ナザリックの喫茶店   作:アテュ
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お待たせしました、中編です。

後編になるかと思いましたが余談(雑学)が増えてしまったため一度区切りました。

次回こそ早く投稿できるよう頑張ります(震え声)


コーヒー編 中編

「ではもう一度復習致しますね、投稿に間が空いているので」

 

「投稿…?」

 

「いえ、失礼しました。ではこちらをもう一度」

 

①抽出の温度

②豆の焙煎具合

③どこ産の豆か

 

「こちらがコーヒーの味に与える影響の順番です(作者の考えとして)」

 

「では次に②の豆の焙煎具合ですが、こちらはざっくりとであれば非常に分かりやすい基準があります」

 

「ふむ、それぞれの豆の違いですか……色合い……ですか?」

 

「さすがでございます、デミウルゴス様には簡単すぎましたね」

 

「ナルホド、黒イモノカラ明ルイ茶色ニ分カレテイルナ」

 

「焙煎具合としての基準ですが、色合いです。ただ至高の御方々がいらっしゃった世界では多種多様な焙煎があり一概に言える基準というものが無かったようです」

 

「実ニ興味深イ。シカシ基準ガナケレバ混乱ヲ生ムノデハナイカ?」

 

「はい、実際に他店のコーヒー豆との比較は非常に難しいのが現状だったようです。ただ、西暦2000年頃……?私にはどういった意味かが分かりかねますがこの頃ですと [サードウェーブ]というブームがあり、生産地ごとでの味わいの違いを楽しむという事があったようです」

 

「ずいぶんと非効率的に思えますが……いえ、それが個性というものになったのでしょうか?」

 

「まさに、この頃から一気にコーヒーは大量生産から文化的な飲みものへとシフトされた印象があります」

 

「少々脱線しましたが焙煎具合の見分け方法ですが、黒くなればなるほど苦味が強く明るい茶色であればあるほど酸味より・・・あっさりやすっきりとした風味になります」

 

「焙煎具合にもなりますが、私がコーヒーをご案内する際には大きく分けて3種類の味わいでご案内をしております」

 

先ほどもご案内させていただきましたが……と前置きする。

 

・苦味よりのコーヒー

エスプレッソが代表する一般的なコーヒーのイメージ。炭火焼の焙煎などもここに入る事が多い。エスプレッソは極端な例だが焙煎が深い豆はここにあたる。

※使われることが多いものはブラジル

 

・酸味よりのコーヒー

酸味という表現への誤解が非常に多く損を受けているコーヒー。店がイメージしている味はすっきり、あっさりとしたもの、フルーツとしての酸味をイメージ 例えばリンゴの酸味という意味合いで捉えると苦手な人はそう多くないと思います。

※使われることが多いものはキリマンジャロ、モカ、コロンビアなど

 

・マイルドめなコーヒー

上記二つに当てはまらないもの全てがここに入るのであんまり参考にならない(極論ですが)。ブレンドコーヒーとか店の名前が冠されているブレンドはたいていこれ、始めに選ぶ人も多いので万人向けに作られている事が多い。

※店の名前を使ったブレンド、人気のブレンドなどはだいたいこれ。

ブレンドは2~5種類が多い、だいたいのベースはブラジルかコロンビア。 

 

 

苦味よりのコーヒー=深い焙煎 シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンロースト

 

酸味よりのコーヒー=浅い焙煎 シナモンロースト、ミディアムロースト

 

マイルドめなコーヒー=中間の焙煎 ミディアムロースト、ハイロースト、シティロースト

 

※何度も書いていますが、上記の基準は店によって変わります。どこかの店の苦味よりのコーヒーが別の店だとマイルドコーヒーに相当するという事は割りとよくありますので、参考程度に。

 

「ふむ、コーヒーといえば苦味が特徴ではあるが酸味よりのコーヒーはあまり人気がないのかな?確かにイメージとしては弱い気がするが」

 

「確カニコーヒーハ苦イイメージノホウガアルナ、私ハカフェオレガオオイガ」

 

少し気恥ずかしそうにコキュートス様が話す。嗜好品なのでどう飲んでも正解ではあるが気持ち的にちょっと恥ずかしい気もするのだろう。

 

「では本日はそちらを重点的にご案内させて頂きますね、本日淹れさせていただくコーヒーですが、私が決めさせていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「あぁ任せるよ、ここまで話してもらったのだしね」

 

