EU首脳会議、移民問題で合意 「もはや孤独ではない」と伊首相
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【6月29日 AFP】(更新)欧州連合(EU)は29日、ベルギーのブリュッセルで開いた首脳会議で、徹夜の激しい議論の末に移民・難民問題をめぐって合意に達した。欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)が明らかにした。
トゥスク氏は「EU加盟28か国の首脳は、#euco(欧州理事会)で移民問題を含む結論に同意した」とツイッター(Twitter)に投稿した。
ルクセンブルクのグザビエ・ベッテル(Xavier Bettel)首相も「移民に関する協定が合意された」と表明。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は、「欧州の協力によって合意ができた」と述べた。
28日午後3時(日本時間29日午前0時)に始まったEU首脳会議は、先月発足した反移民を掲げるイタリアのポピュリスト政権を率いるジュゼッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相が、移民の受け入れに関する負担の分担を強く要求。結論の合意に拒否権を発動するという異例の行動に出たことで議論が沸騰し、12時間にわたって協議が続けられていた。
コンテ首相は29日の合意後、記者団に「イタリアはもはや孤独ではない。われわれは満足している」と語った。(c)AFP