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2018年4月1日

2018年4月 1日 (日)

”わが家の最終的解決”を観てなかなか面白かったけどいろいろと考えたことなど。

”わが家の最終的解決”・・・って、「わが家」なんていうとサザエさんっぽく勝手に考えて、日本の物語と思ったら違って、まあシチュエーションを紹介すると、ようは独身で24歳のアンネ・フランクのような女性を、ゲシュタポの人が良心から匿おうとしたら?というような物語だった。

ゲシュタポというと怖く聞こえるけれども、そりゃ警察なわけだから、正義感から警察に入る者もいるはずで、たとえばシンドラーとか杉浦千畝のような行動を起こしたくなる者も、いなくはないと思う。


まあしかし別に外国が舞台じゃなくても日本でも良くないか?と思ったけれども、日本って単一民族の国家だから、民族とか国家とかを日本で言おうとして、太平洋戦争を描いても、どうもステレオタイプになってしまうフシがあるから、ナチスに迫害され、アンネ・フランクのように、おぼろげながらも知られた状況を選ばれたのかなあ、と思う。

私は国家とか民族とか、会社とか、高校野球で都道府県対抗でやるのとか、そんなので自分が応援する者なり自分が所属する者が勝つ、ということに、意義を見出さない。

たまには勝つだろうけど、負けることも多い、そんくらいでいいと思うけれども、そんなふうに引いた目で見れる人間ってそうそういなくて、負けたから責任を取って斬首刑、とかいう発想に陥ってしまうのが人間である。


まあそれで、この作品初演なのかなあ?と思ってチェックしたら、2年前に”しむじゃっくPresentsアガリスクエンターテイメント公演”として上演されている。

https://www.youtube.com/watch?v=QM12Jq0odAk


今回はそれをもう少し大きな劇場でされたものとわかった。


そんなことを、全部観てから考えた。

舞台は、まず面白かったし、じゃんじゃんウソがウソを呼ぶ展開なんか、今年に入ってからも観た”ええ、アイ”とか”佐山家シンフォニア”と同じような展開だったけど、ちょっとセリフ多すぎちゃうかなあ・・・・

役者さんが覚えきれなかったり、セリフ回しが長すぎたりして、トチるのが目立った。

そこらへん、配分ミスっとるんちゃうかなあ、とは思った。


作品というのはまず2時間という枠を決めて(観客が集中できるのが2時間だから)、それから逆算して、どこでどんな演技をするか、を検討するものだ、と思う。

その2時間という枠は、まあいえば新聞紙1枚分であって、その新聞紙1枚分を、読み手が読み切れるまでには、ある程度の字の大きさとか構成とかがある。

それが、伝えたいことがいっぱいあるからといって、字の大きさを細かくしたり、見出しをやめて全部ベタ打ちしたりしたら、読む気なくしてまう。


ちょっとそのへんが、分量多すぎで、役者さんも覚えるのに精一杯で遊べるまでに考えが回っていない感じがして、そこらへんの配分はあるよなあ、と思った。


まあそれでも物語の軸としては面白いし、私が、人間が減っていく作品は面白くない、と先日書いたけれども、今回ナチスを描きながら、人間が増えていく一方なのは面白いと思った。

りょーちゃんがフラれてまう役回りなのかと思ったら、なんかあのカンジやと意中の相手と結婚できるのはりょーちゃんのほうなんちゃうか?とも思ったし。

・・・しかしあの最後の逆転はえげつないよなあ。

人々はナチスの悲惨さばかりを主張するけれども、その後の情報監視社会のほうがよほど悲惨だ、と訴えている。

まあそこまで読み取って主張する人間はそうそういないと思うけれども。


それぞれが、見たことをスグ相手に指摘して励ましあうならばいいけれども、私も日立製作所にいるときに痛感したけど、情報って偉いとされる人物ほど隠し持って、公表せん。

その情報を持っていることがカネとか地位になるからや。

だから私は、その経験を活かして、情報というのは公開するからこそチカラになる、というのを主張している。
それはなかなか伝わらないけれども。


りょーちゃんも良かったけど、瑞季さんええ声しとったなあ。

https://twitter.com/stardust_mizuki


しかし、”瑞季”って名前だけやと、水商売みたいで売れん気がする。

名前だけやとそうそう売れとる人おらんやろ。

私もいまパッと想像して、”優香”くらいしか思いつかん。

やっぱ、水商売の延長に見えるようなグラビアアイドルとかAV女優みたいなんはともかく、舞台女優で名前だけ、というのは、売り方間違えとるんちゃう?

てか私、2010年くらいにジンバブエに行ったとき、現地でたまたま出会った日本人男性が、苗字は忘れたけど”瑞季”という名前やったと思う。

オンナみたいな名前やなあと思ったし。


いや単に私がレンタカーを借りていたからであって、それ以上でもそれ以下でもない。

私の工作員はこんなとこにさえ必ずといっていいほど反応してくるから。



まあ、イロイロと面白かったけど、舞台をもっと面白くするぞというあと一歩の意思、というのが欲しいかなあ。

トチってまうくらいならば、セリフ削ったっていいと思うよ。


私が演出家ならば、長い独白は不自然やから削るか、自然になるように誰かが合いの手を入れるようにするよ。

会話ってようは餅つきやねん。

杵を振り下ろす人間だけでなくて、餅を返す人との呼吸が合わないと続かん。


私は田舎出身やし、おばあちゃんが生きていた時代は餅つきやっとったぞ。

てかおばあちゃんは自分で味噌作っとったなあ。ガチで。
美味かったという印象まではないけど、不味かったという思い出もないなあ。

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