面白い企画をしたいけど,どうやって作ればいんだろう
ウェブや雑誌などのメディアを運営していると,必ずといっていいほど出てくる悩み
面白いものにしようと思ってもどうしてもうまくまとまらない…そもそもだめだ…なんてことが,このブログを運営している私(@namatcha_)もよくあります
そんな悩みとは裏腹にバンバンと面白い記事を生み出していく新R25というメディアを知っていますか?
数々の著名人にズバズバと切り込んだ質問をしながら対談をするという記事は,20代の間でもかなり話題になってます
今回は新R25の編集長・渡辺将基さんに面白い企画づくりの極意を朝渋のイベントにて教えていただきました
- 面白くてしっかり拡散される企画の作り方
- 企画するときに気をつけなければいけないこと
- 新R25の企画するときの考え方
など,渡辺さん流の企画の考え方を90分間たっぷりと教えていただきました
目次 [隠す]
新R25の企画の作り方の極意
(photo by @takumiYANO_)
渡辺さんが企画をするときに意識している「企画の極意」を5つ教えてもらいました
その5つの全てに共通していることは「切り口」を徹底的に考えること
この人面白そうだなあーと思って話しを聞くだけではなく,その人が面白く映るような切り口を見つけられるかが企画力に関わってきます
誰が話すかということも重要ですが,見慣れているインタビューではさっと流されて終わってしまいます
いかに面白い切り口を見つけて拡散してもらうかが重要なんです
新R25の切り口の極意1:絞る
これは何に対しても言えることですよね
1人に刺さらないことは誰にも刺さらない
だから,狭く狭くターゲットを絞って,そのターゲットに必ず刺さるように設計していく
そうすると,他のインタビューとはちがった切り口が見つかるそうです
新R25の切り口の極意2:逆張る
逆張るは炎上しやすいし危険な方法でもありますが,多くの人の心に刺さる切り口を見つけることができます
みんなが本心では思ってるけど言えないことを代弁していうことで「わたしもそう思ってた!」と拡散してもらいやすいんです
これは世の中の常識を疑い続けなければ見つけにくいかもしれません
新R25の切り口の極意3:揺さぶる
新R25がよくやってるのがこれ!
取材相手の心を揺さぶることで,相手からの本音を引き出すことができます
ホリエモンにお金について突っ込んだけど、何を聞いても価値観はひとつだった
この記事もかなりホリエモンの心を揺さぶってますよね
もちろんただ揺さぶるだけだと相手の失礼になるので,新R25が突っ込んだ質問をするというブランディングができたからこそやりやすくなったと渡辺さんは言っていました
新R25の切り口の極意4:極端にする
新R25の記事を見ていると他のメディアと切り口が違うなって何回も思うんですが,この部分が強いかもしれませんね
ここまでやる!?みたいな企画がたくさんあります
そうやって極端にすることで読者の心に残る記事ができていくんですね
新R25の切り口の極意5:ギャップを出す
著名人とかは多くの取材を受けているので慣れているし,読者もだいたいの基本情報は得ているもの
だから似たような内容だとすぐ飽きられてしまうんです
そこで見せていくのがギャップ
たとえば箕輪さんとキッズラインの記事も
みたいにギャップ萌えを生むことで,読者自身も新しい発見をすることができて何かを得た気分になります
そうすると,記事の面白さを読者自身の中で生み出すことができるんです
新R25の企画するときの落とし穴は「落とし込めるかどうか」
数多くの面白企画を生み出してきた新R25
ですが,企画を立てる時点で何点か気をつけなければ落ちる穴があるんだそうです
ウェブメディアを運営は企画しておわりではありません
世に出すまでが仕事
だけど,企画会議をしていると意外に無責任なことが多いんだそうです
- 取材OKしてくれるのかを視野に入れてない
- 切り口だけで落とし方を考えていない
- ただのふざけた企画になってる
- 記事を仕上げるのにめっちゃセンスがいることがある
見切り発車ではなく,しっかり現実をみることも大事なんですね
新R25の企画依頼方法
取材の許可をもらうためには,相手が「ここなら取材されたい」って思ってもらうこと
だから,はじめはひたすらリスペクトを伝えて,その上で切り込んでいくようにしています
最低限の信頼を作らないと,相手の気分を悪くするだけでなく失礼に当たる可能性があるんですよね
尖った企画を実現するために,裏ではかなり気を使っていると渡辺さんは言っていました
新R25の渡辺さんと朝活の企画の考え方を学ぶ
今回はtwitterで事前に募集した朝活に関する企画から,渡辺さんが実際にどのような切り口で企画しているのか,その思考の中身を見せてもらうことができました
学びになる企画
朝活 x 人でまずは考えてみた企画がこちら
デキるビジネスマンx朝活ハック
このような誰もが学びになる企画は拡散されやすいし響きやすいそうです
新R25でもやる気の記事を更新したときもビジネスマンに多く拡散されたのだとか
>>「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」
ギャップを見せる企画
朝活とは全く逆の夜活を入れてみると,そのギャップが面白そうと思って記事を読んでくれます
- マツコデラックス
- ホリエモン
夜を想像できるような著名人に朝活をやってもらったり,朝型になってくださいと説得したり…
お互いに論争になると面白そうと渡辺さんは言っていました
でも,こういう大勢の対談とかは書くのは難しいしセンスが必要みたいですね
アイデアは面白いけど合理的で納得できる企画
女性のデートの悩みが朝なら解決するという点がたくさんあり,かなり読まれそうだなと思いました
こういう風に企画段階で多くの人が「たしかに!」となる企画は,記事となって出してもおなじような反応が返ってきて広く読まれるそうです
極端な企画
みなさんは片岡鶴太郎さんをご存知ですか
片岡さんは朝起きて七時間瞑想をするそうなんです!
