じゃらんnet>じゃらんニュースTOPページ>関東>【一都三県】辛系・激辛ラーメン12選!ラーメン官僚が選ぶおすすめ店まとめ!
2018.06.18
店舗の場所は、京急川崎駅から徒歩7分程度。
アクセスは比較的良好であるにもかかわらず、店舗は狭い路地に面し、店を探し当てるには一定の注意力が必要。が、無事にたどり着くことができれば、ほぼ確実に、至高の担々麺を堪能することができる。
今回ご紹介する『松の樹』は、ラーメン専門店ではなく、四川料理を提供する中華料理店。「口水鶏」や「麻婆豆腐」といったラーメン以外のメニューも数多く用意し、夜営業時にはコース料理も手掛ける高級中華料理店だ。
が、昼営業時には担々麺等の麺メニューを破格の値段で提供。高級中華が腕によりをかけて創る1杯を770円という超・お手頃価格でいただくことができる。
本場四川仕込みの「正宗担々麺(汁なし担々麺)」もハイレベルだが、特にオススメしたいのが、スープがある日本式の「担々麺」。
提供時のビジュアルは、思わず見惚れてしまうほど端整。香辛料由来の辛みをしっかりと表現しながらも、胡麻の香ばしい風味を引き立たせ、複層的でコク深い味わいを演出。
ひと口スープを啜ったが最後、レンゲを持つ手が止まらない味わいを創り出すことに成功している。
神奈川県・川崎のソウルフードである「京浜式タンタンメン」の魅力を、千葉にも広めていきたい。そんな想いを胸に秘め、千葉県八街市に店舗を構えた中三川店主。
同店の基本メニューは「タン担麺(メニュー表記のまま)」。牛骨にジューシーな挽き肉を加え強火で4時間炊いたコク深いスープは、本場仕込みのフルボディの味わい。
京浜式タンタンメンは焼肉店で誕生した麺料理で、スープに牛骨を用いるのが本来の流儀だと言われる。同店では、その伝統を頑なに踏襲しているのだ。
牛骨を煮込む際に発生する「アク」を完璧に取り除かない限り、スープの味に濁りが出るので、煮込んでいる間はスープに付きっきり状態だという。それでも、店主の表情が晴れやかなのは、川崎の麺文化を千葉に普及するという悲願の実現に向けて進んでいる実感があるからなのだろう。
このスープに合わせる麺は、都内の名門製麺所に特注した断面が円い太ストレート。延びにくさとモッチリ感とを兼ね備えた麺は、同店でしか味わえない絶品だ。
昨夏、『馬子禄牛肉面』が都内にオープンし瞬く間に行列店へと躍進して以降、人気の麺ジャンルとして脚光を浴びている「蘭州牛肉麺」。2018年4月にオープンした『蘭州牛肉麺』も、(そのストレート過ぎる屋号から一目瞭然だが、)そんな中国・蘭州の麺料理・牛肉麺が食べられる1軒だ。
店主は中国のご出身。日本のラーメン文化に惚れ込み、静岡の人気店で修業。一時期は中国へと戻り、日本料理店を経営していたが、「日本にラーメン店を構える」という夢を実現させるため、今般、再来日。
そんな店主が看板メニューとして抜擢したのが、蘭州牛肉麺だ。
「日本人にとって馴染みの薄いラーメンを提供し、日本の方々に、中国のラーメンの面白さを存分に堪能してほしいと思ったんです」。
手掛ける「牛肉麺」のスープは、牛のゲンコツに丁子・桂皮・八角等の固形漢方を加え丁寧に煮込み、仕上げに粉末状の漢方を加える渾身の力作。麺も、注文の度に熟練の職人が手延べで創る本格派。目が醒めるような辛みを誇るラー油も、完全な自家製だ。
勝浦の中心街から相当離れた場所に佇む、『レストランこだま』。
同店のオープンは1965年。創業から長い歴史を重ねる老舗だが、店内は常に満席。常連客を始め、お客さんで賑わっている。50年以上もの歳月にわたり、多数のお客さんから愛されていることが如実に分かる光景を前に、同店の地力の高さを思い知らされた。
同店は、麺類以外のご飯・定食・一品料理も広く提供する「鵜原のファミレス」とでも言うべき存在。
どのメニューも根強い人気を誇り、丼ものや定食を所望される客も少なくないが、私のオススメは、「タンタンメン」。勝浦市にある店舗で「担々麺」と言えば、僅かな例外を除き「勝浦タンタンメン」のことを指すが、同店の1杯もその例に漏れない。
ラー油に由来する、火のように舌を突き刺す辛みの惹きは強烈。また、この辛みとコンビを組ませるうま味の造り方も秀逸。うま味が、ラー油の風味を引き立て伸ばす役割を見事に演じ切っているのだ。
麺も、ボクっとした朴訥な食感が印象的。啜りやすさを考慮し短めにカットされていることまで、全ての仕事が「素晴らしい!」のひと言。
ロケーションは、各線大宮駅から徒歩10分強。
大宮駅前の喧噪を離れ、中山道をしばらく直進すると、左手前方に「娘娘」と大書された看板が見えてくる。こちらのお店が、今回ご紹介する『娘娘大成店』。埼玉県内に複数の店舗を展開する『娘娘・漫々亭グループ』の一翼を担う1軒だ。
同店の看板メニューは、「スタミナラーメン」。ジューシーな豚挽肉とうま味のエキスがしたたるニラ・タマネギを、果てしなく旨辛い豆板醤で包み込んだ餡。その餡を、鶏ガラを小気味良く利かせた清湯醤油スープにタップリと盛り付けるのが「スタミナラーメン」の流儀。
このスタミナラーメンに、卓上トッピングである「自家製ラー油」を好みに応じて加えながら、箸を進めていく。豆板醤とラー油の辛みが口の中で渾然一体と化すサマは、『娘娘』グループでしか味わうことができない悦楽だ。
今回ご紹介した『大成店』は、『娘娘』の中では営業時間が比較的長く、会社勤めの方々にとっても狙い目だと言えるだろう。万難を排して、足を運んでみていただきたい。
※この記事は2018年6月時点での情報です
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通称「ラーメン官僚」。ラーメン食べ歩き歴20年以上、実食杯数は11,000杯以上に及ぶ。直近の数年間は、毎年700杯~800杯のラーメンをコンスタントに実食。2016年現在、日本でラーメンシーンの「今」を最もよく知る人物。