「ウム、前置キカラドウ持ッテイクカ楽シマセテモラオウ」

 

これはぜひ期待に答えねばと思わず力が入る。

 

「本日私が淹れさせて頂くコーヒーはキリマンジャロとブラジル(イパネマ)です」

 

「どちらも有名どころだね?確かイパネマはブラジルのとある農園の豆だったかな」

 

「はい、イパネマはブラジルで最大の個人農園とも言われていました。一般的に国名のみで売られている豆は様々な農園をあわせたものになっております。特定の農園名だけで販売されている物もありますが、期間限定の貴重品である事が多かったようですね」

 

そう言ってアストリアが二つのコーヒー豆を取り出す。片方が明るい茶色い豆、もう片方はダークブラウンよりの色合いだ。

 

「本日は浅煎りのキリマンジャロ、中~深煎り程度のブラジルを合わせて抽出させて頂きます」

 

※中~深煎りとしているのはあくまで参考程度に という意味合いもあってです。

 

「あぁ、せっかくだしミルで挽くところからお願いしてもよいかな?」

 

「はい、少々お時間をいただきますがよろしいですか?」

 

「あぁ、すまないが是非お願いしたい。ウルベルト様がこの挽かれる瞬間の香りがたまらないと仰られていてね」

 

「ホウ!ソレハ気ニナルナ」

 

「かしこまりました!、確かに挽いた際の香りは凝縮されていた香りが弾けるようで素晴らしいですからね!」

 

アストリアがクラシックな雰囲気のミルを取り出し豆を入れる。

 

「豆はおよそ30g、カップ1杯はおよそ10g程度になります。ただハンドドリップ、コーヒーメーカーに関わらず量はある程度以上が好ましいですね、所感ですが10g~20gで淹れることももちろん出来ますが30gが個人的に最も安定して淹れることが出来ます。コーヒーメーカーも30~50gで使われるものが多いようですね」

 

「ふむ、コーヒーメーカーとは自動でコーヒーを淹れる機械のことかな?あまりナザリックではなじみが無いね。飲食不要のアイテムや種族のものも多いし、至高の御方々には素晴らしいメイド達が控えているしね」

 

少し大仰にデミウルゴスがアストリアに話す。とはいえ言っている事にはなんら間違いが無い、一般メイドはレベルこそ1ではあるが設定、プログラムによってただのメイドではないものに仕上がっている。戦闘については全く問題外だがそうかくあれと作られたのだ、適材適所と言えるし一般メイド達も誇りを感じているだろう。

 

「はい、コーヒーメーカーは一部の国で広まっていたそうです。利点も多く使う人間が多かったようです」

 

「興味深いね、人間の思考は合理的でない事も多い。どのような利点をもって魅力を感じるのか、教育にも使えそうだ」

 

デミウルゴス様が邪悪な笑みを浮かべる。

 

 

 

いつもの余談ですが、コーヒーメーカーとハンドドリップの違いについてですが一言で言えば

 

コーヒーメーカー 安定した味、忙しい朝に自動で楽

 

ハンドドリップ  個性を出せる味、自分好みの味を探す、味の表現の幅が広い。

 

というイメージです。今ですとコーヒーの会社は メ○タ、カ○タ、ハ○オ あたりが主流と思います。

 

メリタ、カリタは安定した味をコンセプトにしたコーヒーメーカー

 

ハリオはどれだけハンドドリップに近づけるか というコンセプトを持っている印象がありますね。少し前に出た商品もそういったものがあったので。

 

 

作者の結論ですが、最も正しいと感じるのは使い分けです。

 

忙しい朝にはコーヒーメーカーを使って、たまの休日友人や家族とちょっと良いコーヒーを楽しむんであればハンドリップで普段と違う味を、みたいな楽しみ方でよいと思います。今の時代利便性は非常に大事です、白か黒かといった選択肢ではなくグレーゾーンに正解があると思いますので是非検討下さい(ダイレクトマーケティング)

 

同じコーヒー豆でも焙煎具合、挽き方、淹れ方で大きく変わってきます。

 

 

「フム、出来ルモノハイイガソウイッタ事ガ苦手ナモノカラスレバソウイッタ機械モ便利カモシレナイナ」

 

「あぁ、なるほどそういった見方もあるのか」

 

少し感心した様子でデミウルゴス様が話す。

 

「イカンナ、デミウルゴス。強者ノ視点ダケデハ足元ヲスクワレルゾ?」

 

