じゃらんnet>じゃらんニュースTOPページ>関東>【一都三県】辛系・激辛ラーメン12選!ラーメン官僚が選ぶおすすめ店まとめ!
2018.06.18
ここ数年、ラーメンシーンは「辛い」がキーワード。
今回の特集では、皆さまにハイレベルな辛系・激辛ラーメンを召し上がっていただくため、おびただしい数の辛系ラーメン提供店の中から、「ここは鉄板!」と太鼓判を押せる店を、一都三県に範囲を絞り込んで厳選させていただくことにした。
このレポを参考に、お気に入りの1杯を見つけていただければ、嬉しい限りだ。
足を運んでくれた客に満腹になってもらうことを信条とする、サービス精神旺盛な店主。そんな店主が腕を振るう店舗が、2018年3月にオープンした『西っぺの店』だ。
店主は、赤坂の四川飯店』で9年間修業。『四川飯店』と言えば、泣く子も黙る中華料理の名門。その存在は、グルメ人はおろか、一般的にも広く知れ渡っている。
そんな『西っぺの店』が現在手掛けるメニューは、「担々麺」「酸辣湯麺」等の麺類のほか、麻婆豆腐等の一品料理。中でも「担々麺」は、日本で初めて「汁あり担々麺」を商品化した修業元のDNAを色濃く受け継ぐ必食のひと品だ。
「担々麺」のスープは、舌上で転がせばフワリと酸味が立ち上がり、食欲の深奥を穏やかに刺激。酸味と手を取り合いながら鼻腔をくすぐる胡麻の風味も、過不足を感じない絶妙な塩梅へと落とし込まれている。
担々麺の実質的な主役の座を担う、香辛料&挽肉の完成度も申し分ない。辛みをやや抑え込む代わりに、スパイス感を全面的にフィーチャー。甘辛い下味がたっぷりと沁み込んだ挽肉も、スープの味わいを損なわないベストな仕上がりだ。
担々麺が市民権を獲得し、ラーメン専門店が提供するメニューとしてすっかり認知されるに至った現在。
もちろん、このような状況に至るまでに、数多くのラーメン専門店の血が滲むような努力の積み重ねがあったことは言を俟たないが、今回ご紹介する『桃天花』が、現在の状況の作出に大きく貢献したこともまた、周知の事実だ。
同店の看板メニューは、ズバリ「担々つけ麺」。都内の名門製麺所『浅草開化楼』からの助言を仰ぎながら、試行錯誤の末、2007年に完成させた歴史的な一品。
鶏ガラ・豚ゲンコツ等の動物系素材をじっくりと炊いた出汁に、五香粉・桂皮・八角など、5種類の香辛料をブレンド。さらに、大量の胡麻ペーストを加えて創り上げるスープは、辛みとうま味のバランスが絶妙。
このスープに合わせる麺は、『浅草開化楼』が誇るチー麺。シコシコとした食感が堪能できる平打ち縮れ麺は、啜った瞬間、小麦の芳香が鼻腔を心地良く刺激する。
好みに応じ、辛さを「控えめ」「普通」「辛口」「激辛」「極辛」の5段階から指定できる仕様も嬉しい限り。辛党の方は「辛口」以上をチョイスするのがオススメだ。
未だなお、東京・下町の情趣が色濃く残る町屋エリア。そんなエリアの玄関口となる京成町屋駅のすぐ傍に、2018年4月16日、1軒の有望店が誕生した。
それが、今回ご紹介する『麺屋愛心TOKYO町屋店』だ。
『麺屋愛心』は、2015年に新潟の市街地に創業した。そんな同店が、満を持して都内に店舗を展開。
「金色煮干中華そば」、「海老寿久担々麺」等のメニューも用意するが、辛系ラーメン好きが真っ先に狙うべきは、本店でも不動の看板メニューとして君臨する「麻婆麺」。
伊吹産の煮干し、北海道産の昆布等のうま味を根こそぎ抽出した滋味豊かな清湯スープに、芳香が宙を舞う麻婆を大量にセットオン。麻婆に用いられる豆腐は、注文が入る度に丹念に湯を通し、プルンと瑞々しい食感を演出するこだわりよう。
仕上げに花山椒と大葉を合わせ、香りを複層化させる妥協なき仕事ぶりは、敬服に値する。最近、辛系ラーメンが脚光を浴びるのと軌を一にして「麻婆麺」を提供する店舗が増えているが、クオリティの高さは、その中でも間違いなく最上級レベル。自信を持って推せる1杯だ。
二郎インスパイア系のガッツリ麺に、耐性なき者であれば唇に痛みを覚える程の辛みを誇る「麻婆豆腐」を合わせた「フュージョン」。そんな画期的なメニューを開発し一躍スターダムへとのし上がった、埼玉の『火の豚』。
そんな『火の豚』が、2018年2月、都内のど真ん中・人形町に待望の「直営店」をオープンさせた。それが、こちらの『火の豚人形町駅前店』だ。
