ミシガン大学の研究チームは、大きさが0.3mm角ほど、体積換算で0.04立方mmという超小型コンピュータ「Michigan Micro Mote(M3)」を開発した。ただし、電力供給を絶つと内蔵メモリからプログラムとデータが消去されてしまうため、M3を「コンピュータ」に分類可能かどうかの見解は分かれるという。
M3には、プロセッサとRAMのほか、光センサを搭載し、データを無線通信する。無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothなどの電波通信に必要なアンテナの搭載が不可能なので、通信は可視光で実行。バッテリは搭載してない。
ベースステーションから送られるプログラムやデータは可視光通信で受信し、データ送信も光通信で対応する。動作に必要な電力も、光エネルギーから得る。
M3は多種多様な分野で活用可能だが、一例として、研究チームはガン研究への応用を挙げた。がん化した組織は正常な組織より温度が高い、という報告があるものの、現時点では信頼性の高いデータが十分得られていないそうだ。M3なら、細胞が集まった程度の微細な領域でも、約セ氏0.1度の精度で温度を測ってデータ送信できるため、研究や治療に利用可能と見込む。
なお、M3の開発には、三重富士通セミコンダクターとFujitsu Electronics Americaが協力した。
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