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この夏、異文化交流やコミュニケーションを目的として、中学生のムスメAが1カ月ほど、米国ユタ州にホームステイします。
7月21日の出発なので、もう1カ月を切りました。
ユタ州には行ったことがないのでよく分かりませんが、いろんな情報を見てみると、米国の中でもかなり治安が良く、出生率が高くて、人口や都市の規模はそれほどではないものの、「若く元気な州」「大自然を含めたアメリカっぽさが色濃く残る州」という印象です。
実際、ホームステイ先も、6人の子どもがいる計8人の大家族であり、子どもは、高校生の長男を筆頭に、一番下は3歳の女の子です。
先方にメールで聞いてみたところ、高校生の長男Jが昨年、ホストとして日本人を受け入れたそうです。今回は、中学生の長女SがムスメAのホストになってくれるようですが、日本人(アジア人)のことはすでに十分理解してくれているでしょう。
さて、出発まで1カ月を切ったので、ボチボチと準備を進めているのですが、先方へのお土産(プレゼント)の1つとして、日本のカルチャーを知ってもらうための書籍や漫画も検討しています。
Amazon などのネット書店はもちろんのこと、都市部の大型書店に行けば、万葉集に始まって、夏目漱石から三島由紀夫、村上春樹、東野圭吾に至るまで、日本の小説やエッセイの「英語版」がズラッと並んでいます。
また、漫画も、おばけのQ太郎、Dr. スランプやドラゴンボール、スラムダンク、ONE PIECE、NARUTO、ジブリ作品などなど、迷うほどたくさんの種類があります。
ホスト役の長女Sにそれとなく聞いてみたところ、「MANGA のことはよく分からない」ということなので、昨年ホームステイした日本人は、少なくとも漫画は持ち込まなかったようですから、カブる心配はなさそうです。
ユタ州は、敬虔なモルモン教徒が多く、ステイ先の家族も毎週日曜日に3時間ほど教会で過ごす信仰ぶりですから、宗教的な観点での良し悪しもあるでしょうが、あまり考えていても進まないため、最後は思い切って、以下の4点を選んでみました。
窓際のトットちゃん
今から 30 年以上も前に出版された黒柳徹子さんの名著です。日本のテレビ黎明期から今も現役の女優・タレント・司会者である黒柳徹子さんの少女時代の視点を通して、日本の近現代の様子が伝わるのではないかと思います。
やはり、ムスメAも一度は読んだことのある書籍が良いと思い、「すごく面白かった」と言っていたこちらの作品を悩んだ末に選びました。
君の名は
日本国内の興行収入が 250億円を超え、世界での興行収入も『千と千尋の神隠し』を超えて日本映画の歴代1位となった作品の原作です。日本のたくさんの中高生が映画や書籍で触れた作品でしょうし、ムスメAも映画と書籍の両方を楽しみました。
映画公開から2年ほど経ちますが、最近の日本の若者の外面や内面を理解してもらうのにもってこいの作品だと思い、悩んだ末に選びました。
日本では大ヒットでしたが、米国ではそれほど大きなヒットはなかったようなので、先入観なく新鮮な気持ちで読んでもらえるんじゃないでしょうかね。
さて、次はマンガです。
ドラえもん
マンガも悩みましたけど、やはり1冊目は、「ドラえもん」でしょう。
こちらは英語と日本語の両方で書かれていますので、ステイ先で一緒に楽しむこともできますし、ホストの日本語の勉強にも役立ちそうです。
『窓際のトットちゃん』を選んだのと同じような発想で、日本である程度長く愛され続けているマンガ作品を検討し、「サザエさん」と「ドラえもん」で悩んだ結果、ホストの幼い弟や妹にもウケそうな「ドラえもん」となりました。
名探偵コナン
今春の映画『名探偵コナン ゼロの執行人』も大ヒットでしたし、日本のアニメ界において確固たる地位を築いています。大人でも十分に楽しめる作品でしょう。
ホスト役の長女Sも、その兄の長男Jも、「ハリーポッターが大好き!」という情報を得ましたし、やはり推理モノは世界共通のお楽しみでしょうから、最近の日本で流行っているアニメの1つとして紹介することにしました(「最近」と言っても、すでに 20 年以上愛され続けていますけどね)。
「もっと読みたい」と言われたらどうしようかと思いますが、まぁ、その時はその時で考えましょう。米国でも入手できるでしょうし、こちらから送ってあげても良いですね。
まとめ
かなり悩みましたが、高校生の長男を筆頭に、中2、小5、小2(×2)、3歳と年齢層の幅広い先方の子どもたちみんなが楽しめるような作品を選んだつもりです。
ホストも、その兄も妹も、趣味が「読書」となっていましたので、きっと楽しんでくれることでしょう(と、期待したい)。
ムスメAが帰国したら、先方の評価をこの記事に追記しますね。