劉備は、諸葛亮との関係を魚と水に例えていました。それを快く思わない関羽と張飛は反発しますが、やがて諸葛亮の優れた才能に敬服するようになるので、詳しく紹介しましょう。
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『第35話 諸葛亮の緒戦』のキャスト
諸葛亮が、関羽や張飛たちに命令を下して曹操と対決していく『第35話 諸葛亮の緒戦』に登場する人物や声優さんたちは以下の通りです。
- 曹操(魏)/荊州に進軍する丞相(声:樋浦勉)
- 劉備(新野)/義弟たちを叱責する皇叔(声:家中宏)
- 諸葛亮(新野)/緒戦で見事な指揮をとる軍師(声:堀内賢雄)
- 関羽(新野)/諸葛亮の才能を様子見する将軍(声:田中正彦)
- 関平(新野)/関羽の息子(声:名村幸太朗)
- 張飛(新野)/諸葛亮に従おうとしない将軍(声:天田益男)
- 趙雲(新野)/諸葛亮に従う将軍(声:遊佐浩二)
- 孫乾(新野)/関羽や張飛の我がままに呆れる文官(声:林和良)
- 簡雍(新野)/民を案じる文官(声:岡哲也)
- 劉表(荊州)/劉備に荊州を託そうとする荊州刺史(声:田原アルノ)
- 劉琦(江夏)/蔡瑁に悩まされる劉表の長子(声:手塚ヒロミチ)
- 劉琮(荊州)/劉琦の弟(声:林和良)
- 蔡氏(荊州)/劉表の妻(声:日野由利加)
- 蔡瑁(荊州)/蔡氏の弟(声:高山春夫)
『第35話 諸葛亮の緒戦』のストーリー
関羽と張飛は、日頃から義兄の劉備が、諸葛亮ばかりを重く用いている事に不満を抱いていました。そこへ孫乾が「夏侯惇が大軍を率いてきました」と言っても、2人は動こうとしないので、孫乾は呆れ果ててしまい、劉備自らが乗り込む事になるのです。
劉備が義弟たちを叱責(起)
劉備は義弟たちのもとへいき、夏侯惇が進軍しているのに、何も動こうとしないので、叱りつけます。そこへ張飛が「兄者が魚で、孔明(諸葛亮)が水なら、孔明を使って水攻めすればいい」と無責任な策を進言します。これには関羽は思わず笑ってしまいますが、劉備は激怒してしまうので、義弟たちは仕方なく戦の準備を始めます。
劉備は、諸葛亮に義弟たちが不信感を募らせている事を正直に打ち明けます。そこで、諸葛亮は、君主である劉備から佩剣と兵符を10日間だけ預からせてもらうように頼みます。この2つがあれば、関羽や張飛たちを従わせる事ができると孔明は睨みました。
そして、諸葛亮は諸将を集めて命令していきます。関羽には兵糧を燃やして敵の退路を断つように命令して、張飛には曹軍の本拠地である城を燃やすように言い渡します。それからも孔明は次々に命令を下していきますが、諸葛亮自身は城を守る事を知ったら、関羽や張飛は「我々は外で戦うに」と吐き捨てて、しぶしぶ出陣していきました。
諸葛亮が劉琦にさずけた策(承)
劉備は、少し不安を感じていましたが、諸葛亮は勝った後をみこして「祝賀の準備をさせましょう」と 言って、劉備はその余裕に思わず微笑んでしまいます。所が、その後に劉琦がやってきて「蔡瑁に門前払いをされて、父上に会う事ができませぬ」と涙ながらに訴えます。
劉備は「孔明に相談されては」と尋ねますが、劉琦は「相談しましたが、客人の身なので」と言って、荊州のお家騒動に関わろうとしない事を訴えました。そこで劉備は、劉琦に策を伝えて、劉琦は諸葛亮を招く事にしました。そこで劉琦は二階に有名な書物があるので是非見ていただきたいと言って誘い込みます。
そして、従者たちに階段を外させて、諸葛亮を降ろさせないようにして、何とか策をさずけてくれるように頼み込みます。そこで諸葛亮は「荊州城にいては危険なので、江夏の城へ落ち延びて時がくるのを待つように」とさとして、劉琦はその言葉に従う事にしました。
関羽たちの手のひら返し(転)