店舗の場所は、地下鉄人形町駅から徒歩2分と至便。ラーメン、つけ麺、まぜそば等のメニューもあるが、初訪問時における選択肢はやはり、「フュージョン」しかないだろう。
豚骨を徹底的に煮込み乳化させた白濁スープは、啜った瞬間、動物系の重厚なコクとうま味が舌上で舞い踊る会心の出来映え。風味が強烈な激辛麻婆豆腐が溶け込んでも味の軸足がぶれないのは、土台となるスープの造り込みが丁寧だからだ。
このスープに合わせる麺は、ゴワっと硬質な食感が印象深い極太ストレート。飲み干す刹那、ガツンと味覚中枢を刺激する甘辛いカエシも、名脇役としてこの1杯に色を添える。
メトロ各線銀座駅から徒歩2分強。
2017年10月、銀座3丁目という超好立地にオープンした『SHIBIRE NOODLE蝋燭屋(ろうそくや)』は、屋号にもあるとおり、花山椒の痺れる辛みを全面的にフィーチャーしたラーメンを提供。
「麻婆麺」「酸辣湯麺」「担々麺」、そして「汁無し担々麺」。4種類のラーメンを手掛けるが、圧倒的な一番人気は「麻婆麺」。現在は人気が沸騰し、同メニューに関しては、夜の部の提供が数量限定となっている程だ。
「酸辣湯麺」以外のメニューは、辛さを薄辛・普辛・倍辛の3段階からチョイスすることができる。更なる辛さを追求したい方は、それぞれプラス100円で「痺れ」と「辛さ」を更に増すことが可能。
さて、同店に足を運ばれた際、まず召し上がっていただきたいメニューはやはり、人気の「麻婆麺」。
ファーストアタックで、パンチ力のある辛みが口内で漲る。「普辛」でも十分、力強い「辣」と「麻」の辛みを体感することができる。
辛みにマスキングされない芳醇なうま味、食べ終わりまで崩れない餡のとろみも、このメニューが強い支持を得ている理由のひとつだ。
現在、都内及びその近郊では、未曾有の麻婆ラーメン旋風が巻き起こっている。
2015年にオープンした東陽町の『らぁ麺やまぐち辣式』を皮切りに、2017年オープンした阿佐ヶ谷の『箸とレンゲ』と銀座の『蝋燭屋』、2018年産声を上げた町屋の『麺屋愛心』など、枚挙にいとまがない状況だが、中でも特に、『成都正宗担々麺つじ田』の「KillerNoodle」は、他店の麻婆麺とは一線を画した異色メニューだ。
生の青唐辛子とブラックペッパーを縦横無尽に駆使して作られる麻婆豆腐の色合いは、なんと「白」!
アメリカ・ロサンゼルスの系列店『KillerNoodleTSUJITA』で先行販売されていたメニューを日本へと逆輸入した1杯だが、透明感のある清冽な見た目とは裏腹に、構成は、辛みをダイレクトに表現することに重点化。体感的な辛さレベルは、同店のレギュラーメニューである担々麺を大幅に凌駕する。
中盤、小皿に載せられて提供される生レモンを搾れば、レモンの酸味によって、辛みが更にヒートアップ。メニュー名である「Killer」に相応しい暴力的な辛みが、口の中を駆けめぐる。
ロケーションは、各線池袋駅から徒歩5分程度。北口一帯に広がる飲食店街に溶け込むように佇む新店が、2018年4月1日にオープンした『カレーつけ麺。壬生』だ。
同店は、(株)日本カレーライフ協会が運営し、現在、都内を中心に数店舗を構える、カレー専門チェーン店『カレーは飲み物。』が業態変更したもの。
人気メニューは、カレー専門店ならではのノウハウを駆使して創り上げたカレースープに、名門製麺所『丸山製麺』の極太麺をディップさせていただく「カレーつけ麺」。
その「カレーつけ麺」に丼一面を覆う巨大なトンカツを載せた「とんかつカレーつけ麺」は、ひと目見ただけで満腹になってしまいそうなド迫力のビジュアルが圧巻だ。
牛肉のうま味がタップリと沁み出したスープは、辛みを適度な塩梅に抑える代わりにスパイス由来のうま味を極限までフィーチャーした逸品。柔らかなトンカツとともに食べ進めれば、あっと言う間に丼が空っぽになってしまう。
これ程までボリュームのある1杯を一気に食べさせる牽引力。驚異と言うほかない。
通称「ラーメン官僚」。ラーメン食べ歩き歴20年以上、実食杯数は11,000杯以上に及ぶ。直近の数年間は、毎年700杯~800杯のラーメンをコンスタントに実食。2016年現在、日本でラーメンシーンの「今」を最もよく知る人物。