こんにちは。カルメンです!今回は、京都の女性とイギリス人男性の国際結婚カップルのお話をさせていただこうかと思います。そして、価値観についても考えてみました!
京都の女性Kさんとの出会い
子どもに10年以上恵まれなかった私たちは、オーストラリアに来てから初めての子を授かりました。何もかも初めてのことばかりで、まだ知り合いもあまりいなかった頃のことです。突然Kさんから電話をもらいました。
オーストラリアに移住した私たちには、家族も知り合いも周りに誰もいませんでした。それで、とりあえず、ブリスベンにある二つの日本人会に登録しておきました。私たちが住んでいる町はブリスベンから西へ40kmのところにありました。Kさんは、そこからさらに西へ行ったところにある町に住まわれていました。
Kさんは、イギリス人の旦那様と暮らされているけれど、周りに日本人が誰もいなくてさびしくて、日本人会に登録してある人たちの住所の中から、一番近かった私のところに電話してきてくれたのです。
遊びに来たいということで、Kさんがうちに遊びにいらしたのは、私が初めて子どもを産んで5日目のことでした。3時間ほどの間、何もお構いはできませんでしたが、Kさんは、たくさんお話していかれました。きっと日本語を話すことに飢えていたのかもしれませんね。
その後、Kさんは、ゴールドコーストに引っ越されていかれ、しばらく葉書きのやりとりはありましたが、今は連絡が途絶えてしまっています。だから、これからお話する彼女のストーリーは、その時に聞いたお話です。
Kさんから聞いたお話
Kさんは京都の方でした。ペンフレンドがたくさんいて、世界中の人たちと手紙のやりとりをしていました。クリスマスカードを書いて、社交儀礼として、全員に「遊びに来てください」と書いたそうです。
「誰も来るはずないと思うでしょ。来たのよ、一人、ほんとにオーストラリアから」「仕方ないからあっちこっち案内したわよ」「そのうち九州とかどっか行くと思うじゃない?行かないのよ、どこにも。ずっといるのよ、京都に」
こんな風に言われたと思いますが、ひょっとしたら京都弁だったのかもしれません。もう、遠い昔のことで、はっきりと記憶にはありませんが。この方がご主人となったイギリス人の方だったんですね。それで、今度はオーストラリアに遊びに来てくださいという話になってオーストラリアに来たそうなんです。
「案内してくれたわよ・・・海」
価値観
彼女はちょっと不服そうでした。京都でいっぱい案内してあげたのに、海だけ?みたいな。京都には歴史的な建造物とかたくさんあるのに、ここは何もないの?みたいな。これだけ?みたいな。
オーストラリアってどうしても、そういう部分あるんですよね。「これはすごく歴史的な建物です。150年前のものです」みたいな。ヨーロッパから来たりすると、150年前が価値あるのか?みたいな。
旦那様はオーストラリア人が好きではなくて、日本人と付き合うようにKさんに言われてたそうです。オーストラリアって、確かにイギリスからの入植者が多いのにも関わらず、オーストラリア人とイギリス人っていまいち混ざり合ってない気がするのは私だけ?
私自身もオーストラリアにいながら、イギリス人の友達が多い。なんでかな?
とはいえ、角度を変えて見れば、オーストラリアはすばらしいものがたくさんあります。海は、それ自体、すばらしいものです。自然観察の目があれば、海も海辺も、大地も空も、宝の宝庫だし。詩的な研ぎ澄まされた感覚で自然を享受することができれば、得るものは大きいです。
オーストラリアの歴史も知るとすごく面白いです。知らないから価値を見いだせないだけ。文化もすでにあります。それに価値を見いだせるかどうかはその人次第。
人もそうですよね。その人の価値が、ある人には見えるけど、ある人には見えない。ある人にとって価値が見えなかったとしても、それがその人の価値がない、というわけではないですよね。
そんなこんなで、Kさんは、京都に居座ったオーストラリア在住のイギリス人に、価値を見出されて結婚されたんだなあ、と思ったわけです。ゴールドコーストに引っ越されて、水を得た魚みたいだって言われてたと思います。やっぱり、田舎より都会の方が好きだったんですねぇ。
まとめ
まとめって、自分でも何が言いたかったのか・・・。3時間、お話してもらっただけだったんだけれど、すごく印象に残ったんですよね。京都から、海しかないようなところに嫁いでくるなんて、すごい決断だな、と思って。風邪ひいて、寝込んでるときに、旦那様がケンタッキーフライドチキンを買ってきたときには、頭に来たなんて言ってられたけど、ゴールドコーストだったらうどんも売っているだろうから、どこかで仲良くやっていることを願います!