極端!!
新R25渡辺が考えるメンタルが強い人の特徴
渡辺さんは
メンタルの強さ=自己肯定感の強さ
と思ってるそうです
自分への根拠のない自信を持つことで,どんなに相手に嫌なことをされても潰れないんですね
新R25のチームマネジメントのポイントは「視座」
これが私的に一番心に響いたお話でした
視座をリーダー自ら上げることで他の部下たちも視座が自然に上がる
リーダーがプレイヤーになって結果を出すと、全体の目線を上げることになり、周りがトライしやすい環境になるそうです
宇宙兄弟から学ぶリーダー論でも同じようなことを言っています▼
新R25のライターのモチベーションの保ち方
チームビルディングにも関わってくることですが,渡辺さんのライターへの配慮も一流でした
しっかりと成功の基準を決めてライターさんにイメージさせる
そしてそこまでの道のりを自分で考えさせて,どういう質問をすれば成功するのかを考えてもらう
成功のイメージを共有することで,ライターさんのモチベーションを保ちつつ良い記事が出来上がってくるそうです
新R25渡辺さんが考える臨機応変に動く方法
取材をしていると,相手が思い通りに答えてくれなかったり,予想と違う方向に進んでしまうことがよくあるそうです
そういう時に臨機応変にインタビューを進めて行くためにどうやっているのか気になりますよね
渡辺さんは,臨機応変に取材を進めて行くためには経験と直感が大事だと言っていました
ノウハウは特になく,今までの感覚で「こうなったらこう」という成功パターンを地道にストックしていくのが一番だそうです
新R25と他のメディアの違うところ
たとえばYahoo!ニュースでトピックであげられてPVがめちゃくちゃ伸びるとしますよね
そしたらそのメディアは「またYahoo!ニュースに取り上げてもらおう」と言ったように,内容よりも掲載させてもらう方に目的がいってしまいます
それを求めすぎると「何が伝えたいんだっけ?」ってなってしまうんです
だから,新R25は「ソーシャル上でどのぐらいの数字が出せるか?」に注目して,自分のメディアとソーシャルでの拡散量に照準をあてて,他のメディアには頼らない方向で目標決めをしているそうです
新R25渡辺さんの将来
「国民的なヒットサービスを産む」ことが渡辺さんの目標
大衆的だけど刺さるものを作りたい
この夢を叶えるために視座を高めてくれるのがサイバーエージェントだと思ったから,今もここで働いているそうです
新R25の記事を企画ベースで見てみると面白いかも
今回のイベントで渡辺さんのお話を聞いて,この記事が完成されるまでにかなり時間がかかっているんだろうなと思いました
人に焦点を当ててるから変な内容は書けない,だからといって守りに入ると誰にも読まれない記事になってしまう
そこのバランスが渡辺さんはすごい上手です
わたしも,以前ブロガー界のトップとも言えるイケハヤさんに対するインタビュー記事を書いたことがあります
企画から記事を書いて拡散するまでに,かなりの時間がかかって
と実感しました
面白くて学びも得られる企画の記事をどんどん生み出す新R25
これからはただの読者ではなく
- どうやって企画したんだろう
- 切り口はどこなんだろう
- 5つの極意のどれを使ってるんだろう
という企画ベースで読んでいこと思います
渡辺さん,視座が上がるようなお話をありがとうございました!
ためになるイベントレポートはこちらから▼
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