日本相撲協会は27日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新弟子検査の受検者が0人で、7月2日に行う予定だった新弟子検査を中止にすると発表した。受検者が1人もいないのは、入門規定が制定された1936年(昭11)以降では、07年名古屋場所以来11年ぶり2度目。名古屋場所担当部長の出羽海親方(元前頭小城ノ花)は「もともと名古屋場所は少ないイメージ。僕もスカウトしているけど大変です」と肩を落とした。
3月の大阪場所や11月の九州場所は卒業シーズンが近いことからある程度の受検者数が見込めるが、名古屋場所は例年少なく、年6場所制となった1958年以降、最多は63年の49人。受検者2桁は86年が最後と低迷が続いている。角界の不祥事の影響も今後懸念される。同親方は「タイミングもあるが残念」と話した。