「これは一本取られたね」

 

コキュートス様がそうおどけて、デミウルゴス様も肩をすくめて笑みをこぼす。

 

コキュートス様は先日のリザードマン進行よりずいぶんと雰囲気が変わられたように思える。武人としてかくあれという雰囲気は変わらないが何というか余裕のようなものが生まれたように感じる。噂ではあの進行もアインズ様の権謀とのことだ、私には想像もつかないお考えがあるのだろう。

 

また思考が逸れてしまった。気を取り直して豆を挽く。

 

「コーヒーカップ1杯は10g、今回ですと30gで抽出致しますので30g挽いておりますが思ったよりも時間がかかるものではありますね。とはいえこの挽く時間も趣深く私はこの間にコーヒーのご案内もすることが多いですね」

 

「素晴ラシイハカライダ。武具モ使ウ前ニ経緯ヲ聞クノハナカナカ興味深イ。コーヒートモマサカ共通シテイルトハ、イヤ深イナ」

 

「いやそれは何かおかしくないかい?コキュートス」

 

思わず私も突っ込みそうになった。

 

コーヒー豆を挽き終え、粉をそれぞれ器に移していく。同じくサーバーを用意していく。

 

「ちなみに今回挽いた豆ですが、キリマンジャロは荒挽き。イパネマ(ブラジル)は中挽きでご用意しております」

 

「なるほど、それも酸味(すっきりさ)と苦味の違いを際立たせるためという事か」

 

「はい、手で調整する事も出来ますが今回は同時に2種類淹れますのでお湯を注ぐスピードをそれぞれ変える事は非常に難しく味わいが不安定になってしまいます。出来なくはありませんが少々忙しないですね」

 

アストリアがまだまだ未熟です、といった表情を見せる。

 

「続けます、ただ今回はドリッパー(フィルターとも言う)はハリオで統一しております。ハンドドリップにおける利点である味の表現幅が最も広く違いをより感じられると思います」

 

 

またまた(ry 余談ですが上部のドリッパー、フィルターともメーカーによっては言いますがこちらはメーカーでだいぶ違いがあります。

 

メーカーによって何が味の違いに影響するか?という話であればやはりここが最も影響のある部分かと思います。

 

 

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メリタ 台形で穴が1つ 小さめで粉と触れ合う時間が最も長くなる。したがって()()()()()()()()()()()()()()()()

反面すっきりさを出すのには調整がしにくいため不向き

 

カリタ 台形で穴が3つ 小さめだが粉と触れ合う時間は普通、個人的に3種の中でもっとも安定して淹れやすい印象がある。

メリタよりは軽めの風味。すっきりあっさりめ←→苦味コク深のどちらにもある程度できる。

 

ハリオ 円錐型、大き目の穴が1つ 穴が大きいため、湯が落ちるスピードが最も早い。なので他の2種と同じ淹れ方をするとあっさりすっきりめになりやすい。

ただゆっくりと注ぐ事で苦味コクを表現も出来る、他の2種に比べ味の表現幅が広い印象。

 

 

一言でドリッパーの選び方を言うならば「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

また、今では樹脂(プラスチック)が主です。陶器(ロト)もありますが、割れやすいというのがデメリットです。割れて買い替えという方もかなりいらっしゃいますので……

 

樹脂と陶器の違いですが目に見えた違いは発生しにくいというのが正直なところです。というのも陶器であるメリットとは保温性が樹脂に比べ高いという点があります、すなわち比較的お湯の水温を高いまま維持しやすいというため苦味をより主張させる一因になります。

 

ただまぁあんまり変わりません(

というのも、1つの要素としてみてくださいとの意味です。例えば前述したドリッパーでお湯をゆっくり注げば苦味よりと記載しましたが(もちろんハリオ以外のカリタ、メリタでも同様です)そのゆっくり注ぐのがいまいち分からない安定しないといった場合の補助器具として見るならアリだろうという印象です。

陶器を使うならば実用性のみで考えると苦味よりのコーヒー好きなら検討の余地はあると感じます。アメリカンやキリマンといったさっぱりあっさり系は別に使っても良いけど購入とかの必要は無い感じでしょうか。

 

ただ樹脂と陶器で大きな金額の差は無いため気に入った方を買って頂いても良いと思います。(数百円程度の差)結局は嗜好品なので自分の好きなものを使うのが正解です。

 

 

「では…淹れさせて頂きます」

 