諸葛亮は、新野へ戻ったら、そこでは大戦果をあげた関羽や張飛たちが、諸葛亮の才能を目の当たりにして「先生のお陰です」と態度を改めました。そして、諸葛亮と関羽や張飛は笑いながら祝賀に出席する事にします。
しかし、諸葛亮は「夏侯惇が破れた以上は、曹操が大軍で攻め寄せてくるでしょう。そうなっては新野では守りきれませぬ」と言って、劉表から荊州を託されたら断ららないようにと念を押します。しかし、信義を重んじる劉備はその言葉に耳を傾ける事はできなくて、劉表から荊州を託されようとしても、断ってしまうのです。
そして曹操が、ついに新野へ迫ってきたので、諸葛亮は「劉琦殿がいる江夏へ落ち延びましょう、あそこなら守りが堅いので守りきれます」と進言します。しかし民は劉備についていこうとするので、劉備は民を連れていこうとするのです。それに諸葛亮は民を連れての行軍の危険性を訴えますが、劉備は民心を優先して、その言葉を退けます。
曹操が荊州へ入城(結)
荊州城では、ついに劉表が亡くなってしまい、劉琮が嘆き悲しみます。しかし、曹操が50万もの大軍で押し寄せきたので、蔡瑁は曹操に降伏するように進言しました。それに蔡氏は「1つ条件がある、劉琮を荊州刺史として代々荊州を治めさせるのです」と言います。
蔡瑁は「曹丞相に意は伝えています。丞相は約束は守る」と答えたら、蔡氏は「劉琮、朝廷に帰順しましょう」とさとして、劉琮たちは城門の前で曹操を迎える事にしました。劉琮はひざまずき「朝廷に帰順します、印綬をお受け取りください」と言ったら「荊州刺史として、荊州9群を治めよ」と言って、笑いながら入城します。
これにより、曹操は荊州の大部分を手中におさめて、劉備は圧倒的不利な状態に陥りました。はたして、劉備軍は江夏まで落ち延びる事ができるのでしょうか?
『第35話 諸葛亮の緒戦』の感想
曹操が荊州の大部分を掌握していく『第35話 諸葛亮の緒戦』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
三国志の名言『水魚の交わり』
劉備は、諸葛亮との間柄を魚と水のようと言って、関羽や張飛はそれを苦々しく見つめていた事もあって、第35話では劉備に皮肉を言ってしまいました。そのため、水魚の交わりとは、切っても切れない親密な関係であるように思われていました。
所が、中国では、水魚の交わりとは恋人の比喩と言われているのです。そのため、劉備・関羽・張飛は義兄弟であり、孔明とは恋人のような関係なので、今後も義兄弟の絆が変わらないと説得できたという説があるのです。
どちらにせよ、水魚の交わりとは、親密な関係である事に代わりはないので、劉備と諸葛亮の強い信頼関係をよく表した言葉と言えるでしょう。
『第35話 諸葛亮の緒戦』の残念な所
第35話では驚くべき事に、夏侯惇が攻め寄せてくるシーンが全てカットされていました。これほど重要なシーンを流さないのはもったいない限りだなと思ってしまいましたね。
それと、諸葛亮が劉琦に江夏であれば安全と言いますが、恐らく曹軍から自分たちが逃れる準備のために、江夏へ行かせたのだろうなぁと思ってしまいました。
『第35話 諸葛亮の緒戦』の見所
関羽や張飛が諸葛亮に散々反発していたのに、大戦果をあげたとたんに、現代風で言えば『手のひら返し』をして、それは日本のマスコミが西野ジャパン(W杯)に対する接し方に似ているなぁと思って笑ってしまいました。
こういう話は国や時代を問わず、どこでも起きるものだなと考えさせられてしまいます。そのようなざれ事はともかくとして、諸葛亮に反発していた関羽たちが軍師を信頼するようになる所は、第35話の大きな見所ですね。
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