話料金で一切の無駄を省きたいとお考えの人にオススメの格安SIMであるといえますね。
あなたの快適なスマホ・格安SIM選びの一助となれば幸いです。
データ通信容量 | データ専用SIM | データ+SMS SIM | 音声通話付きSIM |
---|---|---|---|
2GB | 700円 | 850円 | 1,400円 |
3GB | 900円 | 1,050円 | 1,600円 |
4GB | 1,100円 | 1,250円 | 1,800円 |
5GB | 1,300円 | 1,450円 | 2,000円 |
6GB | 1,500円 | 1,650円 | 2,200円 |
7GB | 1,700円 | 1,850円 | 2,400円 |
8GB | 1,900円 | 2,050円 | 2,600円 |
9GB | 2,100円 | 2,250円 | 2,800円 |
10GB | 2,300円 | 2,450円 | 3,000円 |