そうアストリアが気合を入れていつのまにか挽かれたコーヒー豆がセッティングされていた。

 

 

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写真を見ると分かりますが中心に指を差し込んだ穴をあけてあります。お湯を注ぐ際に穴が無い状態ですと上からお湯が広がるのみですが、こうして穴を開ける事で穴にお湯を注げば上からだけでなく横にも広がるため効率的に粉にお湯がなじみます(蒸らしに効果的)

 

「まずは蒸らしの段階です、ここで味が決まるという方も多いですね。ポイントとしては手早く全体にお湯を染み渡らせます、湯量は下に水滴が少し落ちる程度が理想です。多すぎるとこの後の抽出が上手く行かなくなります」

 

 

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「蒸らし後、このあたりはだいぶ人によって差がありますが30秒程度。ざっくりとですが表面のコーヒー豆がひび割れてきた時が頃合です」

 

人によっては1分程度待たれる方もいらっしゃいますねとアストリアは語る。

 

「では、抽出です。準備したお湯……先ほどもご案内しましたがおよそ80~85℃。このあたりの温度帯であれば苦味よりにも酸味よりにもバランスが比較的取れています。お湯を注ぐ際には中心……真ん中にゆっくり……ゆっくりと注ぎます。注ぐ際にはお湯のスピードよりもお湯の細さを意識した方がよいかもしれません、細く細く注ぐイメージです。注ぐ際には必ず真ん中へ」

 

 

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余談

 

今回は休み無く注いでおりますがカリタ式などでは3回程度に分けて注ぐというやり方があります。これもメーカーによって色々違いますが基本的なところは同じです。そういったおすすめがありますよ程度の認識でよいと思います、僕は分けずに一気にやるのがあっているのでそれでやってます。

 

余談終

 

 

「素晴シイナ、所作ガトテモ美シイ。技術ガ極マルトコウマデナルノカ」

 

「いえいえ、私などまだまだ……」

 

そう謙遜はするが淀みない動作というのは見てて気持ちが良い。舞や踊りのように魅せるものに限らず、料理などのサービス(もてなし)も極まれば見ごたえのある技に変わる。結果だけ見れば作った、切った、淹れたで終わる話だが過程を楽しんでこそのものだろうとコキュートスは実感する。

 

アストリアが抽出を続ける。

 

「抽出を始めてから上部に白いもやが出てきております、これがえぐみ、雑味の塊です」

 

 

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※使いまわしです

 

 

「ほう」「ホウ」

 

「これは抽出すると必ず発生するものですが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です」

 

「なるほど、旨みは下に落とし雑味は落とさずに。ということですか」

 

「まさに仰る通りです」

 

そう言いながらアストリアが抽出を続ける。

 

「注ぐ際に可能な限りこちらの泡がフィルターに触れないようにする事も大切です。中盤以降は注ぐスピードを多少速めても大丈夫ですが最初のうちはゆっくりと注がないと白い泡が中心から飛び出てしまい風味が悪くなる要因になります。ペーパーフィルターはえぐみや成分を比較的シャットアウトしてくれますので悪くなりにくくはありますが過信は禁物ですね」

 

「フム?注グ際ニハ容器、ドリッパートイッタカ?コレノ縁ニ注イデハイケナイノカ?非常ニ気ニナル……ウム、湯デ落トシタクナルンダガ」

 

「皆さんそうよくそう仰られます」とアストリアが苦笑いをする。

 

「フム?真ン中ニ注グト言ッテイタガ、縁ニ注イデシマウトマズイノカ?」

 

「はい、実はその縁に注ぐという事がハンドドリップのタブーの1つになっております」

 

「ホウ、ナント!」

 

「先ほど中心に注ぐ……と申し上げましたが、中心でなければならない理由とはそこが最もコーヒーの層が厚い部分だからです。外側にも層はありますが極めて薄く、ほとんど層を通らずにペーパーフィルターを通り過ぎ下に落ちてしまいます。すなわちコーヒーの成分がほとんど抽出されないまま下に落ちてしまい味わいが弱く、良くない形でのアメリカンになってしまいます」

 

 

余談

 

※アメリカンコーヒーとは一般的に薄いといったイメージがあり、場所によってはコーヒーにお湯を注いで……というところもあります。ただ正直それをアメリカンというのも少々違う印象です、作者自身としては、一言で言うとあっさり風味に淹れられたコーヒーと認識しております。

