”#アメリ”観た。面白かった。公開当時観てそこまで面白いとは思わなかったけど、42歳になって面白さがだいぶわかった。まゆゆはまずまず良かったけど、千穐楽に向かって仕上げて、その姿勢を評価されるように、この三週間ほどを頑張って欲しい。
Twitterで、天王洲銀河劇場って、丁度先月亡くなった高畑勲の「おもひでぽろぽろ」の舞台を確か2010年に観た・・・と思って調べたら、
”2011年4月に天王洲 銀河劇場にて上演”とあるので、東日本大震災の後、私がAKBを知るほんの直前のことである。
そのときに1回観て、内容も現代の農業のことがいっぱいあって、いやそこは「おもひでぽろぽろ」で描くべきところじゃないだろう、とか思った。
とにかく、たまたまその時に行った天王洲銀河劇場に、キネマ旬報の高畑勲追悼特集が出た日
http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/Default.aspx?pdid=kinema_No.1780
に”アメリ”を観に行くというのも、なにかの縁と思う。
”アメリ”ってどんな作品だっただろう、と思って、イロイロと想像していたら、そういえば「おもひでぽろぽろ」の少女時代のタエ子とか、「赤毛のアン」の少女時代のアンとか、そんなのがそのまま大人になったような設定だったよなあ、と思っていた。
私の記憶は正しかったし、アメリの妄想って、大人になった後の人々が思うほど無用なものなのか?と思ってしまう。
たとえば、まあ私の経験でいうと、好きな女の子に対してどんな話をしようか、とかイロイロと想像して、けっきょく一言も話せなかったりするのだけれども、その想像したものすべてが、現実に起こらなかったのだから”妄想”なわけである。
そう考えると、人間って実はたくさん”妄想”をしている。
「・・・いや、異性と上手くやってけるかどうか?なんて妄想をするのはおかしい」
なんて言っているそこのあなた!
会社で、上司をどう説得するか?を考えて、無残に玉砕した経験はありませんか?
そこで玉砕したアイデアは、”妄想”ですよ?
いや、”妄想”じゃなくて上司のほうが悪いんだ!と言われるかもわかりませんが、そうであれば、上司とかさらにその上の上司、・・・果ては日本の社会までをも変えなければ、あなたが”妄想”していたという一般的評価は変わらないのですよ?
だから、そこまで問い詰めたところで、アメリの妄想は、人間が人間として生きていくために、大いにやっていい妄想である。
そこで失敗したって、そんなのは可愛い失敗。
そんなのがすごく上手く描けていて、まあ私も大学時代に観たと思って調べたら
2001年公開で、記憶が違っていたけれども、”アメリ”ってこんなに傑作だったのだ、と改めて思い知った。
まあだから、まゆゆももっと演技を磨けるならば、もう一度観に行ってもいいかなあ。チケット代高いけど。
私もこれを書くついでに、キネマ旬報の高畑勲追悼特集の記事を読んだけれども、高畑勲もなんかアタマデッカチやったなあ、と思ってしまう。
私は彼ほど細かい知識はないけど、そのぶん創造するのは得意と思うし。
・・・・いやまあでも私も博識なほうかなあ・・・私もある分野だけを知っている、というわけじゃなくて、いろんな人のところに顔を出して、それなりに話ができるし。
私のことを博識と言ってくれた人もいるし。
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