■ モリカケ問題でにわかに注目を集める。一時期、日本中の話題をさらったモリカケ問題をきっかけに「忖度」というワードが注目を集めた。改めて意味を調べてみると「他人の心情を推し量ること、また、推し量って相手に配慮すること」と書かれている。「忖」も「度」もいずれの文字も「はかる」という意味を含んでいる。下の者が上の者の意向を汲むことであり、モリカケ問題で使われるときの「上の者」というのはたいていは総理大臣を意味する。
「忖度」というのはそれまではほとんど使われていなかったワードなので「そういう言葉があることすら知らなかった。」という人は多いだろう。2017年の流行語の1つに挙げられるが世の中でたくさん使われるようになって本来の意味とは少し異なる意味を含むようになった。もともとはネガティブな意味を含んでいないワードだったと思うが、モリカケ問題を経てネガティブな意味を含んだワードとして完全に定着した。
覚えたての言葉を使いたがるのは子供の特徴の1つと言えるが、「忖度」というニューワードを使いたがる大人は多かった。言葉を覚えたての子供のように「忖度」を連呼する人は極めてクレイジーに見えたが、いろいろな人に使われた結果、忖度という言葉は「何の根拠もないけれども・・・。」、「私の邪推によると・・・。」、「全ては自分の妄想だけれど・・・。」という意味を含んだワードになったと言える。
■ 大会前に必要以上に西野JAPANをバッシングロシアW杯に出場している日本代表が快進撃を見せているので一気にサッカー界は明るい雰囲気になったが少なくとも6月12日(火)に行われたパラグアイ戦までは最悪のムードだった。W杯の開幕を直前に控えた時期もムードは高まらずに日本代表に対する批判の声が大多数を占める状況だった。GLの初戦のコロンビア戦の勝利によって世間の空気は一変したが「史上最大級の手のひら返し」が行われている。
もちろん、監督交代劇に関しては誰しもがモヤモヤしたので西野JAPANに対して批判的な見方をする人が多かったのは当然の話と言える。無条件にすべてのことを受け入れることがファンやサポーターの正しい姿勢とは全く言えないので「大会前は批判的な見方をしていたが日本代表の快進撃に賛辞を送って熱烈に日本代表を応援するようになった。」というのは特に問題ではない。むしろ、一番、自然な流れと言える。
問題視されるべきは「大会前に必要以上に西野JAPANをバッシングした人たち」である。こういう話になると「彼らはプロなので批判されるのは当たり前」、「結果が出なかった時期に批判されるのは当たり前」という意見が出てくるが『批判をしてもいい。』、『ファンやサポーターには批判をする権利がある。』と言っても限度はある。必要以上に批判をしていた人が手のひら返しをすることに強い違和感を覚える。
■ 「忖度ジャパン」と揶揄していた人たち西野監督や選手に対する批判の中には「全くの意味不明の批判」や「度を越した批判」も少なくなかった。中でも、一番、引っかかっているのはガーナ戦のメンバー27名が発表されたときに流行語になった「忖度ジャパン」というワードである。何の根拠もない話であるが西野監督は操り人形であり、スポンサーからの圧力によって特定のスター選手がメンバーに選ばれたのでは?と意見する人は少なくなかった。
実際に「○○や××をW杯メンバーに選ぶべき。」という圧力が日本サッカー協会や西野監督にかかっていたのであれば完全な圧力であり、スポンサー等の意向を汲み取って「○○や××をW杯メンバーに選んだ。」のであれば忖度になるがいずれにしても邪推や妄想の域に入る話である。それを真に受けて嬉しそうに覚えての言葉を使いたがる子供のように「忖度ジャパン」を連呼する人が少なくなかった。侮辱である。
モリカケ問題の全盛期の頃から、安易に「忖度」というフレーズを用いて誰かを批判しようとする人を毛嫌いしていたが代表メンバーの発表の会見の後、西野JAPANを揶揄する意味で「忖度ジャパン」という言葉を積極的に使った人やメディアを、心底、軽蔑する。どういう意図で監督が選手を選んでいるのか?を全く考えることなく安易に流行りの言葉を使ってバッシングした人たちを認めることは出来ない。
■ 誰が日本サッカー界の足を引っ張っているのか?極めてマイルドに表現すると「W杯の開幕前の時期に忖度ジャパンというワードを用いて西野JAPANを茶化していた人たちは日本代表を応援する資格も権利も全くない。」と考える。結果次第で日本サッカー界にとって危機的な事態になり得た極めて困難な状況に立ち向かおうとしていた監督や選手の足を強烈に引っ張るようなことをしておいて今さら手のひらを返すのは恥知らずであり、普通ではあり得ないことである。
おそらく、当時、「忖度ジャパン」とワードを使って揶揄していた人たちはちょっと前まではMF香川を執拗に批判して、コロンビア戦の前後の時期はMF本田圭を執拗に批判して、今はGK川島を執拗に批判している最中だと思う。どういう状況でも誰かを執拗に叩いていないと精神的に落ち着かない人たちである。こういう人たちのことを、端的に、そして、きちんと表現するにふさわしい言葉は何なのだろうか・・・。
もちろん、そこまでのレベルの人はごく一部だと思う。全体のほんの数%に過ぎないと思うが、こういう人たちというのは日本サッカー界にとっては「癌」であり、同じように極めてマイルドに表現すると「あなたたちは、今後、日本サッカーに一切かかわるな。」と言いたい。日本サッカー界の足を引っ張っているのは日本サッカー協会でも、監督でも、選手でも、普通のサポーターでもなくて、あなたたちである。
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