 

[ 豆 ] 浅い焙煎 シナモンロースト等 かなり明るめの茶色。

 

[ 挽き具合 ] 中荒挽き、もしくは荒挽き

 

このあたりがアメリカンとしてブレンドされている豆に多い印象です。

 

作者もアメリカン系は結構好きです。軽めの風味の方が好みであまり深煎りの苦味よりのコーヒーは飲みませんね。何杯も飲む事が多いので軽めの方が好きというのが理由です。

 

 

余談終

 

 

「ナルホド。奥ガ深イ、コーヒーモナカナカ楽シイモノダナ。ワタシモソウイッタミスガ無イヨウニ気ヲツケヨウ」

 

 

デミウルゴスside

 

デミルウゴスは思わず「ほう」と感心する。自分は至高の御方々にかく知恵者あれとして作られた、間違いなく優れた頭脳を持っていると自信もある。しかし我が友、コキュートスは武人建御雷様に武人たれ、武に猛る強き者として作られた。

 

そんな彼が、先日のリザードマン進行の際にアインズ様より学ぶ機会を頂けた。レベルだけではない別の強さ……そのような事自分には考えもつかなかった、我々以上の強者などいないと思っていたがアインズ様は常に我々の一歩先……いや、一歩どころでは無いだろう。アインズ様のお考えは私などには計り知れない深みにあるのだろう。

 

守護者という事でなく、最も親しい友人として親友の成長は喜ばしい素晴らしい変化、いや進化だねとデミウルゴスは考え微笑んだ。

 

デミウスゴスside end

 

 

 

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「そろそろ抽出も中盤~終盤になってまいりました。このあたりで特に注意する事は減ってきますがしいて言えば抽出量かと。抽出量は3杯分……1杯あたり120~150mlとして、400mlあたりになります」

 

(こちらもメーカーによって差がありますがコーヒーカップ1杯当たりは上記の量です。ちなみにマグカップはだいたい250ml?あたり)

 

 

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「頃合ですねそろそろ抽出は完了になります。まだ上部……ドリッパーにお湯が残っておりますが取り外します。理由としては後半になればなるほど当然ですが成分の抽出は減ってきます、ただ成分が濃いところだけというのもバランスが悪いため規定の分(今回だったら3杯)まで抽出いたします」

 

以前、3杯分の豆で1杯のみ抽出したところ非常に苦味が強く私には持て余しましたねとアストリアが苦笑した。

 

そう言いながら、ドリッパーを外しサーバーを前に置く。

 

 

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余談

 

先ほどカリタ式……3回に分けて注ぐという事を伝えましたがイメージとしては淹れたコーヒーはピラミッドのように層になっています。なので淹れた後には必ず攪拌をするべきです、この層を崩し1つの塊にすることでまとまった味わいになっていきます。

 

余談終

 

 

「あ、せっかくなのでこちらもご覧下さい。抽出後のコーヒーの粉ですが……」

 

アストリアがデミウルゴスとコキュートスへ抽出した後のドリッパーを差し出す。

 

 

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「すり鉢状……ですね?」「ウム、綺麗ナ円ニナッテイルナ」

 

「我ながらなかなか上手に淹れられました」

 

アストリアがドヤ顔る。

 

「淹れられた後で抽出した粉のところがカラッと乾いていたら上手く淹れられたという1つの基準になります。失敗の代表例は粘土のようにベタッとしている状態ですね」

 

 

そう言ってサーバーからカップへコーヒーを注ぐ、香しい香りが一帯に広がる。

 

 

 

 

「お待たせ致しました、キリマンジャロとイパネマ(ブラジル)です。ご賞味下さい」

 

 

 




閲覧頂きありがとうございました。

コーヒーは演出効果が高いので紅茶よりもこういった説明は色々出来ますね。

最近店でもハンドドリップをやるようにしてますがなかなか難しい。

それと話の中ではキリマンとイパネマを同時に抽出してましたがあまりおすすめはしません。めちゃ難しいです(

というのもまずお湯が倍必要です。1L近く

それをずっと持ってるのは結構辛いですし別に用意してるとまた条件が変わってきたりとなかなかままなりません。

比較して飲みたいならコーヒーメーカーで2度入れる あたりが豆の違いを感じる方法として無難で確実です。



後編はあっさりした内容になると思います

キリマン、イパネマの違いと前、中編の総括になると思います。

よろしくお願いします

感想お待ちしております







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